前回は、コイズミ照明の展示会のお話しをしましたが、今回は松下電工のお話し。
投稿が前後してしまいましたが、コイズミ照明は6月1日に。松下電工は5月17日に行ってきました。
松下電工の展示会は、大阪ビジネスパーク内の円形ホールで行われましたが、ご存知の通り、周辺はツイン21など松下グループが勢ぞろいした場所。照明器具を見ることは、もちろん一番の目的でしたが、ついでにキッチンなどの住宅設備の他、パナソニックのプラズマテレビやデジタルカメラ、それから携帯電話まで・・・松下漬けの一日を過ごしました。
さて、早速円形ホールの中に入ると最初に出迎えられるのは、直径800mmの大きな照明。プリーツ加工された布セードは、アイボリー色の他、ブラック、レッド、ブラウン、ホワイトのカラーバリエーションが楽しめるそうです。
この照明、2006年のミラノサローネで展示のあった商品ととても良く似た商品。
まだ、2007年のミラノサローネについて検証はできていませんが、いろいろな人の話を参考にさせて頂いたところ、昨年に続き今年もラージプロポーションと布セードは世界的に大流行しているようです。
本来、ヨーロッパではこの大きな照明を目線の高さに設置して、その器具のフォルムを楽しむようですが、果たして日本の住宅と生活様式に合うのかどうかは疑問なところ。
何事においてもそうですが、見慣れてしまうと、なんだかとても愛着がわいてしまうもの。
展示会に訪れたコーディネーターさんをはじめとする様々な住宅会社の関係者の反響は概ね高かったのではないでしょうか。
これが、一般の住宅にも広がるのか、このまま影をひそめていくのか・・・。
私は、もう少し様子を見たいところです。
この他、ラージプロポーションのペンダントはこのようなデザインのものもありました。
さて、次に注目したいのが、照明の明るさ感の新しい手法「Feu(フー)」という考え方。
今回展示会は、これを体感することを一番の目的としていました。
ところで、「Feu(フー)」とは、最近の間接照明での空間に対応した考え方です。
これまでの1室1灯の計画の場合、明るさの基準は水平面照度を参考に計画します。
ところが、間接照明の場合、水平面照度は高くないけれど、実際には必要な「明るさ感」を得ることができています。しかし、その「明るさ感」は、感覚的なもので、数値で証明することができませんでした。
そこで、今回松下電工が注目したのが、この明るさ感を数値化する方法。
立命館大学開発の「色モード境界輝度法」に基づき開発された「明るさ感」の新しい手法なのです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://biz.national.jp/Ebox/smartarchi/concept/feu/index.html
展示会では、水平面照度が得られるダウンライトを用いた場合と、コーブ照明による間接照明を用いた場合の比較、また、ブラケットを用いた場合の比較をシュミレーション頂きました。
答えはもちろん、わかっていますが、その確認をしたいと、最前列で興味深く拝見させて頂きました。
すると・・・どうも納得がいかないのです。
なんとなく、直下に配光のあるダウンライトの照明空間の方が明るく感じられます。
もやもやした気持ちを抱えながら、その他の照明ブースに歩みをすすめ・・・、その後もう一度、「Fue(フー)」のシュミレーションブースに戻ってきました。
そこであることに気付きました。
人がたくさん集まったブースのかなり後ろの方からそのシュミレーションを眺めると、水平面照度は高くない、間接照明を利用した照明空間がとても広がりのある明るい空間を演出できていることがわかりました。
要するに、あまり近くで見ると、空間全体の明るさ感に気付けなかったのですが、一歩引いたところから見ると、その違いは明らかでした。
最近、ハチセの物件でも多灯使いの照明計画をすることが増えているという話をしましたが、そのような時、現場から「ちょっと暗いんじゃない?!」という声を聞きます。
こういった計画は私の感覚的なものや、これまでの経験を頼りに計画するので、照度計算では、その明るさ感を証明できません。光のまわり込みを考えると「暗いハズはないのだけれど・・・」実際に見た人が暗いと言うのですから、大問題です。
ところが大抵の場合、日が沈みまわりが暗くなると、その空間は十分な明るさが確保できていることを確認できます。
今回のこの展示会で私が感じた「明るさ感」の差は、どうもこれと似た現象ではないだろうか。と思いました。
つまり、周りが明るい時や、照明の直下に居る場合では、やはり空間を柔らかく照らす間接照明ではなく、直下照度の得られる照明空間に「明るさ」を感じるのだと思います。
そして、近頃認められつつある間接照明による空間は、天井面や壁面を明るくすることで、全体の灯数やワット数を減らしながら、「より明るさ感があり、より省エネルギー」な空間をつくることができます。これらは、同じ照明でありながら、その特性は全く異なるものですので、同じ基準で測ることはできませんでした。
これから「Feu(フー)」という基準が、ますます日本の住宅の照明環境に変化を与えるのではないでしょうか。
さて、円形ホールを満喫した後は、周辺の松下関連施設へ向かいました。
そこで特設されていたのが、3口ともIHヒーターという加熱機器の新商品。
体験ができるということで、もちろん、参加してきました。
実はIHヒーターで調理するのは初めての経験で、ガス派の私も今回の経験でIHの地位が少しだけ向上しました。
強火でいためる場合に感じるもち手や菜箸を通じて感じる熱さが全くなく、とても快適です。それでも、パネル面に接触していなければ、熱がまわらないIHヒーターでは鍋振り等ができないため、私が自宅に選ぶなら、やはりガスコンロなのですが、お年寄りや小さなお子様のいる家庭にはオススメだと思います。
これまではIHヒーターといっても、3口の場合、真ん中上部の小さな部分は、ラジエントヒーターであったり、1口だけがIHヒーターであったりしましたので、その安全性は疑問でした。
しかし、今回3口共IHヒーターという商品が発表され、安全面を重視する場合には積極的に採用したい商品だと感じています。
(体験で調理した焼きそば)
ナショナルリビングショールーム 京都
では、IHヒーターやお掃除の負担を軽減する便器「アラウーノ」などの体験が可能です。
検討中のお客様は、こういった設備を利用されてから、実際の採用を決められた方が、自分にあった暮らしを手に入れることができると思います。
投稿が前後してしまいましたが、コイズミ照明は6月1日に。松下電工は5月17日に行ってきました。
松下電工の展示会は、大阪ビジネスパーク内の円形ホールで行われましたが、ご存知の通り、周辺はツイン21など松下グループが勢ぞろいした場所。照明器具を見ることは、もちろん一番の目的でしたが、ついでにキッチンなどの住宅設備の他、パナソニックのプラズマテレビやデジタルカメラ、それから携帯電話まで・・・松下漬けの一日を過ごしました。
さて、早速円形ホールの中に入ると最初に出迎えられるのは、直径800mmの大きな照明。プリーツ加工された布セードは、アイボリー色の他、ブラック、レッド、ブラウン、ホワイトのカラーバリエーションが楽しめるそうです。
この照明、2006年のミラノサローネで展示のあった商品ととても良く似た商品。
まだ、2007年のミラノサローネについて検証はできていませんが、いろいろな人の話を参考にさせて頂いたところ、昨年に続き今年もラージプロポーションと布セードは世界的に大流行しているようです。
本来、ヨーロッパではこの大きな照明を目線の高さに設置して、その器具のフォルムを楽しむようですが、果たして日本の住宅と生活様式に合うのかどうかは疑問なところ。
何事においてもそうですが、見慣れてしまうと、なんだかとても愛着がわいてしまうもの。
展示会に訪れたコーディネーターさんをはじめとする様々な住宅会社の関係者の反響は概ね高かったのではないでしょうか。
これが、一般の住宅にも広がるのか、このまま影をひそめていくのか・・・。
私は、もう少し様子を見たいところです。
この他、ラージプロポーションのペンダントはこのようなデザインのものもありました。
さて、次に注目したいのが、照明の明るさ感の新しい手法「Feu(フー)」という考え方。
今回展示会は、これを体感することを一番の目的としていました。
ところで、「Feu(フー)」とは、最近の間接照明での空間に対応した考え方です。
これまでの1室1灯の計画の場合、明るさの基準は水平面照度を参考に計画します。
ところが、間接照明の場合、水平面照度は高くないけれど、実際には必要な「明るさ感」を得ることができています。しかし、その「明るさ感」は、感覚的なもので、数値で証明することができませんでした。
そこで、今回松下電工が注目したのが、この明るさ感を数値化する方法。
立命館大学開発の「色モード境界輝度法」に基づき開発された「明るさ感」の新しい手法なのです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://biz.national.jp/Ebox/smartarchi/concept/feu/index.html
展示会では、水平面照度が得られるダウンライトを用いた場合と、コーブ照明による間接照明を用いた場合の比較、また、ブラケットを用いた場合の比較をシュミレーション頂きました。
答えはもちろん、わかっていますが、その確認をしたいと、最前列で興味深く拝見させて頂きました。
すると・・・どうも納得がいかないのです。
なんとなく、直下に配光のあるダウンライトの照明空間の方が明るく感じられます。
もやもやした気持ちを抱えながら、その他の照明ブースに歩みをすすめ・・・、その後もう一度、「Fue(フー)」のシュミレーションブースに戻ってきました。
そこであることに気付きました。
人がたくさん集まったブースのかなり後ろの方からそのシュミレーションを眺めると、水平面照度は高くない、間接照明を利用した照明空間がとても広がりのある明るい空間を演出できていることがわかりました。
要するに、あまり近くで見ると、空間全体の明るさ感に気付けなかったのですが、一歩引いたところから見ると、その違いは明らかでした。
最近、ハチセの物件でも多灯使いの照明計画をすることが増えているという話をしましたが、そのような時、現場から「ちょっと暗いんじゃない?!」という声を聞きます。
こういった計画は私の感覚的なものや、これまでの経験を頼りに計画するので、照度計算では、その明るさ感を証明できません。光のまわり込みを考えると「暗いハズはないのだけれど・・・」実際に見た人が暗いと言うのですから、大問題です。
ところが大抵の場合、日が沈みまわりが暗くなると、その空間は十分な明るさが確保できていることを確認できます。
今回のこの展示会で私が感じた「明るさ感」の差は、どうもこれと似た現象ではないだろうか。と思いました。
つまり、周りが明るい時や、照明の直下に居る場合では、やはり空間を柔らかく照らす間接照明ではなく、直下照度の得られる照明空間に「明るさ」を感じるのだと思います。
そして、近頃認められつつある間接照明による空間は、天井面や壁面を明るくすることで、全体の灯数やワット数を減らしながら、「より明るさ感があり、より省エネルギー」な空間をつくることができます。これらは、同じ照明でありながら、その特性は全く異なるものですので、同じ基準で測ることはできませんでした。
これから「Feu(フー)」という基準が、ますます日本の住宅の照明環境に変化を与えるのではないでしょうか。
さて、円形ホールを満喫した後は、周辺の松下関連施設へ向かいました。
そこで特設されていたのが、3口ともIHヒーターという加熱機器の新商品。
体験ができるということで、もちろん、参加してきました。
実はIHヒーターで調理するのは初めての経験で、ガス派の私も今回の経験でIHの地位が少しだけ向上しました。
強火でいためる場合に感じるもち手や菜箸を通じて感じる熱さが全くなく、とても快適です。それでも、パネル面に接触していなければ、熱がまわらないIHヒーターでは鍋振り等ができないため、私が自宅に選ぶなら、やはりガスコンロなのですが、お年寄りや小さなお子様のいる家庭にはオススメだと思います。
これまではIHヒーターといっても、3口の場合、真ん中上部の小さな部分は、ラジエントヒーターであったり、1口だけがIHヒーターであったりしましたので、その安全性は疑問でした。
しかし、今回3口共IHヒーターという商品が発表され、安全面を重視する場合には積極的に採用したい商品だと感じています。
(体験で調理した焼きそば)
ナショナルリビングショールーム 京都
では、IHヒーターやお掃除の負担を軽減する便器「アラウーノ」などの体験が可能です。
検討中のお客様は、こういった設備を利用されてから、実際の採用を決められた方が、自分にあった暮らしを手に入れることができると思います。