日本の組織社会で「必須常識」である「ホー・レン・ソー: 報告・連絡・相談」が機能不全になりかけています。
日本社会は、ヒエラルキー組織が大前提であり、上司と部下間での仕事指示やコミュニケーションに「ホー・レン・ソー」は不可欠とされ、新人教育のプログラムには必ず折り込まれています。
コロナ禍でのリモート&テレワークが新常態となると、管理職層の上司たる方々は、リアルオフィス(職場)で、部下の仕事を「監視」しながら「管理」するスタイルではなくなりますから、部下の「ホーレンソー」が上手く機能せず、どのようにして、部下の仕事進捗管理をしてゆくか戸惑ってしまうこともあるのではないでしょうか。
仕事の指示が具体的かつ明確であり、進捗確認の情報共有(報告ではありません)ができる仕掛けと仕組みを作れていた組織では、リモートワークに移行しても大きな問題はありません。
しかし、管理職のなかには、上層部からいきなり問い合わせがあったりすると、全て部下任せ故に、「あれはどうなってる?」「これはできたのか!」などと自分自身のエクスキューズの為に、部下に対しハラスメントの嵐が吹きかける事も!
「ホー・レン・ソー」は大切ですが、ニューノーマル時代では、部下から上司に一方的に伝えるスタイルから、上司と部下の関係が「価値共創のパートナー」たる「コ・クリエイション・パートナー」として、双方向コミュニケートさせてゆくスタイルを構築してゆく事が重要です。
もちろん、リアルでもまたバーチャルでも、『インタラクティブ・コ・クリエーションワーク』ができる関係性と「場」をつくってゆく事が必要です。
そうなれば、リモートワーク下でも「管理できない」「進捗状況が把握できない」「そばで見張っていないとサボっているかもしれない!」などの管理職上司からの言い訳は無くなるはず!と思います。
上司の役割は、部下を「監視・管理」して働かせる事ではありません。
一緒に価値共創をしてゆくパートナー同士である認識を持つ事が肝要です。
管理職上司たる意味は、「結果責任」を取るのは管理職である!という事です。
コロナは、旧来型日本式組織の在り方や価値観を変質させてゆきます。
管理職上司並びに経営職階層のエグゼクティブの方々は、この大きな波に乗り遅れてはなりません。
今こそ「働き方改革」のチャンスです!