フィリピンのドゥテルテ大統領は13日の軍関係者に向けた演説で、今年4月に米国と合意していた南シナ海での軍による共同哨戒活動に参加しない方針を示した。12日にも南部ミンダナオ島でテロ対策にあたる米軍の撤退を要求したばかりで、アキノ前政権が進めた米比の軍事協力が停滞する可能性が出てきた。ドゥテルテ氏は共同哨戒活動不参加について「我が国は敵対的な行動に巻き込まれたくない」と説明。南シナ海問題で対立する中国へ配慮した可能性がある。「より独立した外交政策を進める」とも言及し、中国やロシアからの武器購入も検討する考えを示した。