個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

私のノートは私しか読めません(字が汚すぎて)

2017-09-16 11:17:38 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

私が中学生の頃はほとんどなかったと思いますが、今では多くの中学校で生徒にノート提出を義務付けています。授業を真面目に受けているかどうか、たとえテストの点数が良くなくても、しっかりと授業を受けている生徒にはテストの点数以外の部分で評価してあげるというところが目的だと思いますので、悪くない方法かなとは思います。

でも、よく考えると、そもそもノートというのはどうして書く必要があるのでしょうか。いろいろな意見はあるでしょうが、私は授業で習ったことを覚えたり理解を深めたりするためだと思っています。先生が話した内容などを書き留めることで、後から何度も読み返しながら整理していくのです。しかし実際には、黒板に書かれたことをノートに写していくので精一杯の子どもが多く、先生の説明や解説を聞く余裕がありません。ですから後でそのノートを読み返しても、さっぱりわからないのです。

授業中は先生の話に集中して、授業が終わってから黒板に書かれたものを写真に撮り、それを自分なりに整理してノートを作ることがもっとも効果的かと思います。学校ではなかなか難しいかもしれませんが、自分で要点をまとめるというのは、勉強だけでなく今後いろいろな分野で必要になってくる作業です。

ノート提出のときに、きれいに書いている方が高い点数をもらえるからと言って、先生が板書したのを丸写しし、実験器具などの図をすっごくきれいに書いて、何種類もの色を使って塗り、仕上げるのに何時間もかけているのを見ていると、何とも言えない気持ちになります。「これはいったい、何の罰ゲームなんだろう」

ONE-Sでは、黒板はありません。完全個別指導ですので、1人1人の目の前で紙に書いて説明していきます。ですから基本的に生徒が授業中にノートを写すということはありませんし、ノートを持ってきていない生徒も多くいます。

説明していくなかで、大切な部分であったり、よく間違える問題であったり、必要なことはその場でノートに書いてもらうこともありますが、私の説明を書いた紙を家に持って帰ってもらって、それを自分でノートにまとめるという作業をしてもらうことが多いです。

そうして、毎回自分でまとめていったノートは、いずれ自分にとっての最高の教科書・参考書となります。どこにも売っていない、自分にとっての大切なものだけが書かれてあり、自分が一番読みやすい本ができあがるのです。

最近は、学校でも塾でも至れり尽くせりで、「どの問題集を使って、何ページから何ページまでを解いて、何を覚えるべきか」など何でも教えてくれます。もちろん本格的に勉強した経験がない中学生に、いわゆる「勉強の仕方」を教えてあげることは必要で、私も当然生徒たちに教えています。ですが、それがあまりにも極端になりすぎると、自分で何をするべきかを判断する力が養われないのです。ですから高校生になっても「自分には今、この分野の力が欠けているから、こういった勉強をするべきだ。自分の目指す大学はこのタイプの問題が出やすいから、その対策の勉強をしなければならないな。」ということができないのです。その結果だれかに頼り、「何をすればよいか教えてください。宿題や課題を出してください。そうしないと自分ではできません」といった状態になるのです。

効率よく勉強するだけでなく、自分で考える力・自分で判断する力を同時に鍛えていくことが理想ですし、それをすることが塾の役割だと思っています。

ONE-SのHP

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