功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

共同通信「虚報」(2020-06-07 12:10:21)

2020-06-07 22:05:44 | On the Road

▼共同通信による「香港をめぐって日本が中国に配慮し、中国を批判するための国際連携を断った」という趣旨の報道は、極めて悪意のあるねじ曲げです。
 誤報と言うより、つくられた虚報です。

 虚偽によって世論を誘導する典型例であり、これに乗せられて、激昂するコメントも届いていますが、悲しいことです。
 なぜなら、公開情報を持ってしても、公開済みの情報を集め整理するだけでも、これが虚報であろうということがお分かりになるはずだからです。
 しかしもちろん、責任は共同通信にあります。
 ぼくが現役の共同通信記者の当時であれば、社内で深刻な疑問の声を挙げたと思います。
 当時から、デスクと記事の論調をめぐってぶつかることはありました。たとえばぼくが「日本は正当な防衛力を整備せよ」という正月紙面用の特集記事を書いて、それを受け取ったデスクが「これじゃ軍拡路線じゃないか」と仰り、烈しい議論の末、ぼくの記事がほぼそのまま配信され、加盟紙の多くに掲載されたこともありました。
 しかし、ここまで事実そのものをねじ曲げて共同通信が報道することは、19年近い記者生活のあいだ一度も体験しませんでした。

 経営が困難に直面した毎日新聞が、共同通信の加盟紙となり、その毎日新聞が「左に傾ける」ことによって一定の読者を一定以上の年齢層において確保することで生き延びることを模索し、それに共同通信も合わせて左傾化していると考えざるを得ません。


▼香港をめぐっての、5アイズと呼ばれる諸国と、日本国の動きについては、後続のエントリーにて、詳述します。
 前述の通り、公開済みの情報と、そしてぼくが日常的に接している水面下情報、さらに今回の問題を機にもう一度調べた水面下情報、それらを総合して書き、アップしていきます。
 1回のエントリーで終わらせるのは無理です。
 何回かに分けます。
 また、まだ情報をあらためて確認中、精査中なので、時間が掛かります。
 執筆にも時間を要します。かりそめにも日本の「代表通信社」(共同通信は実際にこのように国際社会で定義されています)である報道機関を正面から批判しているのですから、しっかりした書きぶりと、丁寧にして謙虚な推敲が不可欠です。
 さらに、この日曜日にもほかの仕事が山を成していますから、その合間です。
 そして、水面下情報のなかで最も深いもの、日本の国家戦略の手の内が分かるもの、それはこの「誰でもどこでも、中韓・北朝鮮をはじめ外国勢力でも自由に、無条件に読むことのできるブログ」では、記しません。
 それを文字情報で提供するのは、クローズドの完全会員制レポートであり厳しい限定条件の下で情報を提供している会員制レポートだけです。
 あるいはやがて再開される独立講演会での、絶対のオフ・ザ・レコードが条件の、生の語りだけです。




▼共同通信の記事には、いま6月7日日曜の昼過ぎの段階では、他のオールドメディアの後追い報道すらありません。
 あとで、どこかのメディアから、「共同が出しているんだから」という安直な、そして改憲を掲げる内閣を倒す意図を持った後追いがあるかも知れません。しかし今の段階では他の報道は沈黙です。
 要は、その程度のものなのです !
 明らかな誤報、あからさまな作為のある虚報は、いくらオールドメディアでも、基本的には、後追いされません。
 
 こんな代物に、賢い日本人がいとも易々と欺される。
「立派な報道機関が報じているんだから本当じゃないか」という思い込みが、どれほど深いかの証左です。
 日本人がおかしいと言っているのでは全くありません。おかしいのは、その「立派な報道機関」です。元記者として、怒りと悲しみを込めて、告発します。
 記者諸君、ほんものの誇りを持てよ !

 正直、こんなたったひとつの虚報に、ぼくも時間を取られて、ほかの仕事にストップが掛かるのは打撃です。
 しかし、虚報を正すのも、ぼくの天命、任務のひとつだと、こゝろ深く理解しています。
 ぼくは長きにわたり第一線の記者 ( 事件記者、経済記者、そして政治記者 ) を務めて給料を頂きましたから、報道機関の手の内、記者の仕事の内情は、ありありと分かります。それを国民に還元し、活かさねばなりません。
 さぁ、後続のエントリーの準備に、休まずに取りかかります。


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阿部雅美さんの手記(2020-06-07 06:21:49)

2020-06-07 21:48:42 | On the Road

▼きょう6月7日・日曜の産経新聞朝刊に、日本国民を北朝鮮が拉致した非道な事件があることを初めて世に知らしめた産経新聞の記者、阿部雅美さん ( 今は退職されているようです ) の手記というか、記事が載っています。
 新聞を購読していないひとが大変に多いですから、無料のネット版を見てみると、そこにもちゃんと全文が載っていました。だから、どなたでも読むことができます。
 ネット版の写真の方が、阿部記者のお顔が分かって、むしろ良いぐらいです。新聞紙面では、なぜか横顔しか分かりません。

▼手記では、西暦1997 ( 平成9 ) 年に阿部記者が横田滋さんと早紀江さんを訪ねた場面を経て、阿部さんはこう書いています。
「私には古傷があった。遡 ( さかのぼ ) ること17年-新米記者だった 1980 ( 昭和55 ) 年に北朝鮮による男女4組の拉致疑惑・拉致未遂事件を大々的に初報したが、産経の荒唐無稽な虚報、捏造(ねつぞう)として葬られた」

 そして阿部記者は、丁寧な確認取材の上、「20年前、13歳少女拉致 北朝鮮亡命工作員証言 新潟の失踪事件と酷似」として、1997年2月3日付朝刊1面に掲載しました。
 阿部記者は記しています。「少女Aではなく、横田めぐみ、と実名で報じた。名前公表による影響を危惧した家族の中で滋さんだけが実名派だった」


▼産経はなぜ、この手記・記事を、きょうの朝刊1面トップに掲げなかったのでしょう。
 ぼくが自宅で読んだ東京本社最終版では社会面のなかほどに、むしろひっそりと掲載されています。
( 大阪本社版などでは違うかも知れません。ぼくは都内在住ですから確認できません )
 元記者だから ?
 そんなことは関係ないでしょう。

 拉致なんて大嘘だという北朝鮮の工作が、当時の日本の社会の隅々にまで行き渡っていて、報道機関、評論家、学者、テレビのコメンテーター、そしてもちろん政治家、この人々が拉致なんて無いと広めていたからこそ、事件への取り組みが遅れに遅れた、その事実こそ大切です。
 それだけではない。
 たった今も、この事実がほとんど変わっていないことに、気づく人は少なくないでしょう。
 北朝鮮と中国、韓国による工作活動が、日本社会の隅々に依然、染み込んだままであり、それだけではなくネットの時代になって、中国に大金をもらってネットに日夜、せっせと嘘と中傷誹謗を書き込んでいる日本人を筆頭に、日本社会への工作がますます効果的に行われていることもまた、重大そのものです。

▼この産経新聞の阿部雅美記者、そして、国家公安委員長だった梶山静六さんが居なければ、今なお、横田めぐみさんをはじめ非常に多くの拉致被害者の存在すら隠されたままだったでしょう。
 梶山さんは、かつて参議院予算委員会で以下のように答弁しました。
「昭和53年以来の一連のアベック行方不明事犯、恐らくは北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚でございます」
 これが日本政府として拉致事件の存在を公式に発言した最初でした。

▼わたしたちは、ごく最近だけでも有本恵子さんのお母さま、有本嘉代子さんを喪い、横田めぐみさんのお父さま、横田滋さんを喪いました。
 喪失の悲しみと、抑えに抑えた怒りを、拉致被害者の全員救出の力に変えるほかありません。
 ぼく自身も今、国会議員です。責任はどこまでも重いです。
 そして、日本国民、多くのふつうに生活するみなさんが、北朝鮮、中国、韓国の卑劣な工作、なかでも最も効果を上げているネット工作にみずから打ち克ってくださいませんか。
 それがあって初めて、ぼくら日本の同胞、はらからのほんとうの連帯は成り立ちます。まさか自分は大丈夫と思っているかたでも、こゝろの深くまで工作に侵されていることが実際は少なくない、いや、深刻に多いと感じることが毎日のようにあります。
 一緒に考えましょう。
 今こそ、一緒に考えましょう。


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桐畑さんと飯田さん(2020-06-07 06:11:58)

2020-06-07 16:24:54 | On the Road


▼ニッポン放送の飯田浩司アナウンサーの番組に参加します。
 ・・・それが、ぼくも詳しいことを知らないうちに、ナカナカなことになっています。

 秘書さんがいつも作ってくれる日程表をよく見ると・・・6月12日金曜の早朝「 06 時 10 分 ~ 06 時 15 分 飯田浩司のOK!CozyUp @ ニッポン放送」となっていて、「※ 5分間のみ」となっています。
 そして、同じ朝に「06 時 55 分 ~ 08 時 00 分 飯田浩司のOK!CozyUp @ ニッポン放送」とあります。

▼つまり、番組の本体 ? に参加する前に、前触れ ? の放送に5分間だけ、参加するようです。
 あ、あのね、夕方の6時台ではなく、朝ですよ。
 わはは。

 この5分のために、自宅を出るのが早朝というか未明というか、その4時台か5時台に45分、早くなりますね~。
 前回と同じく、スタジオ入りするのではなくて、議員会館からリモートでやるのかな
 ぼくだけではなく秘書さんも、たいへんです。


▼ただし、ぼくが桐畑さんという信頼するディレクターに「ニッポン放送には協力しますよ」と言ったので、こうなったのじゃないかなと思います。
 それが飯田こうちゃん、桐ちゃん、そしてリスナーのためになるのなら、やりましょう。
 どんどん、今後も、やりましょう。
 あの「ザ・ボイス」をもう一度、やって欲しいと、いまだにコメントがこのブログに届くのです。




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「年内見送り」「実質的に白紙」(2020-06-06 20:04:38)

2020-06-07 04:50:31 | On the Road

▼きょう6月6日土曜の朝刊から相次いで「年内見送り」、「実質的に白紙になった」という報道が相次いでいます。
 ぼくが1か月以上前から把握している情報と、一致はしています。

▼今日になって、と言うか、新聞の朝刊に載っているということは昨日の段階で、それが広まったわけです。
 なぜか。
 記事の書きぶりから、どなたか責任ある人 ( 決して総理ではないと考えます ) が「裏懇」 ( うらこん ) 、つまり特定の、かつ複数の記者と懇談を行ったことが伺えます。
 取材の情報源は秘匿されねばらないので確認作業はしません。だから確定的なことは言えません。
 ちなみに、ぼくの情報収集についても「情報源を明らかにしない」といった言説がありますが、インテリジェンスを含む情報の基本をまったくご存じないと言わざるを得ません。情報源を明らかにするのは、最低最悪の行為です。


▼さて、習近平国家主席の国賓来日は、ほんとうに潰 ( つい ) えたのか。
 まず「年内はとてもとても、あり得ない」という言葉を、前述の通り、ぼくは1か月以上前に政権の中枢から直に、聞いています。
 これは「習近平主席を国賓として迎えることは、延期だけでは足りません。永遠にいつまでも延期、すなわち中止にすべきです」と求めたことに対する答えでした。
 そこで「年が明けても駄目です。絶対に駄目です。年が明けても、その次の年が明けても、永遠に延期です」とさらに述べると、「よく分かった」という答えでした。

▼相手国が中国であっても、世界のどこの国であっても、外交非礼はしてはいけません。
 習近平国家主席の国賓来日は、日中の首脳間で、遺憾ながら正式に合意したことです。
 これを一方的に破棄することは、外交非礼に当たります。
 非礼に当たるだけではなくて、日本外交の信頼性に打撃となり、国益を損ねます。

 そこで「永遠に延期」ということを求めたのです。
 これは、あまり良くない意味での日本的なやり方、すっきりしないやり方に見えて、外交の世界ではどこの国でもあり得る手法です。

 それに対する「良く分かった」という答えは何を意味するか。
 その通りになる、そのようにする、というニュアンスです。




▼そのうえで、ぼくは、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の54人の衆参両院議員と共に、まったく油断しません。
 中国にとっては、この習近平国家主席の国賓訪日を実行できないことは、見かけよりもずっと大きな打撃、衝撃になるからです。
 中国外交は強気一方に見えて、実際は、経済と似た状況です。すなわち落ち込みが激しく、身動きが取れない情況にあります。
 特に、アメリカが、何もしなかったオバマ政権時代とは様変わりし、トランプ大統領が歴代の合州国大統領として初めて、真正面から反中国を掲げてどんどん具体的な行動に出ていることは、中国にとって未曾有の危機です。
 だから11月の大統領選挙でトランプさんを落選させるためには、何でもあり、もともと何でもありですが、もっと熾烈な工作活動に出ています。
 そうしたなかで、日本との関係を改善しておくことは、中国共産党の独裁政権、なかでも強硬路線を突っ走らざるを得なくなっている習近平国家主席にとっては、死活問題です。
 だから、国賓訪日も決して諦めずに、水面下で働きかけを続けると考えています。
 とても油断できる情況ではありません。



▼これは、ぼくが韓国に対して「ホワイト国からの除外」を働きかけた時にも似ています。
 最初に外交部会でそれを提起したときは、まったくひとりきりの問題提起でした。そのあと議員会館の青山事務所にやって来た経産省の課長は「そんなこと、絶対にできませんっ」と叫び、それに、同席していた外務省の良心派の幹部すら、同調していました。
 しかし怒らず、焦らず、動き続け、時間は掛かりましたが、実現することになり、経産省の同じ課長がテレビ番組に現れてホワイト国除外の正当性と意義を語るまでになりました。
 けれども、実際には、ホワイト国の除外が閣議決定される当日まで、韓国はこれを覆す動き、政官界への働きかけを徹底的に続けていました。
 それを把握していたので、ぼくも閣議が開かれる瞬間まで、水面下で「予定通りに閣議決定する」という働きかけをやめませんでした。
 このとき、このブログにも、ぎりぎりの緊張感とともにリアルタイムで書き込みを続けたので、記憶にある方もいらっしゃるでしょう。

 あのときと同じ努力が、そしてもっともっと長期にわたって、習近平国家主席の国賓来日を阻むためには必要です。
 国会議員になった以上は、一日たりとも安らぐときがないのは、当然のことです。

▼ぼく自身と、護る会の目指すものは、単に、習近平国家主席の国賓来日をとめることではありません。
 日本外交の根本的な刷新、改革です。
 そこもまた、極めて肝心なところです。どこかの国を悪者にして済む話ではありません。
 ぼくらの祖国に、ほんとうの独立をもたらす、拉致被害者をすべて救出し、二度と国民が奪われることの無い国に変える、それこそが真の目標です。




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