私のルアーフィッシングはシーバスからスタートしました。(長文です)
当時の新木場はルアーでシーバスを狙う人は少数で、魚もすれていないため、行けば必ずというほど釣れたものです。使用したルアーはラパラCD9、日本製のルアーもまだほとんどないような環境でのスタートでした。今から35年ほど前の話です(笑)
それまでは投げ釣り、管理釣り場のヘラブナ釣りなどを楽しんでいましたが、ルアーフィッシングを知ってからは、その魅力にどっぷりのめりこむことになります。
何が楽しいかって?
釣りそのものも楽しいですが、ルアー収集が楽しかったなぁ・・・少ないこずかいを握りしめ釣具屋通いの毎日でした。そしてエサではないルアーで釣りあげる感動はそれまでの釣りには無い物でした。
シーバスからバスへの転向は自然なものでした。ブラックバスという幻の魚。釣りたいと思ってから自力で釣りあげるまで5年ほどかかることになります。そしてシーバスにはない釣り方のバリエーションの豊富さ。繊細なワームはヘラを彷彿とさせ釣りの楽しさを倍増させてくれました。
あれから30年
それぞれの持ち味の釣りに戻ってみたい気持ちが増えてきました。繊細な釣りならタナゴやヘラへ。ダイナミックな釣りなら海へ。魚が減って同じ魚を何度も釣りあげる記事を読むことがありますが、やっぱりフレッシュな魚の引きを味わいたい。
バスフィッシングを辞めることはないのですが、本来の楽しさを体験できるフィールドがありません。少ない資源を奪い合う、ほとんど餌と変わらないようなルアーで無理やり口を使わせるのは、趣味の釣りではありえません。
以下はヒロさんの記事を引用したものです。これがルアーフィッシングを永く続けて来れた理由でした。
*******************************
ルアーが、「単に魚を釣るための生餌の代わり」でしかなかったら、僕は、ここまでルアー釣りにのめり込んではいなかったと思います。先人達の偶然の発見から進化を続けてきたルアーですが、味も臭いもない無機質な物体に飛びつく魚を見てしまうと、その理由を探究しつつ、更なる仕掛けを施したくなるのは、人間のDNAに組み込まれた「好奇心」なのだと思います。高い山があるから、その頂上まで登ってみたくなる。深い海があるから、潜ってみたくなる。目の前に魚がいるから、それを釣ってみたくなる。
それも、ルアーで……
僕が世界中を旅行している時に、必ず寄る場所があります。それは、図書館と釣具店です。どちらも、その国や地域で釣れる魚や釣り方、そしてそのエリアの釣り文化を学ぶことが出来るから好きです。残念ですが、図書館には情報はたくさんあるけど目の前に釣り具がありません。逆に、釣り具屋さんにはタックルがいっぱいあっても、情報が少ないと思います。もちろん、図書館も釣り具店もその目的を考えれば当たり前のことですが、僕はいつも釣り具店でルアーを見ながら、図書館のように、自分の釣りを更に進化させるための歴史や知識、技術進化の為の情報を得る事が出来たら、自分の釣りを大きく進化させる事が出来ると思っていました。10年前では難しかったことですが、携帯端末機が急激に進化してきた今ならば、QRコードを使って目の前にあるルアーの情報を動画や資料を使って紹介することもできると思いました。お店にいながら、自分の目の前にあるルアーの歴史やそのルアーの特性を生かすための使い方を簡単に知る事が出来れば、自分のゲームプランの中に組み込みやすくなると思います。自信を持って使い切っていくルアーにする事が出来るようになると思うのです。
ルアーは、タックルと呼ばれるように、まさに道具なのです。例えば、大工さんが家を作るために道具を買いに行く時にお店の中でたった1種類のドライバーしか売っていなかったら、おそらく使い物にならないと思います。ネジのサイズやタイプに合わせて数種類のドライバーをボックスに入れておくべきだからです。釣り具店もいつの間にか雑誌などで紹介されているルアーを中心に置くという傾向が続いてこともあって、いつの間にか大きな偏りが出来てしまったのです。
私は工具も好きなんです