沖縄良いとこ一度はめんそ~れ!!

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怒らない方法

2022-06-07 21:21:21 | 番頭の独り言
瀬戸内寂聴さんの本の中に、紀元前の
政治家・哲学者のキケロの言葉が紹介
れていました。

キケロ?聞いたことないけど。


幸い図書館にあったので読んでみました
が、とても2000年前に書かれた本とは
思えません。内容も大変分かりやすく
言葉一つ一つがスンナリと頭(心?)に
入って来ます。

少し引用してみると、
「老人にできる有用な活動はないなどと
のたまう者は、自分が何を言っているのか
わかっていないのだ。
たとえば、そうだな、船の上でほかの
船員たちがマストに登ったりタラップを
駆けずり回ったり、船底の溜り水をくみ
上げたりしているとしよう。
そんな中、舵を握ったまま船尾にじっと
座っている操舵手は、船の操縦に役立つ
ことは何もしていないと言うようなもの
だ。
なるほど、操舵手は若い船員と同じこと
をしてはいないだろう。しかし彼の仕事
は、はるかに重要で価値が高いのだ。
それは体力でもスピードや敏捷さでも
なく、知恵と人格、そして冷静な判断力
のなせる業(ワザ)なのだよ。こうした
美質は老年に欠けているどころか、実際
は長く生きるうちに培われるものだ」

わかる〜〜。出来るわけないのに若い人
相手についムキになったことが今まで
何度あったことか。

知恵も人格もありませんが、これからは
自分の出来ることをしっかりやります。

キケロの名言はたくさんありますが、
こんな言葉も残しています。

「どんなに崇高で意義のある戦争よりも
道理に外れた平和を私は欲する」


そしてキケロの隣りにあったのがこれ。

『暴君』ネロの教育係も務めた哲学者。
(皇帝ネロは実は名君だったそうですが)

怒りっぽい私にはこの本の題名が永遠の
テーマ。藁にもすがる思いでページを
めくると

「あなたの怒りは一種の狂気だ。なんの
価値もないことに、膨大な代償を払って
いるのだから」

いきなり脳天にガツン!と喰らいました。

「わたしたちの日々は使い放題ではない。
無駄にする時間などない。それなのに、
なぜ、争いに飛び込んでいくのか?」

そうそう。怒っても何の良い事もないし。

「あなたの気分を害したのが友人ならば、
彼は自分が何をしているか、わかって
いなかったに違いないと思えばいい。
それが敵であれば、彼は当然のことを
やっただけだ。
賢い者であれば、信頼してやろう。
愚かな者であれば、容赦してやろう」

うんうん。

「人から嫌なことをされたら、そのたび
に静かに自分自身に言い聞かせればいい。
『そうだ、わたしも同じ過ちを犯した
ことがあった』と」

明日からはもう怒りません!

.


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