★進め!!野外探検隊★

身近な自然を見つけるために、カメラを片手に走り回ってます。『むし倶楽部』の参加者募集中。

不忍池には、ミシシッピアカミミガメ

2013-03-17 | 自然観察(爬虫類)

千石氏の展示を見たあとに不忍池を歩いてみたら、ミシシッピアカミミガメが1頭佇んでいました。
小さい時は「ミドリガメ」としてお祭りなどで売られますが、けっこうな大きさに育つことと、そこそこ気性が荒くなることから、大きくなって捨てられてしまうことの多いカメです。

名前の通り、北米原産のカメで外来種。今では日本全国津々浦々、それどころか全世界に広まってしまっているカメです。
日本では要注意外来生物であり、自治体によって独自の規制をしている場合もあります。
世界の侵略的外来種ワースト100、日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれてしまっています。

爬虫類の地位をもっと向上させたいと尽力してきた千石氏。
彼はまた、著書で安易な飼育はするべきではなく最後まで責任をもつこと、それができないならば飼うことを考えるべきだと言っていました。
東京の真ん中の池で佇むミシシッピアカミミガメを見ながら、複雑な思いでした。

国立科学博物館News展示 『千石正一』と爬虫両生類標本 を見てきました by むし倶楽部特別編

2013-03-17 | むし倶楽部

昆虫ネタが無かったらアップしようと思っていたネタです。
上野の国立科学博物館で行われている『千石正一』と爬虫両生類標本を見てきました。
昨年無くなった千石正一氏が集めていた液浸標本を預かっていた松戸市教育委員会から、今回国立科学博物館に標本が寄贈されたことをきっかけにこの展示が行われました。



自分にとってみれば、子どもの頃に食い入るように見ていたTBS「わくわく動物ランド」の「千石先生」であり、爬虫類が詳しくて爬虫類愛にあふれるヒトというイメージでしたが、高校2年で論文を掲載していたり、普通種であるヤマカガシの標本を網羅的に集めていたり(コレクションとなると、どうしても貴重種やらレアを集めがち)と、なかなかの人物だったということがわかりました。
そして、高校生の時に作った一番古い標本が、自分が好きな、というか子どもの頃にはまっていた(狂っていたともいうwww)ニホンカナヘビというのも、なんだか嬉しいことでした。

千石氏の業績は、たぶんこれから評価されていくのでしょうね。
この標本たちが、これからの爬虫類や両生類研究に役立っていくことを願っています。

ただ、液に浸かった爬虫類のビンは、爬虫類が苦手な方にとってはゾワゾワしちゃうだろうなぁ…とは思いますw。