久々にやってみますかー。
あのね、ひとつかなり書きたかったんだけど書けなかったテーマがあるんですよ。
それを今日は無理矢理書いてみようと思います。
はい。早速ですが皆様、
転移
ってご存知ですか?
知ってる方がいらっしゃれば、その方に説明してもらった方がいいんじゃないかと思うんですけどね。
転移というこころの働きがあります。
今まで書きしぶっていたんですけどね。
何故書きしぶっていたのかって、
めちゃめちゃ難しいからなんですよ。
転移ってね、学者によって使い方違ったりするのよ。
だから、定義付けすらおぼつかないわけです。
ただ、ユングが「転移こそが治療のアルファでありオメガである」と言っているように、かなり重要な概念です。
というわけで、ここまで言っておけば分かると思いますが、
この記事の妥当性は皆さんが判断してください。
俺は、難しいと考えた上で書いていきますので。
前置きが長くなりました。
まず、転移のざっくりとした定義は、
「治療される側の人が、治療する側の人に対して抱く、ある種の感情」です。
抽象的だねー。分かりにくいねー。
これは、別にカウンセリングだから起こっているわけではなく、普通の人間関係でも起こり得ることですね。
例えば、めっちゃしんどい時、悩みをひたすらに聴いてくれる人が隣に現われる。
本当につらいことを、とてもよく受け入れてくれる。
この人は、自分のことを何でも分かってくれるみたいだ。
こうなってきた時。
段々、その人のことを好きになっていったりすることがあるでしょうね。
これは、カウンセリングの場面では「恋愛性転移」と呼ばれるものです。
で、好意を向けられると、聴いてた方の人だって、段々恋愛感情が生まれてくるかもしれない。これは「逆転移」と呼ばれます。
小難しい話になってきましたね。
では、そもそも転移って、どういう経緯で出てきた概念なんでしょうか。
転移という言葉を使い始めたのは、かのフロイトです。
ある日フロイトは、患者が自分に対して、過去の特定の人との関係をそのまま再現しているんじゃないか、ということに気付いたんですね。
例えば、患者が小さかった頃、母親との間に持っていたこころの関係。
それを、そのままフロイトにも持ち込んできている。
極端に言えば、その患者さんの中で、フロイトがお母さんになってしまっているというわけです。
分かりにくいですか? もう少しイメージしやすくしましょう。
綱引き。綱引きを思い浮かべてみて下さい。
今、あなたは綱引きをしています。相手は、あなたのお母さんです。
あなたは負けたくない一心で、空を仰ぎ、一生懸命引っ張っています。
次の瞬間、ふと相手の方を見ると、お母さんだったはずが、いつのまにかあなたの恋人に変わっていました。
実は、あなたは途中から恋人と綱引きをしていたんです。それに気付くまでの間、お母さんと綱引きしてると思っていたようですが。
こんな感じですかね。
もっとよくある例で考えると、
先生のこと「お母さん」って呼んじゃったこと、ありませんか……?
という話ですね。
余計分かりにくいな……元の方で分かる人はそれでいいです。
フロイトは、患者さんに転移を起こしてもらうことで、そこにこころの病の手鰍ゥりを見つけようとしました。
母親との間で何か問題があったんだとすれば、自分が母親の役を受けて関わることで、その問題が明るみに出せる、というわけです。
そして、フロイトは逆転移を避ける、ということを大事にしました。自分はあくまで白紙の状態にあって、相手の転移をコントロールしていく、というわけです。
これに異を唱えたのが、元弟子のユングという人です。
ユングは、逆転移すらも大切にしよう、という考え方を提唱しました。
逆転移は、治療者の中に自然に生じてくるこころの動きなわけだから、それを冷静に見つめる目を持ちつつ、逆転移についても考えていこう、というのがユングの考え方でした。
ね? ややこしいでしょ?
更に深く掘り下げていくと、どうやらユングとフロイトは、述べていた転移の概念自体も違ったんじゃないか、という話もあるんですよ。
フロイトの転移の概念は、さっきの綱引きの例みたく、かつての重要な人との関係性の再現、という側面が強かったようです。
それに対して、ユングの場合、「治療者と患者の間に生じる投影的な感情」の側面が強かったようですね。
この辺は興味のある方に調べていただければいいかな、と思います。
今回は恐らく過去最長の文章になると思いますが、もうひとつだけ例を出しておきたいと思います。
これが紹介したかった。
投影・転移が机上の空論ではなく、実際に起こすことのできるものである、ということのひとつの例です。
藤原勝紀という人が行った「三角イメージ体験法」というのがあります。
これは何かというと、
恐撫ヌを持っている人に対して、恐浮フ対象を三角形のイメージに転移させ、脱感作法的に恐武Sを克服させる
というものです。
今の表現で分かった方は、帰って結構です。
分からなかった方へ。
ざっくりとご説明いたします。
例えば、先端恐撫ヌってありますよね。尖ったものが浮「という。
あれを治療する時、どうやるのか。
藤原さんは、面白いことを考えたわけです。
尖ったものに対する恐武Sを、三角形に転移させてしまおう
という。
奇抜ですね……
つまり、頭の中に三角形を思い浮かべてもらうんですね。
そして、尖ったものに対して抱く恐武Sを、その三角形のイメージへと転移させるわけです。
「三角系浮「」状態ですね。
で、そのイメージを思い浮かべてもらい、恐武Sを感じてもらう。
でも、それをずっと繰り返していると、少しずつ恐武Sを感じなくなってくる。
慣れるし。
徐々に、「三角形のイメージは浮ュないんだ!」という風に、心の感じ方が変わってくるわけです。
で、その状態で尖ったものを見てもらう。
……浮ュない!
というのが、物凄く大雑把な三角イメージ体験法の説明になります。
転移は奥が深い……というわけで、一時期俺は研究テーマにしたいと考えていたんですが、臨床で理論を論文化できるのはきっと偉い人だけなので (基本的に治療とかと関係ないんですよね……) 、諦めました。もう少し、自分でも勉強したいと思います。
では、長旅になりましたが、付き合って下さった方、ありがとうございました。
じゃあの。
あのね、ひとつかなり書きたかったんだけど書けなかったテーマがあるんですよ。
それを今日は無理矢理書いてみようと思います。
はい。早速ですが皆様、
転移
ってご存知ですか?
知ってる方がいらっしゃれば、その方に説明してもらった方がいいんじゃないかと思うんですけどね。
転移というこころの働きがあります。
今まで書きしぶっていたんですけどね。
何故書きしぶっていたのかって、
めちゃめちゃ難しいからなんですよ。
転移ってね、学者によって使い方違ったりするのよ。
だから、定義付けすらおぼつかないわけです。
ただ、ユングが「転移こそが治療のアルファでありオメガである」と言っているように、かなり重要な概念です。
というわけで、ここまで言っておけば分かると思いますが、
この記事の妥当性は皆さんが判断してください。
俺は、難しいと考えた上で書いていきますので。
前置きが長くなりました。
まず、転移のざっくりとした定義は、
「治療される側の人が、治療する側の人に対して抱く、ある種の感情」です。
抽象的だねー。分かりにくいねー。
これは、別にカウンセリングだから起こっているわけではなく、普通の人間関係でも起こり得ることですね。
例えば、めっちゃしんどい時、悩みをひたすらに聴いてくれる人が隣に現われる。
本当につらいことを、とてもよく受け入れてくれる。
この人は、自分のことを何でも分かってくれるみたいだ。
こうなってきた時。
段々、その人のことを好きになっていったりすることがあるでしょうね。
これは、カウンセリングの場面では「恋愛性転移」と呼ばれるものです。
で、好意を向けられると、聴いてた方の人だって、段々恋愛感情が生まれてくるかもしれない。これは「逆転移」と呼ばれます。
小難しい話になってきましたね。
では、そもそも転移って、どういう経緯で出てきた概念なんでしょうか。
転移という言葉を使い始めたのは、かのフロイトです。
ある日フロイトは、患者が自分に対して、過去の特定の人との関係をそのまま再現しているんじゃないか、ということに気付いたんですね。
例えば、患者が小さかった頃、母親との間に持っていたこころの関係。
それを、そのままフロイトにも持ち込んできている。
極端に言えば、その患者さんの中で、フロイトがお母さんになってしまっているというわけです。
分かりにくいですか? もう少しイメージしやすくしましょう。
綱引き。綱引きを思い浮かべてみて下さい。
今、あなたは綱引きをしています。相手は、あなたのお母さんです。
あなたは負けたくない一心で、空を仰ぎ、一生懸命引っ張っています。
次の瞬間、ふと相手の方を見ると、お母さんだったはずが、いつのまにかあなたの恋人に変わっていました。
実は、あなたは途中から恋人と綱引きをしていたんです。それに気付くまでの間、お母さんと綱引きしてると思っていたようですが。
こんな感じですかね。
もっとよくある例で考えると、
先生のこと「お母さん」って呼んじゃったこと、ありませんか……?
という話ですね。
余計分かりにくいな……元の方で分かる人はそれでいいです。
フロイトは、患者さんに転移を起こしてもらうことで、そこにこころの病の手鰍ゥりを見つけようとしました。
母親との間で何か問題があったんだとすれば、自分が母親の役を受けて関わることで、その問題が明るみに出せる、というわけです。
そして、フロイトは逆転移を避ける、ということを大事にしました。自分はあくまで白紙の状態にあって、相手の転移をコントロールしていく、というわけです。
これに異を唱えたのが、元弟子のユングという人です。
ユングは、逆転移すらも大切にしよう、という考え方を提唱しました。
逆転移は、治療者の中に自然に生じてくるこころの動きなわけだから、それを冷静に見つめる目を持ちつつ、逆転移についても考えていこう、というのがユングの考え方でした。
ね? ややこしいでしょ?
更に深く掘り下げていくと、どうやらユングとフロイトは、述べていた転移の概念自体も違ったんじゃないか、という話もあるんですよ。
フロイトの転移の概念は、さっきの綱引きの例みたく、かつての重要な人との関係性の再現、という側面が強かったようです。
それに対して、ユングの場合、「治療者と患者の間に生じる投影的な感情」の側面が強かったようですね。
この辺は興味のある方に調べていただければいいかな、と思います。
今回は恐らく過去最長の文章になると思いますが、もうひとつだけ例を出しておきたいと思います。
これが紹介したかった。
投影・転移が机上の空論ではなく、実際に起こすことのできるものである、ということのひとつの例です。
藤原勝紀という人が行った「三角イメージ体験法」というのがあります。
これは何かというと、
恐撫ヌを持っている人に対して、恐浮フ対象を三角形のイメージに転移させ、脱感作法的に恐武Sを克服させる
というものです。
今の表現で分かった方は、帰って結構です。
分からなかった方へ。
ざっくりとご説明いたします。
例えば、先端恐撫ヌってありますよね。尖ったものが浮「という。
あれを治療する時、どうやるのか。
藤原さんは、面白いことを考えたわけです。
尖ったものに対する恐武Sを、三角形に転移させてしまおう
という。
奇抜ですね……
つまり、頭の中に三角形を思い浮かべてもらうんですね。
そして、尖ったものに対して抱く恐武Sを、その三角形のイメージへと転移させるわけです。
「三角系浮「」状態ですね。
で、そのイメージを思い浮かべてもらい、恐武Sを感じてもらう。
でも、それをずっと繰り返していると、少しずつ恐武Sを感じなくなってくる。
慣れるし。
徐々に、「三角形のイメージは浮ュないんだ!」という風に、心の感じ方が変わってくるわけです。
で、その状態で尖ったものを見てもらう。
……浮ュない!
というのが、物凄く大雑把な三角イメージ体験法の説明になります。
転移は奥が深い……というわけで、一時期俺は研究テーマにしたいと考えていたんですが、臨床で理論を論文化できるのはきっと偉い人だけなので (基本的に治療とかと関係ないんですよね……) 、諦めました。もう少し、自分でも勉強したいと思います。
では、長旅になりましたが、付き合って下さった方、ありがとうございました。
じゃあの。