除染廃棄物搬入期間最低2年半 NHK
福島県内で出る除染廃棄物を、中間貯蔵施設にすべて運び込むのに、少なくとも2年半はかかるという試算を福島大学の研究者がまとめました。
双葉町、大熊町、楢葉町の3つの町に分散して建設が計画されている中間貯蔵施設は、最大で東京ドームおよそ23杯分にあたる、2800万立方メートルの廃棄物の保管を想定しています。
交通経済学に詳しい福島大学の吉田樹准教授は、すべての廃棄物を運び込むまでに必要な期間を試算しました。
それによりますと、主要な運搬ルートとなる国道6号線の構造などを考慮すると、1時間あたりに通行できるトラックはおよそ500台で、搬入できる廃棄物は4000トンになります。
1日8時間、このペースで搬入を続けると、完了まで2年半はかかるということです。
ただ、試算では、搬入用のトラックだけが道路を通行し、通行台数と同じペースで搬入も行われると仮定しています。
実際には一般車両も走るほか、トラックから廃棄物を降ろすのにかかる時間も不透明なため、搬入はさらに長期化する可能性があります。
吉田准教授は、「住民は1日も早く、中間貯蔵施設に土を運んでほしいと思っているので、効率的に運搬するための対策を検討する必要がある」と話しています。
05月24日 12時26分
福島県内で出る除染廃棄物を、中間貯蔵施設にすべて運び込むのに、少なくとも2年半はかかるという試算を福島大学の研究者がまとめました。
双葉町、大熊町、楢葉町の3つの町に分散して建設が計画されている中間貯蔵施設は、最大で東京ドームおよそ23杯分にあたる、2800万立方メートルの廃棄物の保管を想定しています。
交通経済学に詳しい福島大学の吉田樹准教授は、すべての廃棄物を運び込むまでに必要な期間を試算しました。
それによりますと、主要な運搬ルートとなる国道6号線の構造などを考慮すると、1時間あたりに通行できるトラックはおよそ500台で、搬入できる廃棄物は4000トンになります。
1日8時間、このペースで搬入を続けると、完了まで2年半はかかるということです。
ただ、試算では、搬入用のトラックだけが道路を通行し、通行台数と同じペースで搬入も行われると仮定しています。
実際には一般車両も走るほか、トラックから廃棄物を降ろすのにかかる時間も不透明なため、搬入はさらに長期化する可能性があります。
吉田准教授は、「住民は1日も早く、中間貯蔵施設に土を運んでほしいと思っているので、効率的に運搬するための対策を検討する必要がある」と話しています。
05月24日 12時26分