生きる喜び詩画に込め 星野富弘さん作品展 静岡
@S[アットエス] by 静岡新聞 10月11日(土)8時17分配信
精巧に表現された絵と心を打つ温かな詩に見入る来場者=10日午前、静岡ホビースクエア
不慮の事故で手足の自由を失い、口に筆をくわえて描くことで知られる詩画作家星野富弘さん(68)=群馬県=の「花の詩画展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が10日、静岡市駿河区の静岡ホビースクエアで始まった。26日まで。
中学校教諭だった星野さんはクラブ活動の指導中に頸髄(けいずい)損傷し、入院中に絵や詩をつくり始めた。会場には1970年代の最初期から2012年の最新作まで、自ら選んだ100点を並べた。代表作「ペンペン草」は、水彩絵の具で描いたペンペン草に「神様がたった一度だけ この腕を動かして下さるとしたら 母の肩をたたかせてもらおう」などの詩が添えられ、生きる喜びや家族への感謝がにじむ。
開幕セレモニーには約30人が出席し、静岡新聞社・静岡放送の松井純会長は「星野さんの作品は人間に生きる勇気を与え、心を浄化してくれる」とあいさつ。星野作品を紹介する富弘美術館(群馬県みどり市)の聖生清重館長(68)は「一人でも多くの人に作品を見てほしい」と話した。
午前10時~午後6時。最終日は午後3時まで。一般・学生800円、小中高生400円。
静岡新聞社