ニートといわれる若者が85万人いて、毎年激増しているそうだ。親元にいて、定職を持たず、自立できない人たちのことだ。そのニートの”難民を見てくるツアー”を企画したいと語る、絵里さん。絵里さんは41歳。二人の子供を連れて、主にアジア15カ国を歩き生活してきた。この10年の半分以上は海外にいたという。9歳になる子供は上海で産んだ。絵里さんはその国に行ったら、まず現地語を覚える。数字、挨拶、仲良くなる秘訣だそうだ。あえて貧しい国、テロや難民がいるような国を旅している。逞しい。彼女のような型にはまらない女性は増えていくように思う。私の知る限りでも今年未婚で赤ちゃんを産む女性が3人いる。結婚しない女性。結婚しても子供を産まない女性も多い。時代は変わりつつある。良い悪いは別にして、さまざまな生き方を模索しつつある。絵里さんはこのツアーを通して、生きる事、貧しさ、悲しさ、命の重さ、人の暖かさなどなど、日本にいたら学べないような経験が出来ると言う。たった一度の人生、絵里さんの経験は、表面豊かに見える日本人の貧しさが見えるのかも知れない。ツアーが実現したらすばらしい!
坂口せつ子
2005年4月14日木曜日
高崎市民新聞連載より転載
坂口せつ子
2005年4月14日木曜日
高崎市民新聞連載より転載