今日も地球は周ってる

管理人の趣味や日々のことを徒然に。宇宙戦艦ヤマト好きーが現在進行形。時々、六神合体ゴッドマーズ。ALの右オタも兼務

人の尊厳

2015-03-04 21:25:12 | 日記
「川崎の事件」と言えば、もう日本では知らない人はいないだろう。
13歳の少年を、17・18歳の未成年達が何とも残虐殺し方をした事件。

報道は「少年法」を盾に、逮捕者の氏名や写真を一切掲載しない。
だが、被害者の少年の事は写真は勿論のこと、その生い立ちまでを詳細に報道している。

どちらも未成年だ。
だが、生者(加害者)には人権があり、死者(被害者)には人権は無いのだろうか?
それはおかしい。
生死の区別なく、等しく人権はある。
なのに、マスコミは被害者の人権は一切お構いなしである。
無論、被害者家族にも。

人が人を傷つける犯罪が起きた時、第一に守られなければならないのは被害者とその周囲の人の人権と安全ではなかろうか。
加害者が容疑者であるうちは多少は守られる必要もあるだろうが、逮捕され自供したら、加害者の氏名は報道されても良いのではないか?
加害者が成人であろうと未成年であろうとそれは関係ない。
「犯罪を犯した」という点においては、「人間としてしてはならない」事をしたという根拠があるから。

そもそも今回、加害者を庇う事になってしまっている「少年法」であるが、これは既に時代にそぐわない物であることは明らかだ。
戦後の混乱期に生き延びる為に犯罪に手を染めることになってしまった少年達を更生させる為の法律が少年法である。
誰もが学校に行けて、食事をすることが出来、スマホを持っているような少年達を守るような法律では無いと思う。
それに、少年法ではこのような残虐な殺人事件を想定していたとは思えない。
発布から約70年を経て、既に形骸化した法律なのだ。
国民の多くがそれを実感している。
なのに、認めようとしないのは所謂"人権派弁護士"と言う、怪しげな弁護士達。
こういう場合の「人権派」というのは、"特定の人"の人権しか守らなかったりする。

主犯格の18歳が弁護士と共に出頭した時点で、
「この少年は過去に何度も問題を起こし、その度に弁護士やあるいは別の何かでもみ消してきたな」
とすぐに思い至った。
普通ならば親が付き添って出頭するだろうから。
そういう弁護士をすぐに手配出来る時点で、主犯格18歳も大概だが、親も同じような類なのだろうと思った。
いや、そういう親だからこういう子供なのだろうと。

当初は口裏を合わせていたらしい3人だが、別々にされて数日経った時点でもう自分の保身に走っている。
その程度の薄汚い連中に、13歳の少年が惨たらしく殺された事に怒りが湧き上がるばかりである。
まだ取り調べ中であるから、一般人がどうこう言うことは出来ない。
だが、あえて一言だけ言うならば
少年法の抜本的な見直しをして、法改正していただきたい
と、言うことです。

犯罪を犯した者は、義務教育を修了している時点で成人と同じ刑罰を科すべきだと私は考えています。
それは、女性は16歳で結婚が可能であると言うことに基づいています。
結婚が出来るということは、社会的に大人であると認められたのと同じ。
男性が18歳以上というのは経済的な問題に起因しているだけで、精神的には女性と同じく16歳と見なして良いと思っています。

参政権を18歳以上に引き下げる事を検討するならば、少年法もセットで見直さなくてはいけないでしょう。
大人になるとはどういうことなのか。
それを幼いうちから教えておくのも大人の、特に親の役目。

13歳の少年を殺した主犯格を始め、その周囲の少年達はそういう事を教えられず、精神的に子供のまま成長してしまった。
これは親による一種の虐待とも言える。そして、彼らの人としての尊厳を奪った事にもなる。
そういった意味で逮捕者達は大人の被害者ではある。
だが、だからと言って人を殺して良い事にはならない。
人を殺す事は、やはり被害者の尊厳を奪っているからである。尊厳だけではなく、未来までも。


未成年者が未成年者を逆切れで殺害する。
被害者に落ち度などなかったのに。
これを地獄と言わずして何と言うべきか。
しかも、加害者達は自分たちをダーイシュ(と、ここでは書くが、実際はマスコミが訂正しない××××国)になぞらえていたとも言う。
本当に愚かしいとしか言いようが無い。

そして凶器がカッターナイフ。
被害者少年がどれほど痛く苦しく辛く絶望したかを思うと、やりきれない気持ちになる。
カッターナイフは刃が細いだけに切れ味が良く且つ鋭い痛みを伴う。
だが、薄い物を切るのにしか適さない刃物なのだ。
詳細を書くのは控えるが、それだけにどれだけ辛い思いをしたのだろう。
本当に惨いことだ。


私が今後司法に望むのは、被害者の敵討ちではなく、加害者達が犯した罪に相応しい罰を与えることだけ。
少年法や前例などは考慮しないで欲しい。(裁判官は何故か前例を持ち出したがる)
そうして、自分達が犯した罪の重さを考えて欲しい。
(脊髄反射的な「死刑・極刑」発言はしたくない)

人の尊厳。
それが何であるのか、どう大切であるのかを社会全体で考え直さねばいけない時なのかもしれない。