草むらを歩いていると、多くのバッタが飛び出してきます。
今の最大勢力は、このショウリョウバッタ。
体の細いオスは「キチキチキチキチ」という羽音をたてて飛んでいきます。
体の大きいメスは、ゆったりと構えているんですが。
あたりを見わたすと、ススキなどの先につかまったまま息絶えているショウリョウバッタが目につきました。
以前撮影した写真です。
これは、「エントモファガ・グリリ Entomophaga grylli」という菌が感染したためとのことです。この菌、バッタだけに感染して、胞子をより広範囲に飛ばせるように草の先端まで登らせてから絶命させるそうです。恐ろしいですね。
今年は、これに感染して息絶えているショウリョウバッタが多く見られる気がします。
夏休みの自由研究で書いている子もいたので、広範囲で流行しているようですね。バッタにとってみたら、ペストとか新型インフルエンザみたいなものなのでしょうか。
この菌の感染力は強く、感染した地域のバッタを全滅させることもあるのだとか。
トノサマバッタなどは、集団発生して植生や農作物に多大な被害を与えることがありますが、そういった時にこの菌が流行して被害を抑えたこともあるようです。
自然のバランスを保つために、こんな菌が生まれたのかもしれませんね。
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