義母の7回忌をごく身近な者のみで行った。
義母は勝気で手八丁口八丁。なんでもこなせる人だった。
とても私が太刀打ちできるような人ではなかった。
今となれば、私の姑にふさわしい人を神様は選んで下さったと思う。
私は、自分は、ごくノーマル、常識的な人間だとずっと思っていた。
しかし、振り返ってみると、私の常識の無さは、かなりなものだったと思う。
・結婚当初、料理がほとんどできず、アジとサバの区別もつかなかった。
・ナマコは食卓に出たもの(切ったもの)が1匹の大きさと思っていた。
・私が作った料理を家の手伝いに来てくれた近所の人に食べさせた後、「お腹をこわすのではないか」と心配して、薬を持って行って無理やり飲んでもらったこともある。
・布団を2階から運ぶのに「これは合理的」と思って2階の階段から投げ落として、義母が生けた花と花瓶を壊したこともある。
・・・・あげれば、きりがないほど・・・一般常識が不足していた。
一番問題だったのは常識の欠如が多々あったのに「自分は常識的な人間」だと思っていたところだ。
義母の苦労が分かる。
義母は身を持って私に多くの事を教えてくれた。
なかなか手ごわい嫁で苦労が絶えなかったのではないかと思うが今は心から感謝している。
「お義母さん、私の人生に関わって、いろいろ教えてくれてどうもありがとうございました。」
※これを書いていたら夫が突然「今日は皆さんのおかげで我が家の一大イベントが無事に終了しました」と言った。
言葉がそれで終わったので「次は・・・」とそれに続く言葉を催促すると「ご苦労様」と一言。
子としての務めを無事に終了し、夫もほっとしたのではないかと思う。