着物を着用する時には、普通、着物の下に長襦袢というものを付けます。
主に結婚式で新郎新婦の親族の既婚女性が着用する「留袖」、そして葬儀の時に着用する「喪服」について合わせる長襦袢については、色が「白」と決まっています。
これについてはマストアイテムです。
ではこの白い長襦袢、それ以外の着物に合わせて着るというのはNGなのでしょうか?
私は着付けを習い始めて30年以上経ちますが、
「白色の長襦袢は着物を選ばずオールマイティーに使える」
と思っていました。
実際私が当時通っていた教室の先生はお稽古の際、メンテナンスが楽だからという理由でポリエステルの白の長襦袢をどんな着物にも合わせて良く着ていらっしゃいました。
白色の半衿や足袋についても私はどんな着物にも合わせられる、オールマイティなアイテムだと思っています。
ところが、あるYouTubeで着付けの先生や呉服屋の店主の方が、
「白色の長襦袢は留袖と喪服用で他の着物に合わせるのはNGだ」
と仰っているのを拝見しました。
「?」
私が教わったこととは異なりますね。
気になり、過日80才代の和裁の先生に尋ねてみましたが、
「白の長襦袢はオールマイティーという考えで良いですよ、確かに紬などのほっこりとした素材の着物の振りから白色の長襦袢が見えたら寒々しく見えることはあるけれど、だから何?って感じなのよ。NGだなんて、そんなことを言う方は知識の無い方に色襦袢を作らせたいからそんなことを言っているんじゃないですか?」
とも仰いました。
確かに袖の振りからチラッと色柄が見えたらおしゃれかもしれませんが、そもそも洋服を着ている時に冠婚葬祭以外でいちいち服の色や下着の色をとやかく言う方がいらっしゃるでしょうか?
白色の長襦袢は、式以外では無粋?
もしもそういう感覚だとするならその意見はその方の「好み」の問題だと思います。
私が着付けを習い始めた30年ほど前頃から暫くの間は、自宅で簡単に洗えるボリエステルの長襦袢は、そもそも白色とピンク色の地色のものしか売っていなかったように思います。
「ピンクは年齢を重ねると着るのが恥ずかしいと思う方もいらっしゃるけれど白ならば礼装にも使えるし、年齢を問わず着られるので無難」
とも言われたものです。
「白の長襦袢は留袖と喪服だけ」
という考えは色々な色の長襦袢が買える時代になったからこそ生まれた新しい考え方なのでしょうか?
でも私は「NG」としてしまって色襦袢を持たない人がそれゆえに着物を着られなくなるのは好しくないと思います。
冠婚葬祭やお茶会など、洋装でも気を遣わなければならない着用場面では、そのコミュニティの考え方に従った方が良いでしょうが、それ以外であれば自分の好きなように装えば良いのではないかと思います。
着物も洋服もファッションとして楽しむ時に、「◎や◯はあっても×はない」と思います。
着物好きの方々、是非とも「自分はこれが好きだ」ということを他人に押し付けないでいただければと思います。
もっと気楽に着物を着て、楽しみましょう。
川口着付個人教室
http://www.wbcs.nir.jp/~yoko
主に結婚式で新郎新婦の親族の既婚女性が着用する「留袖」、そして葬儀の時に着用する「喪服」について合わせる長襦袢については、色が「白」と決まっています。
これについてはマストアイテムです。
ではこの白い長襦袢、それ以外の着物に合わせて着るというのはNGなのでしょうか?
私は着付けを習い始めて30年以上経ちますが、
「白色の長襦袢は着物を選ばずオールマイティーに使える」
と思っていました。
実際私が当時通っていた教室の先生はお稽古の際、メンテナンスが楽だからという理由でポリエステルの白の長襦袢をどんな着物にも合わせて良く着ていらっしゃいました。
白色の半衿や足袋についても私はどんな着物にも合わせられる、オールマイティなアイテムだと思っています。
ところが、あるYouTubeで着付けの先生や呉服屋の店主の方が、
「白色の長襦袢は留袖と喪服用で他の着物に合わせるのはNGだ」
と仰っているのを拝見しました。
「?」
私が教わったこととは異なりますね。
気になり、過日80才代の和裁の先生に尋ねてみましたが、
「白の長襦袢はオールマイティーという考えで良いですよ、確かに紬などのほっこりとした素材の着物の振りから白色の長襦袢が見えたら寒々しく見えることはあるけれど、だから何?って感じなのよ。NGだなんて、そんなことを言う方は知識の無い方に色襦袢を作らせたいからそんなことを言っているんじゃないですか?」
とも仰いました。
確かに袖の振りからチラッと色柄が見えたらおしゃれかもしれませんが、そもそも洋服を着ている時に冠婚葬祭以外でいちいち服の色や下着の色をとやかく言う方がいらっしゃるでしょうか?
白色の長襦袢は、式以外では無粋?
もしもそういう感覚だとするならその意見はその方の「好み」の問題だと思います。
私が着付けを習い始めた30年ほど前頃から暫くの間は、自宅で簡単に洗えるボリエステルの長襦袢は、そもそも白色とピンク色の地色のものしか売っていなかったように思います。
「ピンクは年齢を重ねると着るのが恥ずかしいと思う方もいらっしゃるけれど白ならば礼装にも使えるし、年齢を問わず着られるので無難」
とも言われたものです。
「白の長襦袢は留袖と喪服だけ」
という考えは色々な色の長襦袢が買える時代になったからこそ生まれた新しい考え方なのでしょうか?
でも私は「NG」としてしまって色襦袢を持たない人がそれゆえに着物を着られなくなるのは好しくないと思います。
冠婚葬祭やお茶会など、洋装でも気を遣わなければならない着用場面では、そのコミュニティの考え方に従った方が良いでしょうが、それ以外であれば自分の好きなように装えば良いのではないかと思います。
着物も洋服もファッションとして楽しむ時に、「◎や◯はあっても×はない」と思います。
着物好きの方々、是非とも「自分はこれが好きだ」ということを他人に押し付けないでいただければと思います。
もっと気楽に着物を着て、楽しみましょう。
川口着付個人教室
http://www.wbcs.nir.jp/~yoko