★進め!!野外探検隊★

身近な自然を見つけるために、カメラを片手に走り回ってます。『むし倶楽部』の参加者募集中。

コセンダングサもいろいろです

2010-11-08 | 自然観察(植物)
いわゆる「くっつき虫」として、野原に入るとズボンの裾に実がついて悩まされるコセンダングサ。



左側のような、未熟な実は布にむけて投げるとダーツ遊びができるんですが。
この花、通常は筒状花のみの黄色の花です。



しかし、中にはこんな花弁を持つ舌状花をもつ花もあります。
この花だと、キク科であることが納得できますね。

白い花弁をつけるものを、変種として「コシロノセンダングサ」または「シロバナセンダングサ」と呼びますが、これは花弁が中途半端なので、雑種というか中間型でしょうね。よく見ると1枚目の花もわずかに花弁があります。
コシロノセンダングサ、とするものは、小型のコスモスのような花になります。

やっかいな雑草で、しかも繁茂する帰化植物ではありますが、よく見るといろいろなことがわかっておもしろいです。

浮島ヶ原自然公園の淡水エビ

2010-11-08 | 自然観察(生き物)
浮島近辺の水路で、水がつめたくなってくると網に入ってくる淡水エビがいます。



とりあえず、ヌマエビの仲間であることはわかるんですが、この仲間の種の同定って見た目じゃ変異が多すぎてわからないので、ずっと「ヌマエビの仲間」にしてきました。

11月になって、浮島ヶ原自然公園の水路にも姿を現したので、じっくり観察して同定してみました。



淡水エビの同定は、上の画像で赤の矢印で指してあるところ、「額角」で見分けます。
ここに棘がどのようにあるかで見分けるわけです。
なので、ルーペでじっくり見ないとわかりません。
おまけにエビは動くし、ヒゲで隠れるし、なにしろ光線の加減でも棘が見えたり見えなかったりです。
じーっと目をこらして観察しました。
参考にしたのは、静岡県農林技術研究所編「静岡県田んぼの生き物図鑑」静岡新聞社 です。
田んぼや用水路の生き物観察には、いい図鑑ですよ。

その結果、額角が長くて、眼の後ろまで棘があること、上縁の先端部に他と離れた棘があることで、ミゾレヌマエビとわかりました。
体の模様から、ミゾレヌマエビじゃないかとは思っていましたが、今回ちゃんと同定できてよかったです。

公園の前を流れる川には、もうちょっと大きい淡水エビがいます。
今度は、それも同定してみようと思います。