DEEP SEAα

ココロの軌跡

陸前高田市・海と貝のミュージアム

2011-06-02 | 東日本大震災











そこは高田松原のすぐ脇にある小洒落た洋館風の建物


600種11万点を超える日本有数の貝のコレクションを収蔵し
そのうち常時展示している貝は 約3500種 8000点あまり
熱帯魚やオウム貝 地元で穫れる魚介類などを集めたミニ水族館もありました


博物学者 鳥羽源藏先生と千葉蘭児先生お二人の博士が実際に採集した 世界でもめずらしい貝たちはもちろん
博士たちのお部屋を再現したブースでは 貴重な研究成果の展示や 
研究に使用した明治時代のカメラや顕微鏡 書籍 ノートなどさまざまな愛用品を公開
国内ではとても希少な貝の博物館でした


















以前このブログで私の貝のコレクションを紹介していたこともあったように(Gift From The Sea)
私は貝殻収集が趣味で 家の中にも庭にもたくさんの貝がいたるところにあります


海と貝のミュージアムへは機会あるごとに通いました

雨降りだったり海がシケたりして海釣りが出来ないときなども
よく足を運びました


世界中の美しい貝がいっぱいのミュージアムは
私にとっては まるでお菓子の家にでもいるような気持ちがしていたほど
大好きな大好きな場所だったのです





















ここまでの文章 すべて過去形ですね(苦笑)

そう 今はもう失くなってしまいました


311の津波で 高さ15mの建物の最上部だけを残してほとんど水没
展示は壊滅的被害
収蔵品の多くも波に飲み込まれてしまいました

流失を免れたタイプ標本を含む収蔵品は
職員や協力者で搬出し洗浄作業をしているとのことです


ミュージアムには 夫や伯父が寄贈した希少な標本も展示させていただいていましたが
そのコたちは 留まってくれているでしょうか .........




















先日 嬉しい知らせが届きました


ミュージアムには国内最大級のツチクジラの剥製(ツッチー)がいたのですが
波をかぶっても海に帰らず 残っていてくれたのだそうです

地元のSOSを受けた国立科学博物館の指導で
5月28・29日の両日 自衛隊の協力も得て
約20人がかりでの救出作戦が行われた様子が伝えられました



































たくさんの時間が必要かもしれませんが
ツッチーや愛らしい魚たち そしてたくさんの美しい貝たちに囲まれて過ごす時が
皆に訪れてほしいと思います







それまでに 以前のような海が大好きな私に
また 戻れるでしょうか。。。
































応援Click!! 人気ブログランキングへ

Comments (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東北六魂祭 | TOP | 歯科療養ボランティアのお知らせ »
最新の画像もっと見る

3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
マエマエさんへ (padma)
2011-06-03 10:29:43
こんにちは マエマエさん

そうね それでも嫌いになれないのかもしれないわね
あんなに大好きだったものね

海 .. 何も変わってないの
海岸沿いの景色は確かに惨憺たる有り様だけど
海は 今までに見たことがないほど綺麗で水も澄んでいて穏やかで
それは怖いほどに ....  

海は大好きだけれど とても怖いものだって知ってるつもりだった
けれど それはあくまでも想像の上だけの怖さだったわ
怖いよ海は ありえないくらい

そう 親に虐待された子供の気持ちに
近いものがあるかもしれない 今の私


ありがとう マエマエさん
それでもいつかまた 好きになれそうな気がしてきた


7本の松?
そーねー ラッキー7の松?

ベタすぎるかぁ~(笑)






返信する
追伸 (マエマエ)
2011-06-02 22:54:22
 

うちの故郷は 松が7本残ってた
グーグルだけどね

1本なら 復興のシンボル希望の松
7本なら なんだろう?
返信する
Unknown (マエマエ)
2011-06-02 22:49:31
ねぇ?padmaさん

私はね 嫌いになれないんだよ
海にも理由があった
誰も悪くない
なるべくしてなった
起こるべくして起こった

今は何事もなかったかのように波打つ海を
好きだからこそ嫌いになったり憎んだりするんだけれど
それでも嫌いになれない
悲しいけれど きっとまた海に戻って行くんだろう

「それまでに 以前のような海が大好きな私に
また 戻れるでしょうか。。。」

うん 例え時間はかかっても きっと今も好きに違いないから…

わかりきってることだったかな…(*^_^*)?


うちの離れている親戚も 見たいのかな?
見たくないのかな?故郷の海を・・・
毎日のように眺めていた景色の変わり果てた姿を・・・
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。