功山寺決起

第160回 独立講演会@東京に当選しました。㊗️

きょう6月20日「護る会」創建の日(2021-06-20 11:45:54)

2021-06-20 14:37:00 | On the Road
▼きょう6月20日は、「日本の尊厳と国益を護る会」 ( 護る会 / JDI ) の創建の日です。
 加盟議員がおよそ3倍の67人となって、かつただ1人の脱会者も出さず、創建から2周年を、この日曜日に迎えました。

 以下は、創立総会のために自由民主党の衆参両院議員に出した案内状です。



日本の尊厳と国益を護る会 ( 略称 : 護る会 ) 発会式

                  令和元年6月20日 ( 木 ) 13:15~
                   
参議院議員会館B1第108会議室

次 第

1.開会・進行 高 木 け い 衆議院議員

2.「護る会」代表世話人の選出について

3.代表世話人より就任挨拶

4.今後の運営と検討テーマについて

5.その他 意見交換

6.閉会

▼これから充分な時間を経て、現在の執行部体制 ( 代表、幹事長、副代表ふたり、事務局長、常任幹事ふたりの計7議員 ) となりました。
 現在は、以下の陣立てです。




▼いちばん最初のきっかけは、不肖ぼくが参議院議員となってすぐ開かれた国会です。
 これは平成28年、西暦2016年夏の臨時国会で、審議はなく、その年の7月10日が投開票だった参議院議員選挙を受けて、参議院の新しい構成を定めるためだけの3日間の会期でした。
 その本会議場で、山田宏参議院議員がたまたま、隣席だったのです。
 おたがいに名前は知っていましたが、まったく初対面でした。

 そこから国士のなかの国士、山田さんとの連帯が始まり、まずは衆議院の鬼木誠代議士と三人で動くことが多くなりました。
 鬼木さんも、ぼくは存じあげませんでしたが、地元の集会に来てくれるように鬼木さんから頼まれたのがきっかけだったと思います。
 この三人を中心に、当面の課題に対峙していきましたが、やがてぼくは「もっと根本的な課題にも挑むべきだと考えています」とふたりに話し、そして護る会(日本の尊厳と国益を護る会)の創建を提案しました。
 護る会が産声をあげるまでには、3年近い月日を要したわけです。

▼ぼくがかつて代表取締役社長・兼・首席研究員を務めていた独立総合研究所 ( 独研 ) は「営業活動はしない」と、常識外の宣言をしている株式会社組織のシンクタンクです。
 ぼくは5年まえの選挙中に退任し、創業者株も返上しましたが、三代目社長となった現在も同じだと聞いています。
 会社の利益ではなく、国益を追求し、外交や安全保障・国防、危機管理、自前資源の確保について、それまでの日本のように官任せにせず、民 ( みん ) も直にかかわるというのが独研の理念ですから。
 ただの民間企業が、営業活動をしないで仕事を確保するというのは、当然、至難の業です。
 しかし中央省庁や自治体に直接、「政府、自治体はここが間違っている。だから、こういう新しい調査・研究を始めるべきだ」「それを元にこんな新政策を進めるべきだ」と提案するという方法論です。
 官の側から仕事が降りてくるのを待つ、あるいは官に仕事をくださいとお願いする、それを一切しないという意味です。
 ぼくが社長のあいだは、ぼく自身がずっと、中央省庁や自治体に、問題を提起し続けました。

 護る会も、議員グループの常識とは異なり、勧誘活動をしません。
 それにもかかわらず、じりじりと70人に迫りつつあるのは、常に日本国民から非難と批判だけに晒される自由民主党国会議員のなかに、志と危機意識を抱いているひとが実は少なくないということだと思います。
 なかには「地元の主権者の多くから、護る会に入ってくださいと言われて初めて、護る会の存在を知りました」と仰った議員も、著名な議員も含めて、何人もいらっしゃいます。
 つまり、みなさんのおかげ、主権者のおかげです。

▼さて、中国共産党支配下の中華人民共和国は、その建国者である毛沢東による周辺諸国への侵略政策から始まって、チベット、ウイグル、南モンゴルに対して、無慈悲な民衆殺害を含む侵略を進めてきました。
 その毛沢東の再来を目指す習近平国家主席のもとでは、それらの他国のひとびと、平和に暮らしてきたひとびとへの殺戮と弾圧がさらに凄絶に悪化し、西側への窓口である香港や台湾にも暴力的に臨み、日本国固有の島と海である尖閣諸島への事実上の侵略行為を日常化させるようになっています。

 この中国は、軍部が公然と、他国の法律を変え、他国の国民の心理を揺さぶり、他国の主権者の世論を変えるという3つの戦術、すなわち国際法上明らかに違法な工作を、作戦の要として掲げている巨大な工作国家です。
 そのために、自由民主党を中心に日本の政党から、学界・大学、企業と経営者団体、評論家や芸能人を含むメディアまで、ぼくらの祖国の隅々にまで親中派が浸透しています。
 この中国に追随する韓国を含め、日本の尊厳と国益を不当、不法に損なうありとあらゆるものとは、戦う、それが護る会です。

▼護る会を潰すための圧力はこれからますます、強まり、強まるだけではなく巧妙になるでしょう。
 まずは代表を務めるぼくを社会的に葬るために、高額な資金も使って諸工作が行われていることは、ぼく自身も、政府機関も承知しています。

 なかでも最近、ぼくが国会に一日も早く居なくなることを、工作の中心にしていることが、ありありと分かってきました。

▼対抗するのは、最終的には、日本の主権者の、その意志だけです。
 だからこそ、皇位継承まんがの『誰があなたを護るのか 不安の時代の皇 ( すめらぎ ) 』 も読んでくださいと、お勧めしています。
 中国は諸国の王政を潰すことを、戦略の軸のひとつに据えています。ネパールの王様はすでに潰され、タイの王様は力を大きく奪われ、ブータンの王様への攻勢も激しくなっています。
 中国共産党のこの「王様潰し」の最終目標は、日本の天皇陛下のご存在です。

 本が売れる売れないの問題ではありません。
 日本の主権者が何人、読んでくださるかの問題です。ネット書店では、たとえばここです。書店の店頭でも、手に取ってみてください。初版部数は少ないです。入荷の予定が無い書店には、どうか「入荷してください」とお願いしてみてください。






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賛成は1人だけだった「特定秘密保護法」の参考人 (2021/06/15/ニッポン放送)

2021-06-20 13:31:01 | ニッポン放送

「平和安全法制」と「特定秘密保護法」

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」では、安倍前総理が特別インタビューとして6月14日(月)~18日(金)に毎日出演。ここでは記者時代から安倍前総理と付き合いの長い青山繁晴氏が安倍前総理について語った。

飯田)安倍政権の中国への対応ですが。

青山)平和安全法制のころに、当時の私は民間人でしたが、東京郊外の警察学校へ講義に行きました。自分で車を運転して信号のところで止まっていたら、スーパーマーケットから主婦の方が複数出て来られました。その人たちの買い物かごに張り紙がしてあって、「安倍政治を許さない」と書いてあるのです。「このようななかで安倍さんは画期的な安全保障の法制をやっているのだな」ということを痛感しました。

賛成は1人だけだった「特定秘密保護法」の参考人

青山)その前に「特定秘密保護法」について、国会審議があるのは知っていたのですが、2日前になって突然、私が秋葉原で買い物をしていたら内閣から電話があって、「明後日、参考人の証言に来てください」と言われました。

飯田)そんな急に来るものなのですね。

青山)そのようなものは来ないと記者時代から知っているので、「どうしたのですか」と聞いたら、普段、保守と言っている方々に頼んだのですが、すべて断られたと。「この法案に賛成したら、もうメディアには出られなくなる」、「大学に居づらくなる」と言って誰も出ないのです、と。それでいろいろと相談したら、「青山さんであれば文句を言わずに来てくれるのではないか」ということになったと言うのです。「補欠要員ですか」と言いつつ、この証言に行きました。参考人は3人でしたが、賛成は私だけで、メディアにもかなり批判的に書かれました。ですので、再登板後の安倍政権というのは、2012年の始まりのときが象徴しているように、むしろ第1次安倍政権や敗戦後の日本ができなかったことを、真ん中を探りつつやると。

飯田)真ん中を探りつつやる。

青山)特定秘密保護法も、スパイ防止法ではないのです。かなり網羅できるようになったのですが、たまたま先日、政府側の人と議論をしたのですけれど、私と「日本の尊厳と国益を護る会」は、「スパイ防止法は必要」という立場なのです。

飯田)3本柱の1つですよね。

青山)どうしてかと言うと、情報の秘密を守るというだけではなく、スパイを防止するということは、「怪しい工作活動を防止する」ということでもあるのです。実際に中国人民解放軍は法律戦、心理戦、世論戦と言っています。それはいまの法律では防げないので、まだまだ安倍さんに続いてやらなければいけないことはたくさんあるのです。



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中国との距離間に苦しんだ安倍政権 (2021/06/15/ニッポン放送)

2021-06-20 13:10:10 | ニッポン放送

経済界と安倍政権

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」では、特別インタビューとして6月14日(月)~18日(金)に安倍前総理が毎日出演。ここでは記者時代も含めて安倍前総理と付き合いの長い青山繁晴氏が安倍前総理について、また安倍政権が苦しんだ中国との距離感について解説した。

青山)これはもう言ってもいいと思うのですが、夕べ(6月14日)、安倍前総理とウイグルなどについての非難決議に関して、終盤ギリギリの国会でどうするのかということをお話ししたばかりです。総理在任中からそうでしたが、冷静なのです。いまは心身ともにすごくお元気です。

財界トップから再登板の条件を突き付けられた安倍前総理

飯田)安倍さんが(今回のインタビューで)中国の話をするとき、まず経済の部分の言及がありました。菅政権も含めて、経済界というものを考えざるを得ないというところはあるのですか?

青山)2012年に再登板が決まったときに、安倍さんと昼ご飯の約束をしていました。ご飯を食べながらいろいろ議論をしようと。私は安倍さんに反対をすることも多いですから。しかし、なかなか来ないのです。

飯田)来ない。

青山)どれほど忙しくても時間には正確なので、すごく心配したら、ずいぶん遅れて憤激して現れたのです。安倍さんは、本質的に温厚で寛容な人です。怒っている姿は初めて見たので、「どうしたのですか」と聞いたら、さっき財界のトップと会っていたら、財界のトップから、「あなたが再登板してもいいけれど、1つ条件がある」と。そのような言い方でいきなり、「中国に対して第1次政権のときのような態度を取ったら、我々は再登板を許さない」と言われて、安倍さんはその場で大憤激をして激しいやり取りになった。それで遅刻して来られたのです。

経済界の本音は中国の市場

青山)再登板の最初からそのような軋轢があったのですが、中国大陸の内陸部に10億人の手つかずの需要があるわけですから、アメリカも日本も経済界の本音はそこにあるのです。

飯田)本音は。

青山)そのようなせめぎ合いがあったのです。私はそれを百も承知で、代表を務めている「日本の尊厳と国益を護る会」という議員集団では、習近平国家主席の国賓来日を反対するという決議を出したりしたのですが、何とかそのど真ん中を行こうとしていたのが安倍前総理だったのです。ただし、私や護る会の反対もガス抜きでは決してなく、真正面からの反対でした。

中国が「一帯一路」に走る理由

青山)そのことは、いまの菅政権にも課題として引き継がれているのですが、菅政権がある意味、少し楽になったのは、その後の習近平体制下の中国は暴走に次ぐ暴走なのです。尖閣諸島にあのように張り込んで、中国国民に何か利益があるのでしょうか? 南シナ海にもあれだけの乱暴狼藉を働いて、ベトナムもインドネシアもフィリピンもみんな敵に回してしまって、中国国民に何か利益があるかと言えば、ないのです。さらに私は新型コロナウイルス感染症を武漢熱と呼んでいますが、その対応で、ヨーロッパが中国を当て込んでいたのが、みんなそっぽを向いている。「一帯一路」をやっている本当の理由は、ソ連と違って経済圏がないからなのです。

飯田)自分の経済圏がない。

青山)旧ソ連はヨーロッパの半分、さらに一時期は中国、それから朝鮮半島の半分と、大きな経済圏を持っていましたが、中国はまったくない。東には日米同盟があって出られないので、西に向かって行ったのが一帯一路なのです。ゴールはヨーロッパです。そのヨーロッパが今回のG7でわかった通り、多少の温度差はあっても、敵になってしまって、共同声明でもかなり画期的な「アンチ・チャイナ」が盛り込まれてしまったわけです。

中国との距離間に苦しんだ安倍政権

飯田)そうですね。

青山)すると菅総理としては、中国に無理に優しくする必要がありません。経済界もいまはシーンとしています。それとは逆に、安倍政権の第1次政権と合わせると、9年近くの間、ずっと中国との距離感で苦しまれたのです。



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「アメリカ自体が日本を絶賛しているアメリカ政府の戦争記念館があるので、そこに行ってください」(2021/06/15/ニッポン放送)

2021-06-20 12:54:00 | ニッポン放送

人間関係でオバマ氏から信頼を得た安倍前総理~人間は失敗がいかに大事か

飯田)戦後70年談話について、そしてオバマ政権がどのように見ていたのかという辺りのお話をしていただきました。青山さん、いかがですか?

自由民主党参議院議員・青山繁晴)安倍さんは、実はすごい「人たらし」で、オバマさんは結局8年間、人嫌いで終わりました。

飯田)人嫌いで終わった。

青山)それが安倍さんにかかると、しっかり心を許す仲になったということも、大きかったですよね。いまの官邸には、昔の官邸になかったものが1つあります。総理の執務室に直接行ける、総理番記者にはわからない通路があるのです。私は民間時代も含めてそこに行っていました。2015年に私が書いた『きみの大逆転 - ハワイ真珠湾に奇蹟が待つ -』の元本を持って行き、真珠湾に行かれる前に、外務省のつくったスケジュールだけだと謝罪の旅になってしまうので、「アメリカ自体が日本を絶賛しているアメリカ政府の戦争記念館があるので、そこに行ってください」と言いました。安倍さんは実はすごい読書家で、読むのが早いのです。その場から読み始めて、実際に行ってくれたのです。そうしたらその記事を書いてくれたのが朝日新聞だけだったのです。産経新聞も書いてくれたのですが、少し趣旨が違っていて、朝日新聞の方はビックリ、という感じで書いていました。

飯田)朝日新聞は。

青山)これが余談ではないのは、安倍さんが修正主義、日本は悪くなかったということしか言わない極右だと見られていたのですが、オバマさんとの人間関係で正常な認識に戻した。ですので、真珠湾の記念館にも行けたのです。当初のイメージのままだと、外務省の強い反発で行けなかったと思います。

飯田)なるほど。

青山)あとは安倍さんのいまのお話を聞いて、「人間は失敗がいかに大事か」ということを思いました。安倍さん自身も、第1次安倍政権が短くて、それがアメリカの不信感を招いたということを率直におっしゃっていました。その1年間が終わったあと、安倍さんが高尾山に行って、その電車のなかで修験者に励まされたことがきっかけで、自分の内面も含めて振り返って行くのです。それが再登板後に活きましたよね。ですので、「村山談話とどのように向き合って行くのか」ということを、新しいやり方でカバーする形で、対決を生むよりも、私の信念でもあるのですが、一致点を探す。安倍さんと私は、習近平さんの扱いや消費税も含めて考えは違うのですが、かつてない総理だったということは言えると思いますし、いまも国会議員なので、これからも大切な役割がある人だということは、インタビューを聞いていて痛感しました。




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