嬉しい実りの秋です。
今年は春先の寒の戻りや猛暑の夏、そして先日の豪雨等で随分ハラハラさせられた一年でした。
作物の実りの良し悪しは台所に直接影響を与えるし、何より美味しい物が食べられるという楽しみが半減するのは悲しいこと。
どうにかお米などの出来も良く、美味しそうな新米が出回り始めています。
新米と並んで今時期楽しみにしているのは「新蕎麦」。ここは美味しい蕎麦の産地です。
毎年、新蕎麦の時にだけ行くお店があります。十割蕎麦を食べさせてくれる郊外のお蕎麦屋さん。
今年は二年ぶりに訪れました。
昨年は、丁度今ぐらいに友人が遊びに来ていました。彼女に新蕎麦を味わってもらいたかったのですが、都会育ちの彼女にいきなり田舎蕎麦(十割蕎麦)はキツイかと思い、近場の更科蕎麦をごちそうしたのでした。
でも、今回いつもの田舎蕎麦屋さんに行って、少し後悔。
気取りのないお店。
柔和なお顔のオヤジさん。満足そうにお蕎麦を啜るお客さんたち。突然泣き出した赤ちゃんにもニコニコしながら眺めている皆さん。小沢氏辞任のニュースに釘付けになって会話を始めるお客さんと従業員の人たち。
その雰囲気は、まるで親戚のおじさんちに遊びに来たよう。めちゃくちゃ温かい。
勿論、お蕎麦は激ウマ。甘くて香りがあって・・・。(ここは全国的にも有名なお店)
こういう温かな雰囲気が大好きな彼女のことだから、きっと喜んでくれたに違いない。そう思うとなんとなく寂しくなってしまった私。
次回は絶対連れてきたいな。
食事を終え外に出るとすっかりトワイライトタイム。
冷え冷えとした空気の中、目にした空は息を呑むほどに綺麗。
後から店を出てきた家族も「わぁー、綺麗な空だぁ!!」と口々に言っている。
この世の極楽とはこういう瞬間の事を言うのでしょう。
とっても幸せなひとときでした。
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