釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

上野・谷中・日暮里の桜めぐり  続き

2010年04月08日 03時49分38秒 | 四季の花
国立博物館の正門を出て左手に進むと寛永寺(輪王寺)両大師堂があります。

両大師は、江戸時代初期の慈眼大師天海僧正と彼が信奉していた平安時代の比叡山延暦寺の中興の祖、慈恵大師(元三大師)良源上人のお二人をおまつりしているお堂です。

このお堂の前に「ミクルマガエシ(御車返し)」があります。



一見すると八重のようですが、一重と八重が混在する珍しい桜です。
牛車で通りかかった雅な方が、「今の桜は一重か?八重か?」と車を戻して、見直した故事からこの桜の名前がついたということです。
桃色の濃淡が美しくボリュームのある花です。

両大師にはほかにも、立派な枝垂桜があり楽しめます。
遠くにはスカイツリーの姿も望めます。

博物館と両大師の間の道を博物館の塀沿いに進むと、先ほどの博物館の庭の裏側に出ます。
さらに左折して進むと、右手は寛永寺の墓地です。

左手には博物館の木立の中に桜が見え、右手には墓地の桜が見え、空が広がって気持ちのいい小道です。

途中、寛永寺厳有院霊廟勅額門があります。
徳川四代将軍家綱の墓所の入口だった門です。
両脇にソメイヨシノを従えて、立派です。



寛永寺のここの墓地にもソメイヨシノが何本もあります。
さらに蕾は固いようですが、遅咲きの里桜系の桜が何本かありました。
もう少し遅い時期でも楽しめるでしょう。

墓地から、寛永寺の本坊の裏を抜けて谷中墓地に向かいます。
寛永寺の境内もソメイヨシノがあって春爛漫でした。
寛永寺の境内から、言問通りの向こうに谷中墓地の桜並木が見えています。

そういえばこのあたりの町名は「上野桜木」旧町名も「上野桜木町」。
由来を調べるとどうもこのあたりに桜が多かったからだそうです。
今通ってきた道のほかにも、上野中学のあたりにもたくさんの桜があり、まさしく桜の町です。

さて、谷中墓地。
都内では、青山墓地に次ぐ大きさです。都営墓地に隣接して寛永寺や天王寺などの墓地もあるので、墓地全体ではかなりの広さがあります。
その数箇所に桜並木があり、そのほとんどはソメイヨシノで樹齢も進んでいますが、なかなか見ごたえがあります。



最近、日暮里駅近くにできた高層ビルともよく似合います。

幸田露伴『五重塔』で名高い天王寺の五重塔の礎石の前も桜並木で、その突き当りの天王寺があります。

天王寺には美しい枝垂桜があります。



天王寺の門から出て右手の墓地の中に進むと、細い道ですがまた桜並木が日暮里駅から谷中銀座の階段(夕焼けだんだん)に続く道までつながっています。
ここもなかなか風情があっていい場所です。

日暮里駅に出ると、そこから夕焼けだんだんの方向に少し桜並木があります。
その右手、坂を上りきったところにある本行寺の枝垂桜も見事です。
遅咲きなので今回は見ることができませんでした。

そのまま進むと経王寺の門前にも枝垂桜があります。



今年はあまり元気じゃなかったけど大丈夫かな。

経王寺の角で左折、少し進むと、右手に養福寺があります。
山門に大きな仁王さまがいらっしゃる寺です。
今回初めて訪れましたが、ソメイヨシノをはじめたくさんの桜が咲いて、見事な景色でした。



画像の真ん中には遅咲きの枝垂桜が見えます。
まだまだ楽しめそうですね。

その先を進むと諏方神社、そして西日暮里公園。
どちらもソメイヨシノが見られます。
そして西日暮里駅に到着。

上野・谷中・日暮里の桜を見る散歩でした。

大きな地図で 上野・谷中・日暮里の桜 を表示
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