When I Dream

~気侭な戯言日記~

ES細胞

2007-05-28 23:50:30 | 理数系/地学、自然科学など
昨日のブログで・・・“ピュアベビー”・・・と言う語をだしましたが、それは近未来SF漫画の架空の“語”に過ぎません。詳細設定は解りませんが、採取した精子と卵子を人工受精させて、さらにはDNA操作もして特殊培養で育て、宇宙ステーションで特殊な教育を受け、特殊な能力を保持しているという感じの“特別な人間”の事を指している・・・んだと思います。
地球で普通に産まれた“人”とは違って超エリートで、頭脳は驚くほど明晰で、IQが物凄く高くて・・・って感じだったかな?DNAが100%解明されて、操作できるようになったら、その漫画の世界は現実になっているかもしれない。その頃は宇宙開発も進んでいて、一般人も宇宙ステーションへ安全な旅行ができるようになっているかもしれない。

生命科学はどこまで進んで行くのだろう??
理化学研究所発生・再生科学総合研究センターが、人の胚性幹細胞(ES細胞)を大量に培養する方法を開発したそうです。これは、再生医療で研究されていた分野で、クローン技術とは違う・・・いや、似てるかな?近いかな?専門家じゃないから上手く説明できないけど。例えば、内臓が損傷して機能が回復しない場合、腎臓や心臓や肝臓を移植・・・している現在の医療ですが、適合が難しかったりというリスクも大きいし、順番を待たねばならない。

今回の成功は、脳の神経細胞を効率よく培養する事で、脳梗塞・パーキンソン病・ハンチントン病など、大脳の神経変性疾患の治療への応用が期待できるし、神経や血管、筋肉などの必要な細胞に分化させる再生医療研究や、新薬の開発も期待ができるモノです。胚性幹細胞(ES細胞)は、 身体の全ての種類の細胞に分化して組織を構成する能力(多能性)や試験管内で無限に増える能力(自己複製能)を持っています。

ん??DNAに制御されて、人の身体のどの部分になるかが決まっているんじゃなかった?確か生命科学系の本にそんな事が書いてあったと思うけど・・・??受精卵が分裂して分化していくと、これは頭部、これは心臓、これは腕、これは足・・・と言う具合に、それどれの細胞はあたかも決まっているかのように形を変えていく・・・みたいな風だったかな?
↑読み返さないと正確なことは思い出せないけれど・・・設計図に精密なんだよね↓
遺伝子解析も進んできているけど、血液型の適合も考慮しないといけないだろうし、実際に再生医療に応用できるのはまだ先だろうけど・・・。

参考までにこちら→ES細胞について←を張っておきます

ES細胞は受精卵から採取した“胚性幹細胞”なので、各国でも問題になっています。
・・・『生命をどこからとするか、どこから人とするか』・・・

日本では現在のところ、不妊治療で不要となった凍結細胞を、夫婦の了承をへて研究に使っていたと思いますが、アメリカでは生命科学の倫理問題にもなっていて、宗教団体の反発も強いみたいで、議会も大荒れで意見が真っ二つみたい・・・。
再生医療/難治療の切り札みたいに言われている“胚性幹細胞(ES細胞)”の研究助成に関して、ブッシュ政権は“自然死した受精卵なら問題がない”としているって記事を読んだけど、意味が解らない。死んだ細胞で研究なんてできないんじゃ・・・??
医薬品メーカーや研究施設はもとより、患者団体からも注目されているけれど~クローン技術のように“特許申請”の方が大問題で争奪戦なのが米国だと思う。

研究が進んで行って、再生医療の道が大きく開けて、必要な部位だけを、部品を交換するように気軽に取り換えられる、そんな時代がいつかはやってくるだろうし、それはそれで凄い技術には違いありませんが、人が神にでもなったかのような・・・そんな領域かもしれないなぁ。

でも・・・生命科学の倫理は・・・難しいッスね。

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