DEEP SEAα

ココロの軌跡

自衛隊へのありがとう

2011-05-30 | 東日本大震災


糸井重里さんが自衛隊の人たちが読むフリーペーパーに寄せたメッセージです



 
 じっと嘆きながら見つめていたら、
 瓦礫の山が片付くのなら、どんなにか楽だろう。
 徹夜で語り合っていれば、
 行方不明の人たちが見つかるのなら、
 どれほどうれしいだろう。
 しかし、そんなことはあるはずもないわけで、
 じっと嘆きながら立ちすくんでいたら、
 状況は何も好転しない。
 おそらく悪くなっていくばかりだった。


 誰かが、具体的に、その場面を変えていかねばならない。
 人々がおろおろしている時、
 すでに、現場には自衛隊がいた。
 何をするべきかをわかっている人々が、
 黙々とそのすべきことを続けていた。


 ありがとう、と思った。助けられた、と思った。
 手をこまねいているばかりだった人々からの、
 自衛隊への「ありがとう」のことばは、
 働いている隊員たちの背中にかけられた。


 彼らは、忙しくやるべきことをしていたので、
 お礼や応援のことばに、振り向くことさえしなかった。
 黙って、手を足を頭を、そして心を使っていた。

 
 たまに写真で見る隊員たちの表情は、
 若くて、しっかりしているけれど、
 幼さも残っているようにも見えた。
 誰かの息子であったり、誰かの夫であったり、
 だれかのおとうさんであったりする若い人たちは、
 被災の現場の人たちだけでなく、
 離れた場所でじぶんの無力と共にある
 ぼくらの心までも救ってくれたのだった。

 
 長い間、ずっと背中に向けて言うしかなかった
 心からのありがとうを、
 この場で、向き合って言えることを、
 ほんとうにうれしく思っています。
 言うことは、ただそれだけです。
 ほんとうに、ありがとう。

 










 









本当にそうだと思いました


被害が著しい沿岸はもちろん
現地の至る所に自衛隊の人たちが今でも待機してくれています

警察や消防の人たちもたくさん来てくださっていますが
自衛隊の数は圧倒的に多いのを感じてきました

それは通行する一般車両の5台のうちの1台は自衛隊の車だったと言っても言い過ぎではないほどで
連日連夜 航空機やヘリも行き来していました


私たちがおろおろを通り越し 茫然自失な状態だったときから
ずっとずっと力を尽くしてくれていたのです



「 私たちを見て 子供たちは手を振ってくれる
若者たちは敬礼をしてくれる
そしてお年寄りたちは 手を合わせてくれる
そんな純粋な東北の人たちを助けたい 力になりたいんです」

ある隊員の方が そう話してくださったのが想い出されます






暗くて寒くて 怖くて哀しくて ....

ココロが粉々になりそうだった私たちを励ましてくれたのは
あの方たちの勇姿でした




ひと休みして水を飲むことさえままならず
2.3時間の睡眠しか取れない日がほとんどだったと聞いています

ようやく取れた休日でさえも 被災地のあまりの惨状が目に焼き付いて離れず
ぐっすり眠ることができない方が多かったそうです



そんな大変な思いをされながら
震災が起きた次の日には
猫の子一匹通れない山のような瓦礫の中に 道を作ってくれていました


自力では移動が困難な人たちを
隊員の方が背負って歩いてもくれました


崩れ落ちる遺体を
丁寧に安置してくださいました


余震の続く避難所の外には
いつでも大きな車とともに待機してくれていたのが
皆の安眠につながりました


とてもとてもありがたくて
何度 涙したかわかりません



隊列を組んで現地へ向かう自衛隊の車に
思わず手を合わせ(おねがいします)と拝した事がありました 

その時 車の中の隊員全員で敬礼を返してくださいました



道の駅で 休憩をしていた隊員の方に
「ご苦労様です ありがとうございます」と声をかけたら

「大丈夫ですよ 全国から助けが来ていますからね!」

そう 勇気と安心をくださったこともありました


そんな自衛隊員の皆さんのお顔は
使命感に輝いていました





数々のエピソードは尽きることがありませんが
糸井さんはご自身の想いに織り交ぜながら
私たちの気持ちをも汲んで 言葉にしてくださったように思えてなりません








私たちもほんとうにほんとうに 深く感謝しています

ココロから ありがとうをいいたい想いでいっぱいです





























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2 Comments

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Unknown (マエマエ)
2011-06-01 09:45:49
padmaさん
コメント久しぶりです
いつも読ませていただいています
一言でも と思いますが
読み逃げしていました
すみません(^^ゞ

なんだか 泣きそうです

「誰かが、具体的に、その場面を変えていかねばならない」

真っ先に! 
しかもずーっと 動いていてくれているのですよね
純粋に おもいやりで 任務を果たしてくれることが並大抵の事ではないことを 知っているつもりではいますが 何も語らないその心の中は どんなでしょうか?

頭が下がりっぱなしです
心が傷つかないように祈ります
返信する
マエマエさんへ (padma)
2011-06-01 11:07:59
こんにちは マエマエさん

読み逃げ ... あはは ダイジョーブですよ
ココに来てるほとんどの人がコッソリさんですもの(笑)
いつもありがとうございます マエマエさん

自衛隊の皆さんには 本当に助けていただいてます
震災前の私は正直 自衛隊にあまりいいイメージがなかったというか 色々 言ってた方で...
なので今 とても恥じ入っています

あの激務は凡人ではとうていムリですよね
残念なことに数人の方亡くなられているほどです

ただ 本当にあの方たちはタフです
体力的にも精神的にも 
鍛錬を重ねられてるのだと思います

知人に隊員やそのご家族がいますけど
本当に純粋に私たちに向き合ってくれていることがわかって
尚更 頭がさがります

そうですね
私も隊員の皆さんとご家族の皆さんのために祈ります。。


 
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