釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

グルテンアレルギー

2012年11月01日 12時44分41秒 | 料理の話
グルテンアレルギーのお客様が来店なさいました。
そこで小麦やライ麦・大麦などを含まない食品で、グルテンフリーの料理を作ることになりました。

なんとなく小麦アレルギーは知っていましたが、詳しい内容までは知りませんでした。
小麦などに含まれるたんぱく質のグルテンがもとになって、発症するセリアック病という自己免疫疾患だそうです。
小腸から栄養を吸収できなくなり様々な症状が発症し、栄養失調に陥り、死亡することさえあるそうです。
症状を改善することは難しく、ただグルテンの摂取を控えることが最善だそうです。

グルテンフリーが、ただの好き嫌いや宗教上の理由、ダイエットなどの理由でないことはわかっていただけたと思います。

ご存知のように小麦類は多くの食品に利用されています。
代表的なものはパン、そして多くの麺類・パスタ類、てんぷらやフライの衣、ケーキやお菓子。
飲み物ではビール、そのほか醤油、味噌、酢、小麦胚芽油などの調味料。
その酢を使ったマスタードやドレッシング。
そのほかのコンソメなどの調味料も使わないほうがよいようです。

さらに、鍋や包丁やまな板もそれらを使った後には同じものを使わないほうが無難です。

わが店では、出来合いのコンソメなどの調味料は使わないように心が掛けていますので、そこは安心でした。
酢は、米酢を使うことで解決、マヨネーズやマスタードは使用を控えました。
ピザ用のチーズは、添加物に不安がありましたが、調べると小麦由来ではないことがわかり使いました。
また、米粉パンを焼きましたが、その米粉の製造工場で小麦粉も製造していることが、商品に明記されていましたので、却下。
もともと米粉パンというものは、米粉にグルテンを足して作るもので、ただ米粉で作るとパンとも餅とも焼きおにぎりともいえない不思議な物体ができることを今回発見しました。
すべての品物の成分表を見ながらの調理は、新しい発見がいろいろあって、驚きと好奇心がかきたてられました。

外国では、グルテンフリーの醤油なども売っているそうで、その点でもまだまだ日本は後進国だと実感しました。

しかし、お子さんがいろいろなアレルギーで苦しんでいる親御さんは毎日こんなに苦労をしているのかと思うと頭が下がります。

今回、このような機会が与えられたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
このように、みなさんの注文で料理を決めることができるのは、坂の下の権太のひとつの利点かもしれません。
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