博多を出て1時間30分。この間 鳥栖、久留米、日田駅に停車して、ここ天ケ瀬が4番目の停車駅。近くの玖珠川に沿って天ケ瀬温泉という名湯がある。全国各地に被害をもたらした2020年7月の豪雨、熊本県の死者が65人という大災害だった。この地でも温泉街が大きな被害を受けたといいます。
駅前でディーゼルで走る観光列車に向かって手を振ってくれています。「指宿のたまて箱」に乗った時もそうだった。JR九州ではおなじみの景色なのでしょうか。
車内で観光案内。列車は少しスピードダウン。「慈恩の滝」(じおん)落差30mという。どうってことないと思うんですが、一応観光処ということのようです。
観光列車の面目躍如だ。目の前がぶわぁと開けている。この鉄橋は被害に遭わなかったのでしょうか。
玖珠川。雨よけに屋根を覆ったものでしょうか。ブールシートの切れ端が川のあちこちに。
先頭車両にはお客さんが3人いらっしゃった。玖珠町のシンボルとされているという 685m「伐株山」(きりかぶ)平坦な頂上は公園もありハングライダーやパラグライダーの基地になっているといいますが、毎日山を見て生活してる私はカメラを向けませんでした。
豊後森駅に到着した。次の写真の手前。飲食屋さんかなぁと思って見てて、後刻乗務のお嬢さんに聞いたら。「豊後森機関庫ミュージアム」と教えられた。その前で職員さんでしょうか小旗を振って歓迎していただきました。「なんだい空席ばかりじゃないか」って見てたでしょうね。
もう崩れかけている旧豊後森機関庫。この扇型の形状が素晴らしいんだそうです。手前には転車台も残っている。よって国の登録有形文化財に指定されているといいます。手前に見えている蒸気機関車は「29612」大正8年から昭和49年まで55年間も走り続けたですって。さすがものづくり日本国の魂、すごい!
記念乗車証をいただいた。
由布院駅に着きました。乗っていた人少ないんだから、個性的な駅前にはこれだけ。振り返れば真正面に由布岳がドンと見えるはずなんですが。深いガスの中、なぁんも見えませんでした。宿は「由布院ことぶき花の庄」なんだ湯布院じゃないのか。こいつが面白い由布院温泉と湯布院温泉。どちらも正しいらしい。駅舎は「ゆふいん駅」と標示している。どうやら町村合併がこのわずらわしさを生み出しているようだ。私は「湯布院温泉」だと思っていた。この町は由布市湯布院町。なんかぐちゃぐちゃになってしまう。
お料理がどっと出てきた。食の細い私にとっては三食分にもなってしまう。