あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

母の初盆

2016年08月13日 | 日記

 

母の初盆。

実家へ行く途中、車の中で突然、歌が口をついて出た。

 

♪ さよならも言えず 泣いている私の踊り子よ

 ああ 船が出る 天城峠で会うた日は

 絵のようにあでやかな 袖が雨に濡れていた

 赤い袖に 白い雨 ♪

 

なぜこの歌が口をついて出たのか?

普段私が全く歌わない歌・・・?

 

これは生前父が良く歌っていた歌だ。

確か三浦洸一さんの『踊り子』という歌。

もしや父がお盆だから近くまで来ているのか?

そうだ!今日はお盆なので父や母が

よく歌っていた歌を歌ってふたりを偲ぶのも良いな。

今度は母が好きだった歌を歌って母に捧げよう。

何を歌おうか?

『踊り子』は雨の日の歌なので雨つながりで

母がよく歌っていた『むらさき雨情』を歌ってみよう!

 

♪ 命を惜しむ私ならあなたについて行かないわ

(中略)むらさきの雨 雨に・・・(後略) ♪

 

ひとしきり大声で歌い終えると「上手い!」と言って

自分で盛大な拍手。

隣で運転をしながらその様子を見ていた(聴いていた)夫が

「お前は幸せな人間じゃあのー」とあきれたように一言。

この歌はきっと亡き父母に届いたはず!

(いつも都合のよいように勝手に解釈している)

あの世で父母が再会し

声を張り上げ歌合戦でもしてくれていたら嬉しいな。

そういう場面を空想してみたりした。

 

久しぶりの実家。

母が仲良くしてもらっていた隣のマスちゃんの

家にも行ってみた。

マスちゃんと話していたら母の事がいろいろ思い出され

不覚にも、突然、涙が出そうになった。

母とマスちゃんと二人で蔵の前に並んでもらい

写真のモデルになってもらったこともあったっけ。

あの日の母の笑顔・・・あざやかに浮かんだ・・・

母の初の盆・・・