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これで良いの?日本人。希望も夢も克己心

2011-04-05 13:40:32 | 桃旗、こんな社会へ言いたい!
小学生の頃、朝○克己(あさ○かつみ)君という同級生がいた。
自然な笑顔とクセのない良い性格の背の低い可愛い男子だった。
親しい友人ではなかったが出席簿が1番で「朝」がつく名字になぜか羨ましく思っていた。
いつも1番に名前を呼ばれていたから覚えたのか
「克己(かつみ)」という女性のような響きの名前が印象的だったのか
いまだに覚えている。

震災直後の韓国紙に
「日本人特有の忍耐力と克己心、冷静さで危機に耐え、
困難になるほど助け合い、他人を思いやる国民性を発揮している。
日本列島は揺らいだが日本人の心は揺らいでいない。」とある。

「かつみしん?」。いい年をしてこの言葉を知らなかった。

「こっきしん」自分を抑える心。自制心。

そう言えばこんな心で僕たちは育てられたんだ。
彼の父もそんな思いを込めて名付けたんだろう。

韓国紙のこの2行の中に
「忍耐、克己、冷静、耐える、助け合う、思いやる」
これだけの精神修行の言葉が散らばっている。

こうして羅列してみると、なんと重苦しい、息の詰まるような言葉の洪水だろう。
考えてみると自分もこんな言葉を無意識に子どもに言い続けていたのだろう。
子どもからみれば息が詰まりそうで反発したくなる気持ちがわかる。

自身も子どもの頃こんな言葉を言い続けられ、反発し、
少しづつ迎合しながら身につけ、大人になり、
今度は自分が言葉の中に散らばらせて
同じ事を子ども達に言い続けていたのかも知れない。

韓国人ならば足りない救援物資を誰よりも先に、
少しでも多く手に入れようと声を出し、行動を起こし、住民同士が争ったり、
役場に押しかけ
「救援物資がなぜ来ないのか」「政府は対策を出せ」と感情をあらわに抗議するだろう。

どちらが良いとも悪いとも言えない気がする。

ただ、あまりにも日本人は内向きすぎないだろうか。
子どもの頃、言い続けられて、良い子になっても、
希望とか夢を抱ける子になるだろうか。