大川原有重 春夏秋冬

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<宮城・指定廃棄物処分場>候補地選定、道筋見えず 

2015-06-05 10:26:15 | 原子力関係
<宮城・指定廃棄物処分場>候補地選定、道筋見えず 
毎日新聞 6月3日(水)13時31分配信

冬季閉鎖が続いていた候補地・田代岳に通じる町道=2015年5月30日、宮城県加美町の田代高原キャンプ場付近で、山田研撮影
 ◇町道の封鎖解除も調査難しく

 東京電力福島第1原発事故で生じた放射性物質を含む指定廃棄物の最終処分場建設問題で、環境省による現地調査のネックとなっていた宮城県加美(かみ)町の候補地に通じる町道の冬季通行止めが3日午前、解除された。ただ、猪股洋文町長は「断固反対」の立場を崩しておらず、同省が直ちに調査に着手する動きはない。事故から4年3カ月。福島県外に降り注いだ「原発災害のごみ」処理の道筋は見えない。【川口裕之、山田研】

 候補地に通じる町道の入り口のキャンプ場前ではこの日午前10時ごろ、道に張ったチェーンと柵を町職員が撤去した。開通日は昨年と同じ。様子を見に来た地元の男性(75)は「環境省が調査に来るとなったら、駆けつける。場合によっては座り込みもする」と警戒を口にした。

 環境省は昨年1月、加美町と栗原市、大和(たいわ)町の3カ所を宮城県の処分場建設候補地に選定。ボーリングなど詳細調査などを経て1カ所に絞り込む方針で、県は調査を受け入れた。だが、加美町民から農業などへの影響を懸念する声が上がり、町は候補地の必要面積が確保できないなど選定過程に誤りがあるとして反対。昨年10月、候補地に調査に入ろうとした環境省職員を住民が道路に座り込むなどして阻止。3カ所の同時着手を求める栗原市、大和町でも調査できないまま積雪期に入り、町道は通行止めになった。

 加美町は昨年12月、処分場建設には町の許可を必要とする条例を制定するなど、抵抗の姿勢を強める。環境省は、町から約30キロ離れた仙台市で県民向け説明会を2回開いたが、地元では開催できず、半年ぶりの町道開通にも同省は「条件が整えばできるだけ速やかに調査を行いたい」(室石泰弘・大臣官房参事官)とするにとどまる。

 宮城県には放射性セシウム濃度が1キロ当たり8000ベクレルを超える稲わらなどの指定廃棄物が3384トンある。ビニールハウス型の施設や農家の軒先などに保管されており、早期の処分を求める声も強い。村井嘉浩知事は「いつまでもだらだら議論するのでなく、国ははっきり意思表示して調査に入ってほしい」と国の決断を促す。

 国は宮城▽栃木▽群馬▽茨城▽千葉の5県で最終処分場を建設する計画だが、栃木でも候補地の塩谷町が反対。千葉では東電千葉火力発電所(千葉市)の敷地を候補地に選定したが、市は受け入れを留保している。群馬、茨城は候補地すら決まっていない。

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