人生は一度きりだ。満足して死なないだなんてもったいない! いや、人生は一度きりだ。いくら楽しくても消えて虚しくなるだけだ。
出る杭を伸ばすと言いながらデカい木槌を振りかざして待機しているのは、決してギャグではない。本人は至って真面目なのだ。心が求めているのは枯渇ではなく垂涎のセレナーデだ。夜は更ける。
木陰で微睡むひと時には誰かの囁きが頭に響くものだ。陽気に頭をやられてしまったようなだらりとした昼下がりだ。遠くを走る車の音が鼓膜をくすぐる。僕は全てを水面下に落とし込む。落とし込んで腑に落ちて蓋をして蓋をして……そして耐えられなくなって少しだけ悶える。誰が何を言っている。誰が何を。唇からは絶えず誰かの声が漏れ出している。誰かの声が僕の声帯を揺らして産声を上げ、僕の鼓膜を撫ぜる。蝶の羽でくすぐられるような春の訪れ。焦り。焦燥。突然の苛立ち。そんなものは全て無意味だ。命の痙攣だ。だが僕はその痙攣に絡め取られる。心地好く宙を舞う。ショウリョウバッタの皮膚になって風の分子とすれ違う。だが全ては無意味だ。井の中の蛙。空飛ぶ絨毯。あの世行きの切符。殺意。何もかも無意味だ。僕は僕であることに辟易し僕でないことを選び取ろうとするがそのことですら僕が僕であることを殊更に示しているのだただ無意味に文字列を並べているのだ並べることで癒されているのだ社会という言語の塊に言葉の白々しさを投げつけてやりたいのだ誰にも分からない泥のような心を汲み出して綺麗にしてやりたいのだ命という放物線の落ち目で空の縫い目を引き裂いてみたいのだ落下するエネルギーを真空に放ち続けていたいのだ
ひとまず、心にはストッパーみたいなものがあるように感じるんですよね。
それを決壊させる方法はいくつかあると思うんです。
アルコール。麻薬。精神疾患。その他諸々。
でもね。何も考えずに今思い浮かんだだけの単語や文節をひたすらに並べていくというのは、
アクティビティとして案外楽しいものです。
何故かカタルシスがあるんですね。
ただ多分これにハマっていくとある病理的な自己防衛に目覚めてしまうような気がするので、
ちゃんと意識を保って前を向いていることが大事なんだけどね。
正論やら一般論やらを普通に言えることって、
結構大事だと思うのよ。
そんなわけで、
比較的すっきりしたのでそろそろ寝ますね。
おやすみなさい!
出る杭を伸ばすと言いながらデカい木槌を振りかざして待機しているのは、決してギャグではない。本人は至って真面目なのだ。心が求めているのは枯渇ではなく垂涎のセレナーデだ。夜は更ける。
木陰で微睡むひと時には誰かの囁きが頭に響くものだ。陽気に頭をやられてしまったようなだらりとした昼下がりだ。遠くを走る車の音が鼓膜をくすぐる。僕は全てを水面下に落とし込む。落とし込んで腑に落ちて蓋をして蓋をして……そして耐えられなくなって少しだけ悶える。誰が何を言っている。誰が何を。唇からは絶えず誰かの声が漏れ出している。誰かの声が僕の声帯を揺らして産声を上げ、僕の鼓膜を撫ぜる。蝶の羽でくすぐられるような春の訪れ。焦り。焦燥。突然の苛立ち。そんなものは全て無意味だ。命の痙攣だ。だが僕はその痙攣に絡め取られる。心地好く宙を舞う。ショウリョウバッタの皮膚になって風の分子とすれ違う。だが全ては無意味だ。井の中の蛙。空飛ぶ絨毯。あの世行きの切符。殺意。何もかも無意味だ。僕は僕であることに辟易し僕でないことを選び取ろうとするがそのことですら僕が僕であることを殊更に示しているのだただ無意味に文字列を並べているのだ並べることで癒されているのだ社会という言語の塊に言葉の白々しさを投げつけてやりたいのだ誰にも分からない泥のような心を汲み出して綺麗にしてやりたいのだ命という放物線の落ち目で空の縫い目を引き裂いてみたいのだ落下するエネルギーを真空に放ち続けていたいのだ
ひとまず、心にはストッパーみたいなものがあるように感じるんですよね。
それを決壊させる方法はいくつかあると思うんです。
アルコール。麻薬。精神疾患。その他諸々。
でもね。何も考えずに今思い浮かんだだけの単語や文節をひたすらに並べていくというのは、
アクティビティとして案外楽しいものです。
何故かカタルシスがあるんですね。
ただ多分これにハマっていくとある病理的な自己防衛に目覚めてしまうような気がするので、
ちゃんと意識を保って前を向いていることが大事なんだけどね。
正論やら一般論やらを普通に言えることって、
結構大事だと思うのよ。
そんなわけで、
比較的すっきりしたのでそろそろ寝ますね。
おやすみなさい!