個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

原因を調べ対策するとういのが基本です

2018-06-19 10:41:28 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

昨日の早朝、大阪で大きな地震がありました。一瞬で目が覚め、頭をよぎったのは阪神淡路大震災のことでした。あのとき私は大学生で、大学の同級生や後輩、そして先生があの地震で亡くなりました。神戸に住んでいた友人が何人かいたので、原チャリを走らせて仲間と水などを届けに行ったのを覚えています。

そして阪神淡路大震災からも東日本大震災や熊本地震など日本列島は何度も大きな災害に襲われ、多くの命が奪われています。ですが具体的に大きな地震があったときに、私たちはどのように行動し身を守ればいいのかを知っている人はどれだけいるでしょうか。阪神淡路大震災からもう20年以上も経過しているのに、適切な対策をしているとは言い難いのが現状です。

テレビをつけても、「落ち着いて行動してください。火の使用はやめてください」と別に言われなくてもわかりきったことを伝えているだけです。そもそもみなさんは、地震がで家が倒壊したときや津波がきたときに、どこに避難すればいいのかご存知ですか?

南海トラフで大地震が発生するというのはこれまで何度も聞いています。どれくらいの被害が出るのかの発表も何回もされています。そのたびに怖くなります。その恐怖心を安心に変えてくれるのが国や行政の仕事なのではないでしょうか? 自然災害の発生をなくすことはできないでしょう。それならば発生したときに被害を最小限に食い止めるためにどうすればよいのか、私たち国民はどう行動すればよいのか、それをもっと議論して伝えてくれないと、恐怖心だけ煽られて不安になる一方です。本当に地震のメカニズムなどを解明するために、研究費をたくさん使っているのでしょうか。国会でも地方議会でも、そういった災害に関する議論をあまり聞いたことがありませんし、その問題を訴えている政治家もあまりいないように感じます。

何か大きな事故や事件が起きても「二度とこんなことがないように」という言葉はよく聞きますが、きちんと原因を調べその対策をしていないから、同じようなことが何度も起きてしまっているのです。


先日40年以上小児科の先生をしておられる方の講演会を聞きに行きました。食べ物と子どものアレルギーの関係、環境汚染とアレルギーの関係、親と子の接し方による発達の違いなどを、とてもわかりやすく教えてくれ、私にとってもすごく勉強になりました。印象的な話は、たとえばアメリカでも自閉症や学習障害の子どもが増加しているそうです。そしてその原因の1つは環境汚染ではないかと説を発表した人がいると、そういう議論が深まっていきます。何か症状がでるということは、原因があるはずですから、まずはその原因を突き止めようとするのです。一方日本では、そういった議論にはならずに、薬をどう使用するのか、適量はどれくらいかなどの話をしますが、原因は何かについての議論にはならないそうです。

ある有名な学者が発表した説を、実験や検証もせずにそのまま信じている。日本ではそんなことが多いですよね。学習障害にしても、初めは「親の育て方が悪いことが原因だ」というのが一般的だったときもあり、親を追い詰めてしまっていました。まだまだわからないことが多いのは確かですが、原因はそれだけではなく、現在ではほかにもたくさんの原因が考えられるようになりました。

子どもの勉強でも成績が悪いと、とにかく勉強時間を増やさせることだけを考える人がいます。スマホやゲームを取り上げ、勉強時間を増やせば成績が上がると信じてしまっています。そうじゃないんです、成績が悪いことには必ず何か原因があるはずです。それが何なのかを調べることがまず第一です。「先生、成績上げるためにはどうしたらいい?」「教科書何回も読んで丸暗記してこい!」なんてことを言う教師の言葉なんて信用してはいけません。どうせその子のことを深く考えもせず適当に言ってるだけですから。

勉強しなかったら、将来こんな不利なことになるよとばかり伝えても、これは脅しにしかならず、地震の問題と同じく恐怖心を煽っているだけなんです。そうではなく、なぜ点数が悪いのかの原因を一緒に考えてあげて、適切な対策をとらなければ意味がないどころか逆効果になってしまいます。ちゃんとした対策をすることによって、その効果もはっきり現れますから、本人もずいぶんと安心できるようになります。ただ単にサボっているだけかもしれませんが、もしかしたら、言語能力や計算能力などが十分に発達していないことがあるかもしれません、目や耳の感覚器官に問題があるかもしれません、何か大きな悩みを抱えているのかもしれません。

テストの点数が良くないという同じ結果にしても、原因はそれぞれ異なってきます。まずは親と塾でその原因を見つけることが一番大切なことではないでしょうか。


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