夕日が傾きだした頃、
宮古島で唯一の山林、大野山林に
自転車で入り込みました。
生まれて初めてです。
平らで見晴らしのいい風景に慣れている地元にとって、
奥深い森は恐い存在なので、
あまり近寄ることがありませんでした。
休憩所見たいのものがありました。
ここには小さな池があり、
貴重なアカショウビンを観察できるとこらしいです。
どんどん山奥へ向かいます。
比較的広い道だけを選んで進みます。
聞き慣れない鳥の鳴き声、
突然ガサガサと何かが移動する音。
年甲斐もなく、鳥肌たちっぱなしで、
ヘンデルとグレーテルの世界を想像してしまいました。
タイヤで枯れ木を踏むとバキバキと音がし、
静かな森に響き渡ります。
DA★16-50mmF2.8+K20Dがかさばってやや邪魔な感じです。
ぬかるみで数回転倒し下半身はドロドロ。
K20D + DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM
F4.5 1/80 ISO400 0.0EV f=39.0mm
半べそで2時間さまよい、日没頃無事もどってきました。
かなり冒険的雰囲気でした。
小山の上に廃墟になった展望台みたいの見つけましたが、
この日はそこまで行く気力がありませんでした。
また、K20Dと行ってみようと思います。
そうですね。
キビ畑が多いから緑が多いように見えるかもしれません。
でも、キビ畑は人工的に作られたモノです。
この大野山林も、外来種の木々が多いです。
宮古島諸島は、沖縄の中でも
発生学的におもしろい島です。
八重山諸島や沖縄本島にハブがいるのに、
宮古島諸島にハブがいないこともそれをあらわしています。
海の底から石灰岩の固まりが隆起してできました。
なので、水通しが良く、川がなく、
地下に水が貯まり、水不足がありません。
また、どんなに雨が降っても水害がなく、
海も濁りません。
以前は、ブッシュが多かったようですが、
平坦な地形を利用して、
大規模な耕作が行われ、
林や森が凄く少ないのです。
かなりさびしいことですよね。
最近は、植林運動が宮古島でもおこっています。
また、異常にカラスが少ないのも
’50匹以下で、数年に一度しか見ないです)
森が少ないことがひとつの原因とされています。
また、いろんな現代的な問題も起こっています。
残念な面も多々あるのです。
少しずつご紹介せねばならないでしょうね・・
宮古島には山林は一つしかないんですか?
緑豊かな島という勝手な印象があるんですが・・・
静かそうな森に見えますが、初めての森で夕方は少し怖いかなぁ~。
はい、何回も後ろを振り返りました。
久しぶりに小心者の自分に気が付きました。
でも、たまにはこういう経験も必要ですよね。
人間はすぐおごってしまいますから。
本当はちっぽけです。
いつか本物のジャングルである西表島に
行ってみたいと思います。
ヘロヘロになりながらもよく写真を撮ってこられましたね。
そのカメラマン根性に感服しております。
夕暮れの山中で一人彷徨うというのは、ほんとに心細いものです。
ガキンチョの頃に山にウグイスを捕りに出かけて、下山する頃には日が落ちてしまい真っ暗。
山道を足早に降りていくんですが、後ろから何かがついてきているような気がして....。
そんな頃を思い出しました。
では、では。