個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

初めは素直な方が

2017-12-19 10:57:55 | 教室から
こんにちは。堺市西区上野芝にある個別指導塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

学習塾の講師としての仕事で求められるのは、まずは子どもの成績を上げることであり、そのためにどのように指導していくのがベストなのかを生徒と接しながら決めていくという作業を毎日繰り返しています。いろいろなタイプの子どもはいますが、私自身が学生時代に勉強してきた経験や、なによりこの20年間で多くの子どもたちを指導してきた経験から、ある程度の成績の上げるコツはわかっているつもりです。

ですから、子どもたちがすべて私の言う通り勉強していってくれれば、能力の個人差はありますが、全員が今より成績はグンと上がります。ですが実際には、成績が伸び悩んでいる生徒がいます。成績が順調に上がる生徒と、うまく上がらない生徒の決定的な違いは、言われたことをきちんとするかしないかです。テストで良い点数をとるために何をどう勉強すればよいのかは、私たち講師はわかりますが、子どもたちは経験がないためわかりません。ですから、それを教えていくのですが、いくら効率よくしても勉強は時間が必要ですので、気持ちが勉強に向いていない子どもは、なかなか言われた通りの勉強をすることができません。

塾にはいろんな生徒が集まります。塾の方針もあるでしょうが、勉強の能力が高く、やる気満々の子どもたちばかりではありません。「やる気」を出させることができれば、今の成績なんか簡単に上回ることができるのですが、この「やる気」というのが、かなりやっかいですね。学校の先生であっても塾の講師であっても、どういう勉強をどれくらいしたら成績が上がるかなんかは知っているんです。ですが、子どもが言ったとおりにしてくれないので、成績が伸びない。してくれたら成績が上がるのが、わかりきっているからこそ、よけいに歯がゆく感じますね。

もちろん私も、子どもたちの「やる気」を引き出そうと、あれこれ手段を考えては試していますが、そんな簡単に人の心を操ることはできないです。できるだけ「やる気」を引き出そうとはしますが、絶対にそれができますとは言えないですね。ある意味これができるようになることが塾の講師の完成形かもしれないですね。

もう1つ成績の上がりやすい子には特徴があります。それは、教えた解き方をすぐに実践する子です。たとえば数学では、計算問題であっても図形の問題であっても細かくいえば、解き方がいくつもあります。子どもの能力にもよりますが、そこも考慮して私たちはその先にある勉強もしてきているので、この方法で解くのがベストということがわかっています。ですから、その方法を生徒に伝えていくのですが、次からすぐにその方法で解いてくれる生徒もいれば、なかなか新しい方法で解かない生徒もいます。特に変なこだわりがあるわけではなく、癖がついているだけなのでしょうが、適切な方法でしないため応用が利かなくなったり、計算に時間がかかりすぎたりして勉強の効果が薄くなってしまいます。

能力がかなり高く、自分なりの考えをしっかり持っている子は別です。また、義務教育を終えて高校や大学での勉強になると理解も深まっていますし、自分の能力や特徴も把握できていますので教えられた通りにする必要はありません。自分なりのアレンジを加えて、自分がベストだと信じる方法で勉強を進めていくべきです。

同じようなことが仕事やスポーツなどでも言えますね。まだ何も基礎的なことがわかっていない間は、とにかく先輩や上司の言うことを聞き、彼らの真似をすることから始めます。そうしている間に、だんだんと教えられた言葉の意味がわかっていき、理解が深まってきます。そこまで到達したときに初めて、自分の色を出していけばいいんです。「自分はこうした方がいいと思う」「自分にはこの方法が合っている」というのは、あるレベルに達したときに、より効果的になると思います。

子どもたちには「この先生の言うことやから間違いない」と信じてもらえるよう、それが子どもに効果的に教えることができる最短距離だと思いますので、そんな講師になれるよう頑張っていきたいと思います。

ONE-SのHP

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