親子eighterはじめました。~母はなにわ男子も嗜みはじめました。~

AmBitiousも応援中!真弓のタケ垣にタケ立て掛けたのはタケ立て掛けたかったからタケ立て掛けたのです。

妄想犯は私ですっ!!

2010-11-23 00:25:27 | 妄話
みなさま、ごきげんよう。

妄想していらっしゃいますか?(笑)



今日の記事は先日の『妄話』の解説でございます。

『妄話』同様に、ご注意願います!





先日の久しぶりの妄想ですが、文字にしたのはあれだけですが・・・。

8UPPERSで監督さんが裏設定を書かれていたので、母もそれを考えておりました。

まずは、それぞれ彼をどの年代のお相手にするかっていう所から始まるんですね。

この年代分けが、これまた楽しくって(笑)仕方が無かったですね~。

だれを、どこへはめ込むかで、全く違った人生になるでしょう?



一番最初に決まったのは、彼。

決め手はマネキン∞での「日曜日のパパ」発言ですよね。

物語の中の彼の魅力は「素」のままの飾らない所だと思い、あんな会話を楽しんでみました。

結婚するまでに彼は、主人公の「私」に対してガンガン攻めていたんですね。

ただ、「私」がバツイチだったりしたので再婚に二の足を踏んでいたんです。

でも・・・押し切られて・・・実はデキ婚だったんです。

それで「私」が再婚踏み切れたんですね。たぶん・・・。




次に決まったのは、彼。

悪ぶってる彼に憧れたかったんですね~。

実際の母の日常では、悪ぶってる感じの人は出会った事がないので、叶えられなかった願望を込めています。

彼のウワサがありましたよね。

他校に彼女がいるって・・・あれはね、当初は彼の恋は成就してなかったんですね~。

彼は片思いの彼女に対してのアプローチをしている最中だったんです。

だから、「私」にもチャンスはあったんですね。

だけど、公園で話している内に彼は「私」はちょっと違うな~って感じたんでしょうね。

やっぱり本命は他校の彼女だと、「私」と話ながら気付いたんです。

「私」はおもろいやっちゃな~という存在で終わってしまいました。

でも、「私」も彼に対しては憧れだったんです。

本気の好きでは無かったんだと思います。

だから、悲しいというよりは、応援しているアイドルの恋愛字事情を知ってしまった時の(笑)

空虚感を感じたのです。


彼が幼稚園という設定も、チラっと浮かびました。

幼稚園での楽しいお絵かきの時間とか、おませな彼が先生を好きで、「私」の初恋が終わる・・・

という感じでも可愛かったかな~なんてね。




じゃあ、幼稚園は誰にしようと思った時に。


幼稚園

お弁当

からあげ



彼の弟


と、どなたかが得意の連想ゲームで決まりました(笑)


彼との恋をどうやって終わらせるか・・・これはいくつか候補がありました。

*ママのから揚げが美味しくない日があって、彼がひとつちょうだいっ言わなくなった。

*ママが、いつもから揚げじゃ飽きちゃうでしょう?竜田揚げを作ってしまった。彼はから揚げオンリーなので(笑)ひとつ頂ちょうだいって言わなくなった。

*ありがちな彼のパパの転勤

ただ、どうしてもから揚げをキーワードにしたかったので、着地点は席替えにより心変わりとしました。

彼の弟は大好きなおにいちゃんの真似をしていたんだと思われます。

そして、彼は小学校に行っても給食のから揚げを女子達におねだりしているはずです。

中学生になったら、女子の手作りのから揚げ弁当を毎日頂いて幸せなんです。

そうですね~、彼は中学生になったら、どんなお礼をしてくれるのかと、

それを妄想するのも、、また新たな楽しみでございます。




彼には学校中の人気者でいて欲しかったんですね。

小学校から中学校位で一人で注目を集めて、笑顔でいて欲しかったんです。

みーんなが彼の事が大好きで、ちょっとチャラくても憎めない存在ですね。

そんな人気者との恋はなかなか成就する物ではないと思い、片思いのままで終わらせました。

ただ、まだ中学生ですし、大きな失恋は「私」が可哀想なので冷めてしまった・・・と恋を終わりにしました。




どの時代に、誰を相手に大恋愛をするのか・・・これは、悩みました。

ただ・・・どうしても妄想相手として、相性のいいのが彼なんです(笑)

彼のノーブルなセクシーさが、妄想相手としては、もう有難くって仕方が無い!

もちろんね、彼がこの年代だったのは・・・

とあるライブでの「みんなの初めて奪っちゃった」発言ですよね!!

この一言にインスパイアされて「私」が恋おち、色んな初めてを彼と経験する事になりました。

もっと細かく書くなら、彼の手料理を食べて嬉しかったり、逆に「私」が手料理をふるまって、やんわりダメ出しされたり、一緒にクマちゃんを買いに行ったり、楽しくドライブしたり・・・・っていう一つ一つの彼と「私」の思い出を、ガッツリ書きたい位です。

それはそれで、もう一つお話が出来上がりますね。

彼のその後ですが、バイト先の女の子とは付き合って一年もしない内に別れてしまいました。

遠距離恋愛がうまく行かなかったんですね~。きっと・・・。

彼が同窓会に来なかったのは、後ろめたくて来れなかったのではなくて、単純にお仕事の都合なんです。

次の同窓会では「私」と再会して、バツイチで再婚して子供がいるって報告できるといいな~と思います。





妄想って、こないだのコメントのお返事にも書いたのですが、あり得ない状況であればあるほど、妄想中はおもしろいです。

母、本人はね。



そうなると、一番贅沢な状況は彼を振ってしまう事なんですね(笑)

そして、彼とは良い感じになるだけで結局プラトニックのままというね。

贅沢極まりないでしょう?

ええ、これぞ妄想ですよね。


彼は良い人止まりで終わるオチ・・・にしては素敵な人なので、今後も人生のポイントで「私」との接点を持ち続けていくのだと思います。

学生時代の純粋な好きな気持ちを、彼に対してはいつまでも持ち続けられるのです。




そうなると、彼。

彼はどうやって登場させようかとね。

離婚を前提として「私」と結婚させました(笑)

ただ、彼と離婚するには清四郎のイメージの方が離婚しやすいかな~なんて思いまして、キャラ付けしてみました。

彼は、仕事でも私生活でも気ィ使いだったんですね。

だから、ありがちな性格の不一致という事にしました。

ただ、「私」との結婚に関して彼の両親が反対していたんですね。

それを押し切ってまで「私」と一緒になったのに、数ヶ月で別れてしまったのです。

彼は、「私」と離婚後は親の薦めるお相手と政略結婚したんです。




こんな風に妄想はエンドレスに続いているんですね。

同じような感じで娘が書いたら、全く別のお話が出来上がるでしょうし。

毎日、こんな事ばかり考えて・・・もう、どうしようもないですね(笑)


続きでコメントのお返事でございます。



あさかさんへ。

ペンケースは使いやすさよりも、困り顔重視でした!(笑)

トミー・デニムのお店でしたが、ちょっと商品の感じが違っていて、これまた可愛かったです。

コフレは買う予定は無かったんですけどね・・・娘の笑顔に負けました。


えみさんへ。

カラオケのご報告には悶絶でしたね~!!

リアルに親子できゃ~っと叫んでしまいましたもの。

ラッピングも確かに可愛いですよね~。でも最近って有料の所が増えた気がします。

お店の方が、似合いませんね~なんて絶対に言わないと判っていても・・・ついついかってしまうんですね(笑)


枝里さんへ。

こんなに娘の物を買う予定なんて、全く無かったんですよ!!

新宿の大きな画材屋さんにご用があっただけなんですけどね~・・・おかしいな?なんでだろう?(笑)


まどさんへ。

モンハンだったら、知らずに対戦してるかもしれないですね!

それでも、随分と妄想して楽しんだ親子です(笑)



あすかさんへ。

このヒモ付き手袋は、子供っぽく無くて大人の使用にも充分に対応してくれる雰囲気です!

コフレなんて、高校生が生意気ですよね~!!全くもう・・・母なんて20までお化粧しませんでしたから。イマドキの子なんですかね~(苦笑)

ここは、まさにありえへんで紹介されていたブラックさんしかいらっしゃらない店舗でしたね。

でも、コーヒーはブラックで飲めない親子なのでした(えへへ。)



なみこさんへ。

お買い物の予定で出掛けたわけでは無かったのにな~・・・・。お店のお姉さんと娘の言葉巧みな誘導に引っ掛かりました(笑)

手袋がね~本当に片方しかないんですよ。白と黒なので、片方ずつ違うのでもオシャレなんじゃないか?っていい聞かせたんですけど、ダメでした~。


きんもくせいさんへ。

カラオケは、もうどれだけの破壊力だったかと(笑)

二人の甘い歌声・・・きゃ~っ、萌える!やっぱり萌えますね~(はあと)

金剛力士像が守ってくれるので、もう紛失はしないでしょう(笑)


あめうさぎさんへ。

ミラジョボヴィッチで検索すると有名な女優さんがヒットすると思います(笑)

アリスミラーでの検索したら、出てくるかな?



コメントありがとうございました!!

ただいま、いただいたコメント数は6050件でございます。

みなさま、ありがとうございます


好きになった人がタイプ~懲りないワタシ、×が付きました!~

2010-11-18 19:25:39 | 妄話
このお話は妄想から生まれた物語です。実在する人物や団体とは無関係です






つづきから



と付き合い始めて、二年が経った大学3年の夏。

お互いに就職活動に忙しくしていた。

それでも、時間が合えば一緒にいたし、それが当たり前のように毎日が過ぎていた。



内定を貰って二人でお祝いのパーティーをした時の事・・・

お前とは、こうやって・・・これから先も一緒におるんかな~。

が優しく微笑んでいた。

私もその言葉を信じて疑う事は無かった。


サークル活動も引退して、就活も終わって、は新しいアルバイトをはじめた。

どこで、どんな仕事をしているのかは知っていたけれど、

そのバイトを理由に会えなくなる事が増えていった。

これまでは、どんなに忙しい時でも二人で過ごして来たのに。

そんな気持ちをに投げかけた時の事だった。


ねえ~、バイト忙しいね。

うん、疲れるわ~。

今度、どんな顔して働いているのか見にいっちゃおうかな~。

来るなよ。

えー、そう言われると行きたくなる。

来たら、別れる。

『別れる』

の口から初めて聞いた言葉だった。

急にの表情が冷たく感じて、その表情が怖くて、これから先が見えなくなった気がした。


一週間もに会わないなんて、初めての事だった。

この明らかな異変に私は動揺していた。

学校での授業はゼミだけになっていたし、キャンパス内でもに会えない事で、なおさら不安になっていた。


からの電話で呼び出された、がバイトをしている街。

外で会うなんて久しぶりだね。

うん。

・・・・


気まずい雰囲気が漂っていた。


あのさ・・・俺、お前の他にも好きな子がおんねん。バイト先の子。始めはその子には、彼女がいるって話していたし、友達やってんけど・・・。


二番目でもいいから、付き合って下さい。


って、言われた。

俺さ~、一年ん時の夏の事思い出したわ。お前もこんな気持ちやったん?

俺もズルイからさ、お前とその子と二股かけて付き合う事もできんねん。その子の事も好きやけど、お前の事も好きやから。



私は判っていた。

の「好き」の針は、私ではなくて、もう、その子に振り切れている事も、が二股を掛ける事ができない事も。


その日の会話は、初めて会う人との他愛もない世間話のような、どうでもいい会話しか出来なかった。

「来たら別れる」と言われた、その街で私と会う事がの気持ちなんだと察していた。

帰り道・・・私もあの夏の事を思い出していた。

そして、今の彼の気持ちも、あの夏の彼の気持ちも良くわかってしまう自分が嫌いだった。



と連絡を取らないまま、坦々とした日々を送っていた。

久しぶりに学食へ行くと、イラストだらけのPCに向うの姿があった。


相変わらず、これ使ってるんだ。

おお!久しぶり。お前も来てたん。

うん。サークルに顔出したら、学食にいるって後輩が教えてくれたから。

ああ、そうか。うまいこといってる?

何が?

アイツと?

あっ、知らなかった?別れたよ、もう。

えっ・・知らんかった。いつ?

夏かな・・・。

何で?

そんなに聞かないでよ。

ごめん、ごめん。いや、まだ付き合うてるって思ってたから。

振られた・・・。


私はに、全部話した。

理由も、状況も、そして、気持ちも。

何故だか、なんの衒いも無く、全てを話せた。

全てを話す事が、あの時のに対しての贖罪になるような気がしたからだった。


は時折、視線をPCに落としながら、話を聞いてくれた。

こうやって、二人で話しをすんのって、一年の夏以来ちゃう?なあ!?

この時、私はどうしてと付き合わなかったのかと、この期に及んで後悔していた。

なんていう女なんだ、私。


もう立ちなおったん?

どうかな・・・たぶん大丈夫。

俺も、こないだ決まったよ、就職。

ええ!おめでとう。どこに?

前から、どうしてもやりたかった仕事。ようやくご縁があったわ~。

はどうしてもやりたい仕事があって、そこには強い希望とこだわりがあったから、回りが妥協しながらも内定を手にする中で頑張っていた。

頑張って、待ってて、ご縁があってよかったね。

そうやねん。待った甲斐があったな~って、これだけは譲れなかったもんな~。

ああ、もうこんな時間?


夕暮れ時を知らせるチャイムが鳴っていた。


じゃあ、またね。

ばいばーい。

は可愛く手を振った。



外は肌寒くて、ジャケットの襟を閉じた。

私は思い出していた。

待った甲斐があったな~って、これだけは譲れなかったもんな~。

そう言いながら、が私を見つめていた時の視線を。

もしかして・・・んな事ないか、いや、でも。

私は学食へ戻って、の姿を探した。


そうだよね・・・待ってるはず、ないよね。

の言葉の中に、ほんの少しの望みを見たような気がしたけど、それは思い上がりだったと、すぐに気付かされた。



でも、その時の私が気付けなかった事が一つあった。

が学食を見渡せる、渡り廊下へ移動して、私の姿を見守っていてくれた事を。





*運命の人・社会人*


よろしくお願いいたします!

じゃ、早速、これをお願いします。

はい。

ああー、何で一番神経質そうな人に当たっちゃったんだろう。ハズレだな~、もう・・・。

希望通りの会社に入社したものの、配属までは希望通りには行かず、おまけに私の教育係りは一番神経質そうな彼。唯一の救いは、その彼が色白のイケメンだったという事だけだった。


ちょっと、いいですか?

はい。

これ、入力ミスが目立ちます。確認してから、もう一度提出して下さい。

申し訳ありません、すぐにやり直します。

細かいんだよね~、本当に。自分で直してくれたっていいじゃない。観賞用には適しているけど、一緒に仕事をするのは・・・どうなんだろうな~。

と、心の中でボヤいていると・・・

何ですか?

いえ、何でもありません。

これだもの、全てを見透かされているようイヤだった。

入社して研修中は、神経質でイケメンの彼が仕事のパートナーだった。それでも、研修期間が終われば状況が変わると思っていたのに、だ。

今日から、改めてよろしくお願いいたします。

と、彼に挨拶している私がいた。


部署が開いてくれた歓迎会の席。

どうして、ここでも隣なの・・・息抜きも出来ないよ。

僕が隣では不服ですか?

いえいえ、そんな事は無いですよ~。

と、これまでの人生で学んで来た、同性に嫌われない程度のぶりっ子を出してみた。

ダメだ、通用しない・・・。

さり気ないぶりっ子が通用しないタイプの彼だった。

仕方が無いので飲むしか無かった。酔った勢いで言ってしまった。

あの~先輩は私の事、嫌いですよね?

周りの騒がしさにかき消されそうな私の声に対して、意外な答えが返ってきた。

いや、好きですよ。

・・・・・

仕事もきちんとこなしていますしね、問題も無いですし。素直でいいと思いますよ。自分の下で一緒に働きたいと思ったので、それは人事に伝えておきました。僕は希望が叶って、君と仕事が出来て嬉しいですけども。

君は僕の事、嫌いでしょ?

驚いていた。へ~、私の仕事振りを買ってくれてたんだ。お陰で、私は彼と一緒に働くのね~・・・・。

き、嫌いじゃないですよ。仕事も出来るので尊敬してます。

単純な私は、評価されていた事が嬉しくて、お酒の力も借りて、彼に心を開き始めていた。


初めて仕事以外の話をしてくれた彼。

彼は異業種ではあるけれど、とある会社の御曹司で、将来は父親の後を継ぐという事。そして今は修行の為にこの会社にお世話になっているという事。

私も大学時代の話をしてみた。

ふ~ん、じゃあ、その大きなサークルでのマネジメントが少しは役に立っているんだね。

そうなんですかね~。


評価されたら、期待に応えようという気持ちも高まって、私は彼と一緒に懸命に仕事に打ち込んだ。彼について行くと仕事も上手く行った。

最初はあんなにイヤだったのに、仕事上のパートナーとして、欠かせない存在になっていた。そして、偶然とはいえ研修で彼と組んだ事が運命だったとさえ思っていた。

仕事が順調進んでいると、彼と過ごす時間が増えていた。

仕事のパートナーだった彼が、プライベートでのパートナーにもなるのは、自然な事だった。


じゃあ、先に行くからカギ閉めておいで。

えー、一緒に行きたい。

それは、ちょっと・・・・。

会社では何食わぬ顔してるのに・・・。

遅刻しないように。

こういう所は、お堅いのよね~・・・・。


その日の昼休み。

二人が付き合っている事なんて、だれも気付かない社内。この人と私、付き合ってますよーと言いたくなるような時も多かった。

彼の仕事ぶりと容姿、そして何より御曹司というバックグラウンドがあるから、他の女子社員が放っておく事は無かった。

彼は、わざと私のテーブルの近くに座ってきた。数名の女性陣を引き連れて。

彼女いるんですか~とか何とか、色々と詮索している様子の女性陣。

その人には、ぶりっ子は通じませんよ~。彼女は私ですよ~。

と、B定食を食べながら心穏やかでは無かった。

彼は女性陣をうまくあしらいながら、私の様子も見ていた。

ネクタイを緩めて、シャツのボタンを開け・・・私を見て微笑んだ。


・・・・・

ひゃーっ、ここで出す?



昨晩の事・・・・。

社内恋愛は、やっぱり内緒?

そうだね。できれば黙っていた方が、今はいいと思うけど。

彼女いる?って他の人に聞かれたら何て答えるの?

何て答えようかな~・・・。


私は彼の首筋の際どい場所にキスマークをつけてあげた。

私の彼ですっていう目印。

ふふふふふ・・・全く、子供なんだから。



そのキスマークを、さりげなくチラっと私にだけ見せるように襟元を開けた彼。

私はB定食どころでは無くなって、一人恥ずかしくなって、その場を立ち去った。



社食で、あんな事しないでよ~。

だって、目印だって付けたのは君だよ、君。

そうでした・・・・。

こんな風に目印つけなくても判るようにしましょうか?

え?

これは君が僕の物だという目印です。

そういって、彼は私の薬指に指輪をはめてくれた。

驚いていた!プロポーズの言葉と指輪のブランドに。

ハリーウインストン?

そう。

これは・・・そしたらお返しは、フランクミュラーの時計とかじゃないとダメ?

そんな事気にしなくて大丈夫。もう持ってるし・・・。


こうして、私は自分自身で考えてもいなかった玉の輿に乗ったのだった。


結婚を機に私は部署の移動があった。

入社当初から希望していた部署だったし、何より彼と同じ部署で働くのは何だか抵抗があった。

彼も実家の事業を継ぐまでは、私が働く事を快諾してくれた。

新しい部署での仕事は、毎日が新鮮で楽しくてやりがいもあった。

彼の下で働いて学んだ事が、そこでの私のスキルアップを手助けしてくれた。


ただ・・・

すれ違っていった。

時間が無くてすれ違うなんて、よく聞く話だし、私達は大丈夫だと過信していた。

でも、ほんの数ヶ月で、私は気を使いながら彼と過ごすよりは、仕事に打ち込む方が楽だと感じてしまった。



仕事だけのパートナーでいた方が良かったのかな?

そうだね。


短い会話が、彼と交わした最後の言葉だった。

こうして、私の人生に×がついたのだった。



再会・そして・・・*



離婚したん。

×が付いちゃった。

で、今は幸せなん?

そうね~これが私の幸せだって思うようにしてる。

そうか・・・なあ、もう一個聞いていい?あの時、何で学食に戻って来たん?

あの時って・・・どうして知ってるの?私が戻った時は、もういなかったよね?

ああ、おらんかったけど、廊下の方から見ててん。

声、掛けて欲しかったな~。

あん時、声かけてたら、俺ら付き合ってた?お前とはタイミングが合わへんな~。

残念なタイミングだね。

今日は、子供はどうしてるん?

ダンナが面倒見てる。

ふ~ん。そうか。どんな人なん?

えー、聞く?

聞くよ、今日は聞くよ~。

年下のいい奴だよ。


そう言って笑いながら楽しんだ同窓会。

は来なかった。




もしもし・・・エイトどう?

どうも、こうもないで!早う帰って来て。

ああ、もうエイト泣いてるの?すぐ帰るから、ちゃんと見ててね。

わかってるがな、早う、頼む。

私はと子供の待つ家へ帰る電車に乗り込んだ。

と離婚してから、会社を辞め、中途採用で入った会社で出会ったのがだ。

年下と付き合うのは初めてだったし、バツイチの私がと再婚するまでには時間が掛かった。


今度は俺がいるから。俺がそばにいるから。

のプロポーズの言葉。


帰ったらまた、疲れた~って言うんだろうな。

しょうがない、たまには私が頭をなでなでしてあげようっと。



ただいま~!!

遅い~、ほんまに、もう。大変やってんぞ~。


振り出しにもどったな~(笑)


*おしまい*



続きでこの長い妄想にお付き合いくださった方々へ、秘密を暴露します(笑)





今回は、それぞれの『彼』のバックグラウンドやその後も考えてみました。

それは、また別のお話が出来そうな雰囲気でもあって、ニヤニヤしています。

実は。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、

今回の妄話は母が書いています。

過去にもいくつかのお話は母が書いています。

全部読んでいただくと、母と娘のテイストの違いがあって、

言葉のチョイスに個性が現れていると感じています。


それから、もう一つ。

ここに書かれたお話は、冒頭に書いた様に妄想からうまれているのですが、

母の実体験もちょこっと混ぜちゃいました(笑)

どこまでが妄想で、どこが本当の事なのか、わかるかな~!?

いひひ、あはは

好きになった人がタイプ~懲りないワタシ、人生最大のモテ期!~

2010-11-17 00:28:23 | 妄話
このお話は妄想から生まれた物語です。実在する人物や団体とは無関係です



*つづきから*


人生は・・・チョコレートみたいに甘くは無いんだ。

私がそれを思い知ったのは、公園へ通い始めてから数ヵ月後の夏の始まりだった。

ムシ刺されをシューっと一噴きしてから、公園へ。小学生達が帰った公園で、滑り台の上から空を見ていた

私に気付くと、滑り台をすーっと滑って下りてきた。


なんか雨降りそうですね。

そうやな・・・早く帰ったほうがええかもな。

でも、いま来たばかりだし・・・。

お前さ、学校では友達とも今まで通りで、一人だけ俺と仲良うなって・・・うーん・・・罪悪感とかは無いの?

ちょっとは、ありますけど。

あるやろ?俺もあんねん。

・・・・・・

今のダチとこのままバンド組んでいくか、一人でやっていくか迷う事がある。一人で挑戦してみたい自分も、ダチとバンドやって行きたい自分もおんねん。

先輩なら、あのバンドでも、一人でもどっちでも大丈夫ですよ!!

世の中そんなに甘くない気がすんねん。



ポツポツと雨が降り始めた。



今日は、もう帰ったら?お前傘あるんか?俺のビニール傘、やるわ。

あっ、でも先輩が濡れます。

俺なら大丈夫。



そう言ったが笑顔だったのが気になった。

からのビニール傘を手にして自転車を走らせようとすると、公園から声がしてきた。


スゴクキレイな女性がに傘を差しかけていた。

私に気付いて、右手をあげたのその手は、傘を差していている女性の腰に、実に自然に回された。


チョコを捨てているウワサは嘘だったけれど、他校に彼女がいるっていうのは・・・本当だったんだね。

雨なのか涙なのかわからないけれど、私は濡れながら自転車に乗って帰った。


翌日から、の噂の真偽を知ってしまい、スレンダーでキレイな彼女に面食らって、それでも抜け駆けしていた事は仲間には内緒だったので、それまでの様に学校でを見て、キャーキャー騒ぐ事がなんだか虚しくなってしまった。

表面上は変わりなく過ごしつつも、が卒業するまでの時間は心は空っぽだった。

何も知らずに、仲間達と過ごしていた方が幸せだったのかな。

知りすぎて傷つく事もあるんだな。



でも、と公園で過ごした時間は楽しかった。

クールに見えるが意外とおっさんみたいで、下ネタが大好きだっていう事も、私の高校時代の思い出としてしまっておこうと思った。





*人生最大のモテ期・大学*


これまで好きになった人とは、色んな意味で結ばれる事も無く、恋愛にはすっかり疎いまま始まったキャンパスライフは、私にとって人生最大のモテ期だった。


大学のサークルでは、それまでの経験から女子には嫌われない程度のぶりっ子で男子に接していた。

私はサークル内に、同時に気になる二人の人がいた。

大きなサークルだったから、いつもつるんで遊んでいる友達の中の

そのサークルの中心で、仕切り役の

どっちの事も大好きだった。

同時に二人の人を好きになれるんだ~なんて浮かれていた。

しかし、さらに浮かれる出来事が起こった。


私はから、サークルの夏合宿の学年幹事を一緒にやらないか?と誘われた。

断る理由なんてどこにも無いから、私は大変だとわかっていても幹事を引き受けた。


ねえ、私が幹事でいいの?

うん。お前さ、いつものグループでいると、チャラチャラした印象やけど・・・ほんまは真面目で仕事も出来るって。俺は思ってる。

ああ、ありがとう。

夏合宿をちゃんと終えられたら、みんなから認めてもらえると思うねんけど。

もう充分に認められてるよ。この学年の代表はアナタだってみんな思ってるよ。

いや・・・お前が認めてもらえると思ってさ。

私が?

うん。


何とも言えない、甘くて良い雰囲気だった。

恋が始まりそうな気配が間違いなく漂っていてた。



一方、いつものメンバーでも、これまで通りふざけて遊び倒していた。

今までと違ったのは、の存在を気にしてか、私に対して分かりやすいアピールが始まった事だ。


もう、これは願ったり叶ったりだ。

ついに私にもモテ期なる素敵な時期が到来したのだと、調子に乗っていた。


彼は私に気があるから幹事をお願いして来た。

彼も私に気があるから、ちょっと焦っている。


へえ~、モテるってこんなに気持ちの良いモンなんだ、と毎日の学校もサークルも楽しくて仕方が無かった。

どちらとの恋が本格的に始まるのか、私自身もわからないまま夏合宿が始まった。

だって、どっちも好きなんだもん!



夏合宿という大きなイベントを一緒に作り上げて、私はの事をますます好きになっていた。

同時に、私に対して素直に感情をぶつけてくるの事も本当に大好きだった。



合宿の最終日の夜。

他の学年と合同で幹事の反省会が開かれていた。

私は、の隣で反省会に参加している事が幸せであると感じながら、

別室で打ち上げで盛り上がっているの事も気になって仕方が無かった。




その均衡を破ったのは深夜のメールだった。


明日、5時に駅前のカフェに来れる?


了解。




合宿明けの疲れもあったけど、深夜のメールの意図する所は判っていたから、私は身支度にいつもより時間を掛けて出かけた。





は、いつもの席ではなく奥まった場所で待っていてくれた。

なに?今日、めっちゃかわいいやん!

私は心の中でガッツポーズをしていた。

とは合宿最後の夜、打ちあがっていた別室での話で盛り上がった。

飯、行く?

うん。

そう言ってカフェを出た。


二人でご飯行くのって始めてじゃない?

そうやな~。アイツとは二人で飯行ったん?

行ったよ。


なあ、俺と付き合ってくれへん?


は私の右手を掴みながらそう言った。


うん。

え?俺でええの?

うん。


恋愛の流れは自分でもわからない方向へ進むもので、

うん。と即答で答えた自分に驚いていた。

そして、ついさっきまでは二人の間で揺れ動いていた気持ちが、

の告白で変わった。

の告白が私の気持ちを決めたのだった。


私の好きのバロメーターは、その時にはの方へと振り切れていた。



手を繋いだまま・・・夏の夕暮れの公園。



こんな、子供なキスで赤面してどないするん。

誰も見てへんし…



と私は、食事に行く事もせずに、ただ寄り添って夏の長い夕方を公園で過ごした。


今日、家に来る?

あっ・・・それは。

勝負下着ちゃうん?

口角をあげて、ニヤッとが笑った。

私も笑っていた。


カバンの中の携帯電話が鳴っているのに気付いたのは、彼の方だった。

着信?アイツからだったりして~・・・。





もしもし・・・今から会えへん?

もしもし・・・ちょっと今は・・。

アイツとおるん?

うん。

じゃ、後でメールするから。



これだ、これがモテ期だ。

だって好きな人二人から、同じに日告白だなんて。

でも、待って!私はたった今、と付き合うって返事をしたばかり。

そして、遅まきながら初めてのキスも済ませてしまった直後なのだ。



一瞬にして揺れ動いてしまった私の気持ち。


は電話の相手が誰なのかも判っていたし、私も気持ちにも気付いていた。


やっぱ、俺ん家に来て!

・・・今日は必ず行くから、待ってて。

何でアイツんとこ行くん?

会って、ちゃんと断ってくるから、だから待ってて!!





ごめんな~、呼び出して。

合宿、お疲れ。

うん、大成功やったな!一緒に出来て良かったわ、ほんま。ありがとうな~。

こちらこそ、お世話になりました~。

なんやねん、その言い方(笑)さっきまで備品を学校へ戻しに行ってたから。

え!?言ってくれたら手伝ったのに。気付かなくてごめん。

ええねん、先輩と一緒やったから平気やった。

そっか、そっか。



なあ・・・俺と付き合ってくれへん?

・・・・・

って、アイツに言われたん?



私は彼の目を見る事が出来なかった。

見つめてしまうと、少し揺れている自分の気持ちが、大きく動いてしまうのが判っていたからだ。


・・・・うん。それでね・・・

なあ、俺の方が、アイツより先に告白してたら、どうしたん?

OKしてたと思う・・・。

なんやそれ・・・マジか。



この時、私はほんの数時間前にに即答した事を少し後悔していた。

への返事を待って、からの告白も受けて、それからうんと悩めばよかった。

そんな風に思っていた。



だって、どっちも好きなんだもん・・・好きだったんだもん。だけど、もう返事しちゃったから。ごめん。

お前の気持ちって、そんなに簡単なん?早い者勝ちみたいな、そんなに軽いもんなん?



何も言えなかった。

が言った通り、からの告白が早ければと付き合う事になっていたと思う。

あとから告白したのが、だったら、の話は断っていたんだと思う。



だけど、一つだけ違うのは、私の気持ちは決して軽いものなんかでは無かった。

自分でも判らないけれど、振り切れた好きの針は、時間差でに傾いてしまった。


もうええよ、わかった。


私はこの期に及んでも、逃がした魚は大きい・・かも?なんて思っていた。

への気持ちは、少しも変わっていなかった。

好きか嫌いか、と聞かれれば迷わず好きだ。

ただ、への『好き』が以前より、急激に大きくなったのだ。


私自身が、その事に気付いての家に着く頃には、午前0時を過ぎていた。




約束破ったな~。

何で、戻って来たよ。

今日中って、12時過ぎてるやん。

ああ・・・ごめん。

さっき、ピンポーンって鳴った瞬間に俺、ここでガッツポーズしてもうたわ。

うん。


なあ、もしかして・・・さっきのキスっていわゆる初めてやったん?

・・・・・・

ふ~ん・・・そしたら、そうやな。夕焼けよりも赤い顔してたで(笑)

えっ・・・。

今もまっかっか!(笑) ・・・・今日はお泊り止めておく?

あ~・・・・。

判った、判った。何もせえへんから泊まっていったらええやん。ふふふ・・・

なに?

自分がこんなドラマみたいな台詞使うとは思わなかったからさ~。今日は一緒におらんとね。どっかにふらふら行かれても嫌やし。


の言う通りだった。

この日の夜は、誰よりもに一緒にいて欲しいと思った。

そうしないと、まだ揺れてしまいそうな自分の気持ちが怖くて仕方が無かった。


も強引に私の気持ちを繋ぎ止めようとはせず、本当に何も起こらないままに朝を迎えた。


それからの私は、何処から見ても、誰から見ても彼一色の生活に変わって行った。

あんなに迷って、悩んでいた事がウソみたいにだけしか見えなくなって行った。



そんな私の気持ちを、私自身もも確認できた頃・・・Xデーがやって来た。



子供のキスも卒業して、大人な感じも掴んで来て・・・いよいよ、お泊りだ。




誰も見てないやん。

クマが見てる(笑)

じゃあ、こうしたらええ?

はそう言って、並んでいるテディベアを全部後ろ向きに並べた。

クマちゃんも見てないけど・・・俺だけはええ?

彼の美しい指が、私の服のボタンに触れ始めた・・・・。





ん、何見てんの。

ホクロの数、数えてた。

ふふふ・・・照れちゃって。可愛いヤツやな~。コーヒー飲む?

うん。



こうして、私の『はじめて』は全部のものになった。

はじめてもキスも、はじめてのクリスマスも、はじめてのお正月も、はじめての夜も、はじめての旅行も、何もかもがと一緒だった。



やがて、訪れる悲しい恋の終わり・・・失恋も彼がはじめてになるなんて。

その時は考えてもいなかった。


*つづく*


好きになった人がタイプ~懲りないワタシ、なんでやねん!~

2010-11-16 00:48:53 | 妄話
このお話は妄想から生まれた物語です。実在する人物や団体とは無関係です



*はじまり*


♪ Dancin’ to the music,baby  Wanna take you higher ♪


今、お気に入りのバンドの歌が最近の私のアラームだ。

これは一緒に寝ているにはとても不評だ。



おはよう、おはよう。ちょ、お前な~、朝からあのアラーム音は無いやろ~。

どうして?

やかましいやんけ~。

あれ位の感じでテンション上げないと起きられないんだもん。

俺も目が覚めてまうからさ~・・・もっかい寝直すのもな~。

・・・・・・

ちょ、何で無視しとんねん!

自分だけ疲れてるみたいな言い方して。

忙しいねん。

私だって忙しいよ。

何がいな!エイトかて夜泣きもせんと、最近は朝までぐっすり寝とるやん。

そうだけど・・・。

何や、寂しいんか?がはははは!仕事が出来る男を亭主に持ったら、多少の寂しさはしゃあないやんけ!!

ちょっと前までは二人でゆっくり話す時間もあって、疲れた~って甘えたら、頭をナデナデしてくれたのにね。今はもう、まずは、何でやねん!二言目には何がいな!トドメの言葉は知らんがな!!

ほんだら、わしゃわしゃしたるで!

せっかくセットしたのに止めてよ。

なんでやねん!止めてって。お前がしてほしい、言うたからやないかい。

エイトとも遊ばないとアナタの顔忘れるわよ。

ほんでも仕事が忙しくてしゃあないねん。

そのうち、テレビに出てくるゴリラを見てパパって言うかもよ、ね~エイト!

お前、そんなネタどこで仕入れとんねん!朝からもう、お前のしょうもない愚痴に付き合ってる時間なんて無いねんぞ~。

行ってらっしゃい!!

おいおい、まだ行くって言うとらんぞ。

早よ、会社へいってまえ~!!

今日はママは御機嫌ナナメやぞ~、エイト~気ィつけや~。

ウホウホ言ってないで、早よ行け!ボケェ~。



二つ年下のと結婚したのは2年前。

元からラブラブだった訳じゃないけど、子供がうまれてからは私は家事と育児、は仕事で忙しい。

ねえ、エイト。パパみたいな男になっちゃダメよ。エイトは優しくて思いやりがあって・・・ママの理想の男性に育て上げるんだもん!

ママの理想はね・・・・。

これがよくよく考えてみると、私自身も私の理想がどんなタイプなのかが、まだ判らないのだ。

これまで好きになった人は、みんな違うタイプで誰一人として共通点を見出せないのだ。

好きになった人がタイプ・・・それが原因なのか愛や恋では痛い思い出ばかりだ。






*初恋・幼稚園*

私の初恋は幼稚園の年長さんの時。同じクラスのだった。

お弁当の時間に向かい合わせの席になった時の事。

は私のお弁当をじーーーーっと覗き込んでいた。

なあに、どうしたの?

から揚げ、ええな。うまそうやな~。

ひとつなら、あげるよ。

わ~、ありがとう!めっちゃうまい!

そうでしょう!ママのから揚げ美味しいんだから。



ねえ・・・。

ん?

チュッ

さっきのから揚げのお礼のチュウね~!


から揚げの油が付いたままの唇でほっぺにチュウしてきた

ママのから揚げを天使の様な笑顔で食べて、食後にお礼のチュウをしてきたが私の初恋の人だった。

それからは、お弁当の時間になって、から揚げが入っていると私も嬉しかった。

ひとつ、ちょうだい。

いいよ。

それが二人の合言葉になっていた。


夏休み明けの最初のお弁当の時間。

とは違うグループになってしまったけれど、ママはちゃんと私のリクエスト通りに、から揚げを入れてくれていた。


でも、後ろのグループから聞こえてきた合言葉・・・


ひとつ、ちょうだい。

いいよ。

は別の子から、から揚げをもらって、油でベトベトな唇で、その子のほっぺにチュウをしていた。

私の初恋はあっけなく終わった。

ちなみに彼の弟も同じ様に、から揚げをもらってはお礼にチュウをしていたっけ。



*片思い・小学生~中学生*


本当の意味で恋をしたのは、小学校の高学年だった。

クラスというよりは、学校の人気者だった

だれにでも優しくて、ムードメーカーだったは、いつだって皆の中心で笑っていた。

5年生で初めて同じクラスになって、嬉しかったな~。

と同じ係りや委員会はいつだって、彼目当ての女子の希望が殺到していた。

じゃんけんも弱く、クジ運の無い私は、そんなチャンスに恵まれる事もなく、あの日もみんなの輪の中心で笑っているを見ているだけだった。

クラスのお楽しみ会で、ドッジボール大会があった時に彼の投げたボールに当たった・・・接点はそれ位しか無かった。

運動会のフォークダンスも、あと二人という所で曲は終わった。



ただのクラスメートとして彼を思い続けて二年が経って、卒業間近の教室はサイン帳が飛び交っていた。


これ、書いてくれる?

おお、ええよ。いつ俺んとこに持ってくんのか、ずーっと待ってたんやで~。

翌日、彼が書いて来てくれたサイン帳を見てドキドキした。


運動会ではフォークダンスが踊れなくて残念でした。

もしも踊れたら、君の手を一番強く握ったのにな。



私はからのページを誰にも見せる事なく、手提げにしまい込んでそれ以降宝物にした。

同じ中学に入学してからも、は変わらず、その人柄と容姿も手伝ってか益々モテていた。

私はからのサイン帳に特別な思い入れがあり、中学に入ってからもが好きだった。

中学2年の時の宿泊研修の時・・・・

クラスの女子の間で、誰と誰が付き合っているとか、誰が告白したとか恋話で盛り上がっていた。

当然、が誰の事が好きなのかという話題になった時。

アイツの卒業ん時のサイン帳、ウケルよね~。

ああ、あれね!!

フォークダンスの時は、君の手を誰よりも強く握ったよ!

でしょ!?アイツさ、☆★が好きなんでしょう?


☆★は顔は可愛いけど、性格は最悪で同性に嫌われる典型的なタイプの女子だった。

思春期の恋とは不思議なもので、私はこの夜を境に、に対する好意も興味もすっかり無くなってしまった。




*憧れ・高校生*



高校に入学した私は、分かりやすくちょっとワルな先輩に憧れた。

新入生の歓迎会でバンドを組んでギターを弾きながら歌っていただ。

にはファンクラブも存在しており、私は迷うことなくその仲間に入っていた。

体育祭でも文化祭でも仲間たちと一緒にキャーキャー騒いでいるのが楽しかった。

そして、そんな私たちに対して、愛想を振りまかないが最高にかっこいいと思っていた。



バレンタインが近づいたある日の事。

みんなでチョコレートを渡そうかと相談していた放課後。

一人の子が話し始めた。

あの先輩、毎年いっぱいチョコレート貰うから全部捨ててるって噂があるよ・・・。それに他の学校に彼女いるみたいだし。

捨てられるなら、チョコは止めにしようと皆で決めて、抜け駆けは無し!と約束をした。


しかし私は友達を裏切って、抜け駆けをした。

ちょっと後ろめたい気持ちもあったけれど・・・。

中学時代にモテていた女子はみんなこんな手を使っていたし・・・。


私はにバレンタインのプレゼントを渡そうと、一人準備していた。

バレンタインの当日、の家までチョコを届けようと自転車を走らせていた。

家に着く前に、公園のトイレで髪を梳かして、ちょっっとだけメイクをして・・・そう思って公園に入っていった。


・・・・ん?

あっ・・・・。


なんて事!!自転車で飛ばして来たから、髪はボサボサだし風は冷たかったから鼻は赤いだろうし。

抜け駆けしたバチが当たったと思った瞬間だった。


の周りには小学生が集まっていて、紙袋の中を皆で覗き込んでいた。

どれでも好きなの持ってってええから。

小学生たちは紙袋に群がっていた。


おい・・・。

・・・はい。チョコ捨ててないんですね。

当たり前や。全部は食べられへんし…捨てるのは悪いやろ、気持ち入ってんねから。

お兄ちゃん、ありがとう。

俺から貰ったって話したらアカンで。あっ、お前もな~。

はい。

そんで、お前は何しとんねん?

あっ、これを渡しに先輩の家に行こうと思いまして・・・。

途中でトイレを我慢できなくなったんか?ははははは。

あっ、いえ、違います。

なんでもええわ。お前もチョコ持ってきたんか・・・。

これは・・・さきいかと柿ピーです。

・・・俺な、甘いもの苦手やねん。これなら食えるわ。さんきゅ!

それじゃ、さよなら。

待って、送っていくわ。寒かったやろ。

大丈夫です、ありがとうございます。


あんなやさしい顔、初めて見たかも。、いい人なんだ。

帰り道の冷たい風は気にならない位、私の心も体も上気していた。


それからは、時々・・・

今日は公園におるから。

とこっそり教えてくれた。

時々公園で話すだけで嬉しかった。

そして、いつも自転車での帰り道で思うのだった。

抜け駆けして良かった!が甘いものが嫌いだって事、リサーチしておいて良かった!

女は時として、強かに生きなければと思うのだった。



*つづく*




迎えにきて!

2010-10-03 21:29:27 | 妄話
どうも、文化祭が無事に終了したNaNaですけれどもー!いやあー、これが終われば中間考査…へっへっへ…。んもう、時が経つのが早すぎて厭だよ、本当に。


昨日は、記念すべきすばらじの一回目の放送でしたねー!

すばちゃん、可愛い。

恐るべし29歳。ん、いや、29歳感が出ていて、素敵なのか…。


思った以上にゆるゆるなラジオで、土曜日の夜にぴったしですね。万全におねんねの体勢を整えて…、枕元で聞くと素敵な気分になれそうです。すばちゃんのお声も本当に素敵ですものね。


昨晩初O.A.だったBaby Babyですが!!!

いやあー、ああいう感じの曲も好き!爽やか!
秋空の下で聞いても好いし、初夏とかに聞いても好いと思います!


出だしのすばちゃんの声の爽快感。


そして、一番だというのに、…聞きどころ!




みなさーん、横山裕さんが歌ってますよー!!!






アルバム曲とはいえ、非常に嬉しい。嬉しいのです。ほんとうに。


しかも、なんとまあ甘い、甘い…甘い声。

メープルシロップに黒糖にいちごみるくを合わせたような甘い声。


そして、甘い歌詞…朝焼けより先に迎えに来てくれるんだって、Sweetyが。今どんな顔で、あたくしはこの記事を書いていると思う?正解はね、口の中に50kgのダンベルを入れているかのような顔だよ。

どういう意味かって?んふふ、それくらい頬が緩んでいるということさ。




と に か く あ ま い 。



嗚呼、妄想暴走のエンジンをかけるようなこの歌詞。



「Baby Baby」

**



ガチャ、


午前4時39分。愛しい音がして、深い眠りから現実の世界へと少し意識を戻す。半分しか開かない目をベットサイドの電子時計に向けた。気をつけて、とても慎重な様子で部屋の中へときみが入ってくる音がする。今の所、これが世界一幸せな音。

もう、朝は寒い。この時間だと特に。自分の鼻の頭が冷えているのがわかる。

静かに床を這っていた布の音が、ふと心地の良い音に変わる。床と素足が擦れる愛しい音が、ベットサイドへと近づいた。


わかってはいたけれど、いざ近づいてこられると恥ずかしいので、わざとらしく寝返りをうつので精一杯な自分。その拍子に、額の上を髪の毛が落ちた。顔を覆うようにして、掛かった髪の毛。


そっと、体温が伝わって、髪の毛が、耳に掛かる。くすぐったくって、目を開けた。


「あ、起こしてもうた?」

「ん、おはよう。おかえり。」

「ごめんな~」

「お仕事ご苦労様でした。」

「ん、」

「寝ないの、」

「ちょっと寝る。」

「まだ、暗いもんね。」

「おん。こっち、」

「いいよ。」

「ん。」



なんとなく、それから目が覚めてしまった。隣を見ると、まだきみも起きていた。ぼう、っと窓の外の方を眺めていたので、訳を尋ねる。


「どしたの、」

「ん、カーテン。」

「カーテン?」


遮光カーテンがしまりきらずに少し開いていた。その隙間から…綺麗な朝焼けが姿を見せていた。


「すごいな~。」

「うん。」

「外、出てみる?」

「疲れてない?」

「大丈夫やで。」

「じゃあ、行こ。」


のそのそと起き上がって、洗濯カゴの中から洗いざらしのパーカーを2着手にとる。


「はい。」

「ありがとう。もう、寒いもんなぁ~。」

「うん、風邪引いたら困るしね。」



鍵を開けて、裸足のままベランダに出る。ひんやりとした感覚が足の裏を伝う。ぶるっと身震いするような寒さが身を包んだ。一瞬で耳が冷たくなる。同じように、きっときみも寒いだろうと思って、その寂しそうな手を掴んだ。ちらりと、こちらをみて微笑んだきみを確認して。しばらくはその朝焼けを見ていた。沈黙がいじらしかった。


くしゅん。




「あ、寒い?はいろか。」

「うん。」

「いやあ、綺麗やったなー。」


部屋に入ると、心地の良い空気が身体を包み込んだ。あかちゃんみたいな匂いのするきみに、思わず抱きついた。驚いて、きみは照れていたけれど、冷え切った背中をあやすようにさすってくれた。


もう、朝は寒くなかった。きみといるから特に。自分の頬が火照っているのがわかった。






**




Baby Babyは、ほんっとに甘くて萌える曲となりましたとさ。いやあー。本当に素敵な曲で、とりあえずNaNaは大好きな曲です。早くアルバム8uppers発売しないかしら?


とっても、楽しみです!!!!