『湖月』がいよいよ大嶽デザインさんの木造艇ラインナップに入ります。
現在設計図を起こす為、工房入りしている湖月ですが、大嶽工房で各部のサイズが測られ展開図となります
展開図を元に試作艇が製作され、微修正を受けてカタログ入りとなるのですが、湖月の様な突合せのデッキではなく足元に余裕の出るラウンドデッキに変更される事になりそうです。オリジナルのままでは膝元と足元に余裕が無く、かなりタイトな姿勢となる為万人向けではないですから・・・。
位置づけとしては、キャンプツーリング艇というよりワンデイツーリングに適したもので、純粋にパドリングを楽しむパドラー向けになりそうです。
船名も仮称ですが『OS-G16』となり、Gはグリーンランドの意味ですが、あくまでグリーンランドタイプと言うものなので、ノークレームでお願いします・・・
私の自作艇である湖月が大嶽デザインさんの『OS16』や『OS14』などの様に商品化されることはとても光栄で嬉しい反面、少し不安でもありますな
で・・セールスポイントとしてはやはり、ウエストグリーンランド形式を意識した デザインで、ハルはハードチャイン、低いデッキは最近愛用者の増えてきたGパ(グリーンランドパドル)でのパドリングに適しており、スピードと安定性のバランスが良く漕いでいてとても楽しいカヤックだと思います。まあ・・自分で作った船ですから、楽しくない訳はありませんが・・・
カリカリのグリーンランドカヤックを模したものではなく、シーカヤックとして必要な安定性やスピードも十分なレベルにあると思います。
操作性はハードチャインとキールのはっきりしたハル形状の影響で直進性が強く、片漕ぎ程度では曲がってくれません・・私はパドルによるスターンラダーの強弱で曲げます また、リーンにもよく反応し、リーンの加減で向きも変りますが限界を超えるといきなりバランスを崩しますので、注意が必要です
風見鶏現象は適度に出ますがスターンラダーでの修正は可能な程度でラダーやスケグの必要性は感じません。また、ハードチャインの為、一次安定性は見た目程悪くはなく初めての方でも漕ぐ事はできますがデッキが低く、足元もタイトになる為ボリュームの大きなカヤック程の安心感は無いと思います。 でもリーンに対して変に粘らないので、ブレイスターンやリーン状態でのスイープターンそれにロール等の小技は面白いです。
大嶽デザインさんのカヤックは工房でのフルスクラッチビルトですから、体格に応じたサイズ変更にも対応して頂けます。
FRP艇とは違う、まさに自分の技量と体格に合った自分専用艇の製作が可能です。
私もこの湖月を元に、『OS-G・湖月改』の製作を企んでいますが・・・細部詳細諸元は極秘です・・・
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