おきると荘の書斎

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秋雨前線

2016-09-26 23:23:00 | ノンジャンル
こんにちは。

最近アレです。
前に進むためには後ろに何かを投げ捨て続けることが必要なんだと感じることが多くなってきました。
これを作用反作用の法則といいます。


時に、皆さん文章を書くのはお好きですか?
俺はね、割と好きなんですよ。

ただね……最近お仕事でもメールとかを多用するようになってきて、
自分の文章がどんどん雑になっているのを感じます。



世の中的には作文は一度書いたら見直してから提出するものだと教わっていますよね。

小学生の頃、「作文用紙にこんなにびっしり文字を書いて、見直して途中に間違いがあったって絶対直せないだろ」と子供心に思っていました。

え、アレって例えば途中に誤字があって字数変わっちゃったりしたらどうすんの?
全部消すの?


マジあり得んteaなんだけどォwwwww
ヒマかよ!www



……今でもあの指導が本当に意味するところは謎です。

ただ、電子化とは素晴らしいものでして、
いくらでも後で変更することができます。

その恩恵もあって少し前までは一度書いた記事を見直してから投稿してたんですよね。

あと、書くペースも割とゆっくりめだったわけです。

急いで何かを読む時って、どうしても斜め読みになるでしょ?
そうすると事実関係ばっかり気になってしまって、
文章を味わって読むみたいなことができなくなっちゃうんですよ。

ゆっくり書いて見直すと、
「ああ、ここ案外言葉足らずだな」ってことに気付いて書き足したりできる。



……とはいえ、ビジネスメールの文章を味わっても仕方ないわけで、
事実関係を簡潔に書いて送る方がベターになるわけです。

スピード勝負なところもあるし、
仕事をする人としてはそれがきっと正しい姿です。


ただ、「文章を丁寧に構成したい」という心はちゃんと持ってた方がいいですね。
人からもらうメールなんかを見てると、
どう考えても回りくどかったり、読んだだけじゃ言わんとしていることを理解できなかったりするものもあるんですよね。

そういう人たちって絶対全く見返してないんだと思うんだよね。
自分の書いた文章を。

日本語が多少変だったり、文法が崩れてたりボキャブラリが足りなかったりするのは一向に構わないんですよ。
日本語の文法だってどんどん変わっていくものだし、
昔からよく指摘されている「ら抜き言葉」だって、
「一目で可能を表す文章だ」と識別させるという点には合理性すら感じられる。

多少文章にクセとか雑味があった方が個性にもなりますしね。


でもね。
上滑りしている事実関係を乱暴に文章形式に繋ぎ合わせてブン投げてくる人ってのも、またいるわけなんですよ。

「えっとね、車がね、いっぱいあってね、それでね、いっぱい走ってね、僕とお姉ちゃんもいたんだけどね、ゆう君のお洋服がね、汚れちゃったの」
みたいな感じで興奮した言葉が喋ってるのを見かけたことあるでしょ。
いうなればアレですね。

見返してないというか、
イメージをそのまま順番に言葉にして並べてるだけというか。

いや、じっくり見返せとは言わないですよ。時間も無いだろうし。
伝わればそれでいいんですが。

もはや逆にこれは文学作品なんじゃないかとさえ感じられてしまうわけです。



問.筆者が本当に伝えたいことは何か。

じゃないんだYO!


要らないんだよ、その奥ゆかしさは。

そして別に奥ゆかしくもないんだよ。



ん、奥ゆかしく……?









奥ゆかしき倉庫










……



え、ええと、


まあ、



そんなわけなんですが、

自分が書いた文章を読み返してみると、
結構酷いものも多いです。

特に最近。


主な原因はさっきも書いた「上滑り」みたいなものだと思っています。
考えが纏まってないのに書く

……というのはいつものことなんですが、
書き言葉って、実際音声が介在しないじゃないですか。

そうすると、書いてるうちに段々思考から言葉が剥離してくるんじゃないですかね。
自分が書きたいこと、書いたことをちゃんと心に収めておかないと (もしくはちゃんと見返さないと) 、読み手との感覚に相当ズレが生じると思うんですよ。

書いてる側はついさっき何を書いていたかよく覚えていないけど、
読んでいる側は最初からずっとひとつの流れで追ってきている。

場と時間を共有して話をする場合とは大分違うと思いません?


まあ結局何が言いたいかというと、


最近読み返したりする心の余裕が無いってことです。
ゆとりって大事。

ゆとり教育万歳。


心の余裕が無いというのは別に追い詰められてるとかそういうことでは全然ないんだけど。

ゆったり構える余力って、
ただ時間があるとか悩みが無いとかそういう指標に気を遣うだけじゃ生み出せないところがあるよね。



ゆとりたいねー。

丘を越え……行こうと言うのか!?

2016-09-15 23:22:00 | ノンジャンル
うさぎ小屋⑤

 部室を出た後、僕は高田馬場にある居酒屋に向かった。なんでも、文学部の飲み会というものが開催されるらしい。入学と同時に半ば強制的に加入させられたメーリングリストで情報が流れてきた。大勢で騒ぐ飲み会というものを僕は既に半ば毛嫌いしていたが、友人である加藤から別ルートで誘われたので参加することにした。
 加藤は背が高い男だった。目分量で測ってみた限り、恐らく身長は180cmあまり、体重は65kgといったところだろう。ひょろっとしたいでたちは学生の群れの中でもよく目立った。

 僕が加藤と知り合った場所は学舎のエントランスだった。5限の途中だったから時刻は夕方の17:00くらいだろう。授業の冒頭で出欠が確認されたので、僕は折を見て教室を出た。
「猪島君だよね」とエントランスにいた加藤が僕に声をかけたのが最初だった。
 こそこそとエントランスを後にしようとしていた僕は一瞬どきりとして辺りを見回した。やがて声の主を見つけたが、僕は加藤という名前をまだ知らなかった。
「お、うん」僕はどぎまぎして答えた。
「俺、加藤っていうんだけどね。受験の時猪島君の左斜め後ろにいたんだよ」加藤は言った。
「そうなんだ」
「変わった苗字だから覚えていたんだ。必修でいつも一番後ろの席に座ってるよね」
「ああ、あれが」言いながら僕は、ホワイトボードが全く見えなかった講義が一度あったのを思い出した。
「今帰り?」
「そう。加藤はここで何してるの」
「待ち合わせ場所」
「待ち合わせ場所?」
「そう。17:00に俺に集合ってことになってるんだけど、中々来ないんだよなあ」

 それ以来、僕は加藤と時々昼食に行ったり隣の席で授業を受けたりした。他の連中がまだそわそわした雰囲気を消せない中、加藤はとても落ち着いているように見えた。この日の飲み会も、加藤が来なかったら決して参加していなかっただろう。
「よう」と、不意に背後から声をかけられた。
「ああ」と曖昧な返事をしながら振り向くと、確か社会学の方面に行きたいと言っていた同期だった。
「今日出んの?」
「うん」
「猪島ってあんまり大学で会わないよな。いつもどこにいんの? ってか、何の授業取ってんの?」
 矢継ぎ早に飛んでくる言葉に僕はひるんだ。
「どんなって、まあ普通に取ってるけど」
「自主休講のし過ぎか」
「まあ、時々ね」
「俺も先週は全部大学休んで旅行行ってきたわ。日光とか鬼怒川とかそっち方面」
「そうなんだ」
「矢口いるんじゃん? あいつと2年生2人と車で行ったんだけどさ。矢口の運転超下手くそだぜ。気を付けた方がいい」
「マジでか!」僕は半ばやけくそ気味に叫んだ。お前は一体誰なんだ。
 言いたいことだけ言って、その同期は押し黙った。僕にはもとより話したいトピックなどなかったから、必然的に2人とも黙ったまま横に並んで歩いた。
「サークルは何をやってるの?」僕は一度、急に訪れた重苦しい空気に耐えられなくなって尋ねた。
「サークルは入ってない。時間の無駄だぜ。大学生なんだから群れるより自分の好きなことを自分でやった方が絶対にいい」彼は言った。
 僕はまた話題を失い、そっと横目で彼の横顔を見た。顔つきから服装に至るまで自己主張の激しい奴だと思った。なんとなく言葉が出てこなくなったので、僕は諦めて前を向き直した。
 居酒屋は高田馬場から300mほどの所にあるのだが、隣を気にしながら黙々と歩いていると結構遠く感じた。何より、何故向こうから声をかけてきたのにこっちが気を遣わねばならないのか不可解で仕方がなかった。
 やっとのことで居酒屋に入ると、隣にいた同級生は我先に先に来ていたグループの中に入っていった。
「おお、吉木! 遅かったな!」輪の中から歓迎の野次が飛ぶ。輪の中には加藤もいた。加藤はいつもの調子で歓談しているように見えた。僕に気付くと「おお」という表情で手を振り、また周囲の男女と話を始めた。近くにいた数人が僕に一瞥をくれたが、誰も僕のことを知らなかったのだろう、またすぐに机に向き直った。
 飲み会が始まる前から既に出来上がっていた空気の中にひとり取り残され、僕は困惑してしまった。誰の顔にも笑顔が浮かんでいて、笑顔の先にはまた別の笑顔があった。しばらく立ち尽くしていた僕の心の中を、突然言い知れぬ感情が駆け巡った。恐らく虫唾が走るとはこういうことを言うのだろう。
「大学生なんだから群れるより自分の好きなことを自分でやった方が絶対にいい」と吉木は言った。
 今、当の吉木は先輩や同輩と戯れながら声を上げて笑っている。これを群れていると言わずになんと言うんだ。
 ずっと立ち尽くしているのも不自然なので、僕は皆と同じ机の空席に腰かけた。
「新入生?」隣にいた先輩と思しき女の人が声をかけてきた。
「はい、そうです」僕はあまり勢いのない口調に少し安心しながら答えた。
「どう? 大学は」と、先輩は相変わらず穏やかな感じで言った。
「自由な感じがしますね」と僕は答えた。
「まるで大砲で真上に発射された後、自由落下に転じる直前の浮遊感みたいだと思わない?」
「またワケの分からん話してるのか」と、先輩の向かいに座っていたこれまた男の先輩が茶々を入れる。
「いや、その感覚僕も結構しっくりきますよ」と、僕は言った。
「そう? 大学の雰囲気に浸るのは結構だけど、あんまりしみじみすると後が大変だから気を付けなよ」と、先輩は半笑いで言った。「こいつみたいに」
「私ですか!」女の先輩が言う。「確かに1年ダブり決まってますけど」
「そうなんですか」僕は少し驚いて聞いた。女の人も留年するんだ。
「そう。これから自由落下の社会人だなんて言えば聞こえはいいけど、蔵橋さんはモラトリアムとかいう布団に入ったきり、出てこられなくなっちゃったの」と、男の先輩が穏やかに茶化す。
「違いますよ」蔵橋さんが言う。「全然夜が明けないんです」
 飲み会はまもなく始まった。僕は先輩たちの緩い漫才のようなキャッチボールに時々加わりつつ、エチル倶楽部で学んだペースでアルコールを摂取した。入店した時に感じた集団へのわだかまりは、いつの間にか消えてなくなっていた。加藤とは解散になってからようやく言葉を交わした。適度なペースで飲んでいたと思っていたが、お互いにへべれけになっていた。加藤と何らかの会話をして別れた後、僕は家に帰るのは不可能だと判断し、その夜は小嶋さんのいるエチル倶楽部の部室で明かした。翌日の小嶋さんが語ったところによると、僕は一晩で3回トイレに行き、一度も自力では戻って来ず、3回とも他の部室の前で不思議そうな顔をして立っていたという。


話がないない

2016-09-08 23:47:00 | ノンジャンル
こんばんは。

元気ですか!!


最近友人に勧められて「地下クイズ王決定戦」という番組を視聴しました。

めちゃめちゃ面白かった。

司会の小藪の空気感も良かったし、
なんでもアリのクイズも、それに回答するクイズ王の皆さんも見ていて楽しかったね。

クイズジャンルも薬物・SEX・殺人鬼・北朝鮮とイロモノ揃い。

クイズって面白いね。

俺も人を誘ってゲーセン行ったりすることがあるけど、、
なんだかんだ言ってやっぱりQMAやってる時がみんな楽しそうなんだよね。

割とちょうどいい問題が多いからなのか。

ただ、あのゲームは上位層が強すぎて、
素人がドラゴン組に上がると面白くなくなってしまうという悲しい欠点があるんですよね。

いや、本物の知識人だったら戦えるのかもしれないけど、
基本的に相手が意味不明な強さを見せ始める。

太刀打ちできないとモチベーションが下がってしまうのは仕方ないよねー。

将棋で息子に負けたら絶対二度とやらないお父さんの気持ちも分かります。
……ちょっと違うかな?

そういえば、その友人に聞いたんだげとクイズにも作家さんがちゃんといるんだね。
丁度いいクイズを作るためには、やっぱりクイズの世界に浸かっている人じゃないとダメらしい。
誰も分からない問題でも面白くないし、簡単過ぎてもつまらない。

絶妙な問題はその世界を知悉してこその客観性から生まれるんですね。

奥が深い。




ウム。



おやすみなさい。