Autobianchi A112 (レストア)

朽ちかけたアウトビアンキに魂を!レストア生活のレポート

アウトビアンキ ボディー塗装 (塗装スタート)

2012-01-01 07:00:19 | アウトビアンキ A112(レストア)


12月31日(土)大晦日の朝、「今日は天候も良いので塗装するよ」と矢島氏から電話があった。
早速、カロッツェリア マチオヤジマへパンダを走らせる。

情報を聞きつけた週末クラブ員も集まってきた。

先般、調合をお願した塗料の缶を開けて、入念にかき混ぜること10分。




「こんなものでOKだよ」と矢島氏のお言葉があり、塗料を小分けをする。



まずは、フィーラキャップカバーから塗装です。



今回は、細部の塗装です。
淵の部分や室内側を重点に塗装します。



何度も矢島氏の塗装は見学していますが、さすがプロです。
塗料の濃さを調整しながら、フィーラキャップカバーの淵の部分を塗装していきます。



フィーラキャップカバーの淵の部分の塗装が完了。
このフィーラキャップカバーをボディーに取り付けて、ボディー全体をサフェーサー処理してから、全体を塗装します。
淵の部分は、事前に塗装するわけです。
作業工程がわかります。



次の作業はリアゲートの内側と淵の部分の塗装です。
丁寧に養生マスキングをしていきます。
細部のペーパー掛けをして塗装の準備完了。



リアゲートの内側を塗装していきます。




リアゲートの内側の塗装をしていくと希望していた塗料の色が良かったことを実感していきます。



アウトビアンキのレストアを何台も見学していましたので、新車時の鮮やかな赤色よりも、年代を経て劣化した赤(朱色)を希望していました。



柿色に近い赤の塗装の色が良いですね。
希望通りです。

リアゲートの内側と淵の部分の塗装が完了しました。



次は助手席(右側)のドアの内側、淵の塗装です。
サフェーサー処理されたドアの内側をペーパー掛けして、塗装準備OKです。




ドアの内側の塗装が始まりました。



塗装はしなやかなに一気に塗装していきます。




内側の隠れた部分の塗装が終ると、窓枠周りを丁寧に塗装していきます。



塗装は2度塗りしていきます。
塗り重ねることで、鮮やかな色と光沢が出てきます。



助手席(右側)のドアの内側・淵の塗装が完了しました。
良い出来ですね。




続いて、運転席(左側)のドアの塗装の準備です。



再チェックしながらペーパー掛けしていきます。



塗装スタートです。
手順は右側ドアと同じです。



運転席(左側)のドアも鮮やかな色と光沢で仕上がりました。
良い色です!
塗装の色については、自転車のレストアから何度も経験していますが、色の選定は何度の打合せをして、希望する色見本を理解してもらわないと、違っていたりします。
この経験が、アウトビアンキでは、活かせました。
ボディー全体の塗装仕上がりが楽しみです。



フィーラキャップカバー、リアゲート、左右のドアの内側、淵の塗装が完了。
2時間半の作業時間でしたが、大晦日にもかかわらず作業をしてくれた矢島氏に感謝です。

レストアという作業は、根気がいる仕事です。
「そのうちやろう!」と思っても、気がつくと2~3年放置してしまう経験があるエンスーの方々も多いと思います。
自分でも自転車やモペット程度のレストアはやりますが、自宅にもレストア途中の自転車が置いてあります。

根気のいる作業を続けるということは、プロでもそうできるものではありません。
自動車を一台組立て直す作業だけでなく、ネジ1本に至るまで特性の知識が要求されます。

知識と経験と技術がなけらば、出来ないプロの仕事です。
その矢島作品の製作過程を見学できるだけでも、価値があることだと思います。
年末・年始も作業を続ける矢島氏に感謝です。

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