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インテリアコーディネーターのブログ。
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6月4日 KOIZUMI新商品展示会へ行ってきました

2007-06-04 | イベントレポート
コイズミ照明に訪れるのは、とても久しぶりでした。
ショールームが大規模な改装を行われたのもいつのことだったか、思い出そうにも思い出せません。大規模な改装というのは、リビング空間からホームシアター、吹き抜け空間など住まいの多彩なあかり演出をリアルに体感できるシミュレーション施設で、今回の訪問では、こちらを見学させて頂くことも目的の一つでした。

さて、今回の展示会を通して、私が一番ご紹介したいのが、「グレアレスダンライト」の素晴らしさです。照明計画についてある程度の知識のある方が読めば(何を今更・・・)と思われるかも知れません。コイズミ照明のスタッフの方がご覧になれば、(もっと他に紹介すべき商品、新作はたくさんあったでしょ?!)と思われるかも知れません。

でも、私はこれまで、様々なインテリアの商材の中でも、照明については特に積極的に勉強してきたつもりですが、グレアレスダウンライトがこんなに印象的な演出ができることに気付いていませんでした。

なんとなく良いこともわかっているし、学生時代も、特に店舗設計に関わる先生方からはしつこく「グレアレス」の話をされていたような気もします。
それでもイマイチ“ピン”と来なかったのです。

今回は、そうですねぇ。
頭の中に点在するそれぞれの知識が線でつながった感じです。

ところで、「グレアレスダウンライト」とは一体どのような性質のものかといいますと、カタログをそのまま引用するなら、「視線方向へのまぶしさを抑えたダウンライト」です。と、いうことになります。

そう。視線方向にまぶしさがないのです。つまり、ランプを見上げた時に光が目に入らない。


・・・今、ちょっと(だから???)って思いませんでした?!


私が今回感動したのは、まさしくこの部分なのです。
グレアレスダウンライトの定義は、照明について学ぶ時も、インテリア計画について学ぶ時にも触れてきました。『見上げた時にまぶしくない。』それは確かに快適かも知れないけれど、それがそれ程重要なことだとは思いませんでした。

「グレアレスダウンライト」とは、確かにその定義を文章にすると「視線方向へのまぶしさを抑えたダウンライト」だということに間違いはありませんが、私が実際にその器具による空間から定義するならば、

「対象物がなければ光の存在を感じないダウンライト」
と、いったところに落ち着くのではないでしょうか?

照明の点灯の確認をされる時、多くの方は照明器具をご覧になると思います。
グレアレスダウンライトは、そんな風に器具を見上げてもその点灯を確認することができません。その照明が狙っている方向、その照明の先にある物や空間に落ちている光を見て、初めてその点灯を確認することができます。

書いていて、なかなかうまく伝えられていないようにも思いますが、とにかく一度見て欲しい、そんな照明です。
だからといって全ての照明をグレアレスにしてしまうことは、あまりオススメできませんが、例えばキッチン前のカウンターや、飾り棚など、この器具の使い方次第でその空間の魅力を高められるに違いありません。今後、ハチセの現場では積極的に計画していくつもりですので、また、その様子をご紹介したいと思います。

照明計画中のお客様には、是非、ショールームで様々な器具の光のまわり方をご確認頂きたいものです。そういえば、コイズミ照明の大阪ショールームでは、一般のお客様を対象とした、光をデザインする照明セミナー「あかり教室」が開催されます。
ご興味のある方は、直接ショールームにお問い合わせ頂くか、私までご相談ください。