ペリーとジェルミーは今月、私の友人、広島の被爆者であり平和な世界の実現に精力的に活動しているサンフランシスコ在住の”胤森貴士トーマス”氏のドキュメンタリー映画制作のため、日本にやってくる。2年前、やはり胤森さんのお話を中心に、広島でのイベントがあった。7月、8月、広島長崎では平和を願う多くの行事が開かれる。1999年に、ロンドンで初めてお会いし、イギリスのストーンヘッジまでの電車の中で、被ばくのお話からアメリカへ渡ってからのお話をたくさん聞かせて頂いた。私は被爆者のお話を直接初めて聞き、何か役目がある事を自覚した。今回、アメリカの若者が広島の被爆者、胤森貴士氏の映画製作のため、会社を設立し、人生をかけて、取り組んでいる。日本人である私も何かしなければ。来日を聞いてすぐに、広瀬画廊さんにお話しに行った。翌日、私の手元にあった胤森さんの作品や資料を見に来てくれた広瀬館長は、私の思いに賛同してくれて、7月21日（木）から24日（日）まで展示してくださる事になった。入場無料。終日、胤森さん”も会場にいてお話できる。貴重な負の遺産の歴史の証言者に、多くの人に会いに来てほしい。”映画づくりかんぱ”も受け付ける。ペリー、ジェルミー、のドキュメンタリー映画制作には、日本人もアメリカ人も平和を願う同じ気持ちで完成する。
坂口せつ子
2005年7月7日木曜日
高崎市民新聞連載より転載
