中国共産党中央は13日、重大な規律違反があったとして党中央規律検査委員会の調査を受けた天津市トップの黄興国党委員会書記代理(市長兼務)(61)を解任し、後任に李鴻忠・湖北省党委書記(60)を充てると発表した。香港メディアなどによると、黄氏は習近平国家主席の腹心と伝えられ、李氏は江沢民元主席に近いとされる人物。中国では最高指導部が大幅に入れ替わる来年の党大会を控え、人事を巡る攻防が本格化しており、今回の人事にも注目が集まりそうだ。中国共産党内部では、習氏一派のほか、胡錦濤・前国家主席や李克強首相らにつながる共産主義青年団(共青団)出身者のグループ、それに江沢民・元国家主席ら党長老グループ(江派)の主導権争いが激化している。最高指導部の顔ぶれが大幅に入れ替わる党大会が来秋に迫ってきたからだ。