papalion - 航海日誌

東京で活動するライブバンド papalion(パパライオン)のブログです。

お遍路を自転車で・・・14(3日目2)

2007年05月09日 | お遍路を自転車で・・・
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2006年の秋、自転車でお遍路四国八十八ヶ寺を廻った話の続き。

お遍路を始めて3日目、写真は14番寺の常楽寺で、参拝に向かうバスツアーのお遍路さんも一緒に撮影。

13番寺大日寺に到着してお寺に入ると、ちょうど、バスツアーのお遍路さんがこれから般若心経を唱えそうな雰囲気だった。そこに、ついでにまじって一緒にお経を唱えた。バスツアーお遍路のおばさんから「一緒に唱えてくれてありがとう」と言われた。ついでにまじってお経を唱えただけなのに、感謝されて驚いた。

自転車で廻っててみていると、お遍路さんにはバスツアーで廻る人たちが圧倒的に多い。日本各地から、いろんな宗派のお遍路一団が来て四国を廻っている。
お経の唱え方もそれぞれ違うし、先達さんの唱え方も全然違う。歌のように音程を上下させて唱える人たちもあれば、音程は一定で、ブレスを重視しながら低く唱える人たちもいる。一緒に唱えているのに、全然違う所を唱えているお遍路さんもいる。見ていて微笑ましいし、とにかく楽しい。

13番から14番寺の常楽寺まではものの15分くらいで着いた。丘の上の池の横にあり、岩が剥き出しの庭園のきれいなお寺。先ほど、一緒にお経を唱えた伊勢観光バスのバスツアーお遍路さんたちもいた。「あらあら~」なんて声をかけられながら、またまた一緒に唱えた。

15番寺国分寺も直ぐ近く。
またまた伊勢観光お遍路さんたちと一緒。国分寺というだけあって、仁王門、本堂、太子堂、鐘櫓等の建物はどれも歴史を感じさせる古い建物。伊勢観光お遍路さんたちと並んで移動する時間があったので、少し話をした。「自転車で廻るなんてえらいねー」と、ジュースを貰った。どこから来たんですか?と聞くと「芭蕉の里よ。」と芭蕉の里から村総勢で来た事を誇らしげに話してくれた。陽気で楽しいお遍路さんたち。言葉の壁は多少あっても、心の壁が全くない。
皆さんに挨拶をして、一足先に16番寺観音寺に向かう。
16番寺観音寺までも直ぐだったが、先ほどの芭蕉の里お遍路さんたちのバスに途中で追い越された。バスの中からみんな手を振ってくれた。なんてうれしいんだろうね。
観音寺に着いて、自転車を置いてお寺に入ると、芭蕉の里の人たちがこれからお経を唱えるところだった。
またまた一緒に般若心経を唱える。

17番寺井戸寺までは、距離的には数キロだったが、入り組んだ町で道に迷ってしまい、30分くらいかかった。
さすがに、もう芭蕉の里の人たちはいないかなと思いつつ仁王門前に自転車を置いて、お寺に入った。
すると、芭蕉の里のお遍路さんたちが参拝を終えてバスに乗り込んでいるところだった。またまた熱のこもった声をかけられて、「がんばってね~」と別れの挨拶・・・
温かい雰囲気に包まれたまま、その日予約した徳島市内のホテルに向かった。

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