どれほどひたむきに 静謐に活きようと
振り払ってもなお 忍び寄る過去の影に赦されなかった
そんな者が 活きられる道は
あらゆる欲望から離れ
忍びに忍んで息づくこと
それが 皆の為になると 考えた
ひたすらに歩いた果て
気がつくと手中には
残像しか残っていなかったけれど
それでも活きて 誰かの為に 出来たことがあるとすれば
蔑みを含んだ 憐れみの眼差しの陰に見える優越感を
与えることが出来たことかもしれない ...............
己の幸せは
誰かの泪の上に成り立つものかもしれぬと
慮るココロを授かったまま 産まれ出てしまった少女には
この世はあまりにも 哀しく
間違った世界だったかもしれないのに
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