ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
わたしは七つの
ぶんどったゆめ
ぶんどられた夢
ぶんどられた夢
ぶんどられた夢
ぶんどられた夢
ぶんどられた夢
ぶんどられた夢
わたしは六つの
ぶんどられた夢
わたしという
うつつは
ぶんどって
ぶんどられて
最後に残った
たったひとつ
あなたの夢
ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
ぶんどったゆめ
わたしは七つの
ぶんどったゆめ
ぶんどられた夢
ぶんどられた夢
ぶんどられた夢
ぶんどられた夢
ぶんどられた夢
ぶんどられた夢
わたしは六つの
ぶんどられた夢
わたしという
うつつは
ぶんどって
ぶんどられて
最後に残った
たったひとつ
あなたの夢
確かに
父は数十年前の寒い夜に死んだのだけれど
今この部屋のそこに
僕より若くなった父が
座っていると感じている
部屋の片隅にいて
一向に年をとる気配のない
つまらなそうな顔で
ぼくの独り言に
この世で
たったひとり耳をすませている
<お前はつまらん>
と、言ったかどうか
ぼくは驚いている
彼の存在ではなくて
彼が存在するには
45年かかったことを
幽霊だとしたら
実に不機嫌な
幽霊である
父は数十年前の寒い夜に死んだのだけれど
今この部屋のそこに
僕より若くなった父が
座っていると感じている
部屋の片隅にいて
一向に年をとる気配のない
つまらなそうな顔で
ぼくの独り言に
この世で
たったひとり耳をすませている
<お前はつまらん>
と、言ったかどうか
ぼくは驚いている
彼の存在ではなくて
彼が存在するには
45年かかったことを
幽霊だとしたら
実に不機嫌な
幽霊である