★進め!!野外探検隊★

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沼津港深海水族館に行ってきました

2012-03-01 | 自然観察(魚)
先日、新しく開館した沼津港深海魚水族館-シーラカンス・ミュージアム-に行ってきました。
小さい水族館ですが、なかなか楽しめる水族館でした。
2階建てで、1階が深海と浅海の生き物と駿河湾の生き物の展示、2階がシーラカンスについての展示です。
ただ、入館料が大人1600円とちょっと高いかなと感じます。
最初、この値段に入ろうか躊躇してしまいましたが、結果としてはまぁいいかなと思えました。もう少し安いと通えるんですが。



入館して最初のフロアは、深海と浅海の似た生き物の比較展示。
この写真は、ショウグンエビとオキナエビです。
深海と浅海で、似た形態の仲間がいるということがよくわかります。水槽を並べてあるのがいいですね。ただ、深海の生き物を並べるのではなくて、比較して見せるというのはわかりやすいなと感じました。



次のフロアは「ヘンテコ生き物」。
「共生」で、よく出てくるギンガハゼがいました。
エビに巣穴を掘ってもらい、自分は巣穴の警護をするというハゼです。
この水槽ではギンガハゼだけが巣穴に入っていたようですが、穴から出たり入ったりする姿を観察することができました。



親子連れに人気があったクマドリカエルアンコウ。
いい顔つきをしていますね。



この仲間は、胸びれがまるで足のようになっています。
異形ですが、憎めない顔ですね。いわゆる「ブサカワイイ」かな?



夢中で撮っていたら、こっちをじろりと見られてしまいました。



ふよふよと泳いでいたのは、ホワイトバードボックスフィッシュ。
オーストラリアのハコフグですね。
フグの仲間も見ていると心が和みますね。

まだ続きます。

観察会で出会った魚  ギンブナ

2011-12-04 | 自然観察(魚)

用水路でお馴染みの魚、ギンブナもとれました。
これぞ魚!という体型ですね。



愛嬌のある顔だと思います。
飼うとかわいいですよ。

お馴染みの魚であるフナですが、分類では最近いろいろと知見が出てきてなかなか分けづらい状況のようです。まぁ、フナはフナということにしておけばいいようですね。

観察会で出会った魚  モツゴ

2011-12-03 | 自然観察(魚)

用水路や沼、さらに側溝にも入り込んで住むことのできるモツゴ。
汚染に強い魚です。他の魚が住みにくい所でも繁殖できるのが強み。



関東では「クチボソ」とも呼ばれます。
自分にとっては、「クチボソ」のほうがなじみがあるかも。その名の通り、吻がとがっています。
この口で釣りの餌を横取りしてしまうので、フナ釣りなどでは嫌われる存在でもあります。

でも、横取りできずに釣り針にかかってしまうこともしばしば。
子どもにとっては釣りやすい魚です。
自分も釣りを始めた時に釣ったのがフナとモツゴだったので、個人的にも思い入れがある魚ですね。

観察会で出会った魚  ヌマムツ

2011-12-03 | 自然観察(魚)

用水路で群れているもう一つの魚がヌマムツです。
アブラハヤとくらべると、体に黒帯があるのが違いです。それと、うろこがはっきりしているのも違い。



今までの図鑑では、カワムツA型とされていた魚です。
それが、2003年に口先がとがっていて、胸びれと腹びれが赤くなるものを別種として「ヌマムツ」の名前がつきました。

ただ、オイカワと交雑することが知られており、実際にこの周辺の用水池ではハイブリットの魚がいます。この幼魚も、ひれの特徴があまり出ていないので交雑しているかもしれませんね。

観察会で出会った魚  カダヤシ

2011-11-23 | 自然観察(魚)

今や、用水路の最大勢力になったカダヤシ。
ちょっとした側溝や、一時的にできた水深1cmにも満たない水たまりにも侵入していて驚きます。



こちらはオス。
尻びれが伸びていて、交接器として使われます。



こちらはメス。
尻びれが丸いです。

メダカとほぼ同サイズですが、見慣れるとすぐ見分けられます。でも、一般の方には同じに見えてしまうので「メダカがとれた!」と喜んでいたり、泳ぐ群れを見て「メダカがたくさんいるんですねぇ。」なんて言われたりすることもしばしば。
浮島ヶ原自然公園では、時々2つを並べて展示して見比べてもらっていますが、ほとんどの人が知らなかったと言います。それだけ知られていないのでしょうね。
なので、尾びれで見分けられること、卵生であるメダカと違い、卵胎生であることから劣悪な環境でも繁殖しやすいこと、特定外来生物であることなどを解説しています。

自分にとっては、子どもの頃にカダヤシを扱った児童書を読んで(書名を忘れてしまった。岩波書店で、カダヤシがどんなところに生息するか?という研究をまとめた本でした)こんな魚がいるんだ、こうやって魚は研究するんだと知ったこともあり、ちょっと思い入れのある魚です。
そういえば、Wikipediaのカダヤシの写真は自分が撮ったものでした。
特定外来生物になって、駆除の対象になりましたが、うまく個体数を減らして共存できないものかなぁといつもガサガサをするたびに思います。

観察会で出会った魚  ニホンメダカ

2011-11-22 | 自然観察(魚)

ドジョウ観察会で出会った魚たちを紹介します。
まずは、ニホンメダカ。
ここ数年、浮島ヶ原でもメダカが泳ぐ水路が減りました。
いるところには、たくさん群れていますが。



水路も雨で水位の変化が大きい時があるので、ヒレがちょっとボロボロです。
でも、元気に水路を泳いでいました。
いつまでも、メダカたちが泳いでいられる水路を残していってほしいなと思います。

今年の魚 ドジョウ

2011-11-20 | 自然観察(魚)

野田総理の演説で時の魚になったドジョウ。
今日は、ドジョウ観察会を行いました。
田んぼの用水路で網を入れると、たくさんのドジョウが採れました。



口には10本のひげがあります。
このひげには味蕾があり、食べ物を探すために使うのだとか。



つぶらな瞳が、案外かわいいです。
飼ってみて、かわいいことに気付いたという人が多いですね。
腸呼吸もするので、時折水面に出てきます。動きもおもしろく、水草に体を預けて「くたーっ」としている姿を見ると和みますね。

地味な魚ではありますが、これから人気が出てきそうな魚かなーと思っていますが、どうでしょうか…

水路に群れていた赤ちゃん魚たち

2011-09-22 | 自然観察(魚)
田んぼのなかを流れる用水路やため池の水面には、稚魚が群れています。
浮島ヶ原自然公園へ移植するため、網ですくってみました。



おそらくオイカワの稚魚と思われます。
このサイズだと、専門家でも悩みます。ヌマムツかアブラハヤかもしれません。
いわゆる「ハヤ」の子どもですね。



光が当たってきらめいていました。
みんな大きくなってくれるといいなと思います。

滝川の魚  シマヨシノボリ

2011-07-08 | 自然観察(魚)

2日に原田小PTA主催の滝川清掃活動&水生生物観察会が、鎧ヶ淵親水公園で開かれました。
前年度までは職員として講師のようなものをやっていましたが、今年度は異動したので富士市環境アドバイザーとして参加しました。
そこで捕まえたシマヨシノボリです。



ヨシノボリにはいくつかの型が知られていましたが、最近になって種として分けられました。
以前は「横斑型」と呼ばれていたものがシマヨシノボリです。えらぶたにミミズのような模様があるのが特徴です。
さらに、胸びれの基部に三日月のような斑紋があること、尾びれの基部の斑紋が「く」のようになっていることなどが特徴です。



頭部をアップにしてみました。
けっこうふくよかな顔をしていますね。