10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

ILC直線型衝突加速器の誘致を東北に一本化

2013-08-22 22:18:09 | ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130822-00010000-qbiz-bus_all

ILCの誘致先が決まったようです。ただ、これは出発点に過ぎません。さらに学会や政府は誘致に否定的ですね。 確かに、8300億円の費用は巨額で、日本負担が半分としても、巨大事業になることは確かなので、二の足を踏むのは分かります。それと、今積極的な姿勢を見せたら、足元を見られ、日本側の負担を増やされる可能性もあるとか・・・

また、これのせいで他の科学分野の開発予算が削られたのでは本末転倒・・・でも、天下りの温床になっている不必要な公的機関もまだまだあるんじゃないでしょうかね~。そういうのを無くしたら、4000億円ぐらい出そうなものですが。

個人的には、新しい加速器の誘致には賛成です。東北の活性化に繋がればいいし、もし決定したら、是非見学コースを作ってください。スイスの加速器「セルン」の映像をよく見ますが、それはもう巨大なシステムで、人類の英知の結晶と言ってもいいと思います。そういうものが日本にあって、みんなが見ることができれば、科学で未来を切り開こうという若者も沢山出てくるのではないでしょうか。

昨年は、セルンを使って「ヒッグス粒子」が発見されましたし、先日は東大のチームが「量子テレポーテーション」の実験に成功したそうです。これからは量子の研究がますます盛んになりそうです。巨大加速器はいわば人類の希望でもあります。その希望が日本にあればすごいな・・・って思うのですが。


今日の水蒸気(衛星画像)

2013-08-11 15:17:31 | その他

今年の夏は梅雨が長引いたこともあり、ずっと湿度が高い状態が続いています。
おかげで、晴れていても空は白く、夜もほとんど星が見えません。

それで、水蒸気がどのぐらいあるのか、衛星画像で確かめてみましたが、北半球は全体的に水蒸気が濃いようですね。逆にオーストラリアの方はすごく乾燥してそうです。(真っ黒に見えます)

西オーストラリアのバースは天体観測の名所との事で、これを見ると頷けます。
でも、南半球は今は真冬。夏になるとどうなんでしょう・・・

 


フィッシュアイコンバーターのテスト

2013-07-19 12:17:05 | 星野・星景

先日購入したフィッシュアイコンバーターのテストです。

残念ながら、天城に到着後、すぐに雲が広がり始めて、ほとんど撮れませんでした。
唯一撮れたのがこれです。方角は西で、時間は0:20ごろですが、月が沈んで間がないので、 かなり明るかったです。

使ってみた感想ですが、やはり、周囲に「ケラレ」が発生し、さらに、周囲だけ星が流れた(潰れた)ような状態になります。高価なフィッシュアイレンズは使ったことがないのですが、この辺の違いがあるのでしょうか。加工でかなり周囲をトリミングする必要があるのかもも。ピント合わせを考えなくていいのは楽ですが。


フィッシュアイレンズVCL-ECF1

2013-07-09 15:50:31 | 機材

SONY αNEX-6に装着するための「フィッシュアイレンズ」VCL-ECF1がついに来ました。

これで、広範囲の銀河や、夏の大三角などが撮れそうです。

通常フィッシュアイレンズは10万円以上して、かなり高価なので手が出ませんが、これは、αNEX用の16mm広角レンズ専用の「コンバーター」なので、かなり安いです。(現在1万円前後) 本物のフィッシュアイからすればおもちゃのようなものかも知れませんが、おもちゃとも言い切れない「ある程度のもの」が撮れるだけのクオリティはあるようです。

レンズには疎く、よくわかりませんが、F2.8レンズに装着してもF値が変わりません。

ただ、問題は、αNEXの16mm F2.8レンズに「装着」する構造になっているので、レンズ用のフィルターを外さなければならず、フィッシュアイ側のレンズもフードが固定されているので、フィルターは付けられないようです。つまり、フィッシュアイにするとフィルターは使えないんですね。これはちょっと困ります。何とか方法はないでしょうか・・・

コンパクトなハンバーガーのようなケース付き。

家の窓から外を撮影してみました。

でも、ペットの「デカ鼻写真」は撮れないようです。
焦点が合いません。 

 


夏のガス星雲

2013-07-09 00:54:42 | 星雲・系外銀河・星団

今日は風も止んだので、昨日に続き、天城高原へ行って来ました。

今回は夏の主なガス星雲を撮るのが目的です。しかし、ガス星雲は赤外線に近い光が多いので、通常のカメラではなかなかうまく写りません。結局撮れたのは、三裂星雲と干潟星雲ぐらいになってしまいました。

M20 三裂星雲(いて座)

2013_07_08 22:30 
天城高原ハイカー用駐車場
sony α NEX-6 ISO6400 60秒
Meade LX90-GPS20 直焦点
画像処理 Photoshop CS6
 
 
M8 干潟星雲(いて座)
 
2013_07_08 22:50 
天城高原ハイカー用駐車場
sony α NEX-6 ISO6400 60秒
Meade LX90-GPS20 直焦点
画像処理 Photoshop CS6
 
 
M27 アレイ状星雲(こぎつね座)
 
2013_07_08 23:10 
天城高原ハイカー用駐車場
sony α NEX-6 ISO6400 60秒
Meade LX90-GPS20 直焦点
画像処理 Photoshop CS6
 
追尾は60秒が限界でした。それでも、結構星が流れていますが、同じ条件で複数枚撮影したら、その都度追尾精度が違うのです。どうも安定してないようです。
 
そして、今日の銀河。
ISO感度を1600に落としてみました。やはりノイズの量が違います。
それと、かなり周囲に「けられ」が出ていて結構気になりますが、安いレンズだから仕方ないのかな・・・

7月7日の天の川

2013-07-08 13:08:43 | 銀河(天の川)

七夕の日の天の川を撮って来ました。7月7日に天の川が見えることはめったにないのですが、今年は早く梅雨が明けたおかげで、見ることができました。

ただ、夏の大三角が撮れなかったのが残念です。ですので、織姫、彦星も写っていません。大三角を撮るには、やはりフィッシュアイレンズが必要かも。

今回は先日買った16mm F2.8の広角レンズを使用しましたが、何か使い方がまだ解っていのか、かなりボケテしましました。さらに、α NEX用のアプリ「タイムプラス」を使って1時間の微速度撮影をしましたが、試し撮りではちゃんと写っていたのに、タイムプラスを使ったら完全にピンぼけ映像になってしまい・・・1時間無駄にしました。原因不明です。

<天の川銀河>
2013_07_07 22:30 
天城高原ハイカー用駐車場
sony α NEX-6  16mm F2.8 ISO3200 30秒
自動追尾:ビクセン ポラリエ
画像処理 Photoshop CS6

SONY SEL16F28 パンケーキレンズ

2013-06-15 15:05:43 | 機材


ミラーレスカメラ、αNEX-6用のレンズを買い足しました。左の平べったいのがそうですが、真ん中と同じ16mmですが、単焦点レンズのため、F2.8というそこそこの明るさになります。標準のマクロイレンズ(F3.5)に比べて20%シャッタースピードを早く、露光時間を短く、ISO感度を低感度にできる・・・はずだと思います。(カメラには疎いのですが)でも、真の目的は、これに広角コンバーターを付けて、魚眼レンズ化すること。超広角レンズは天の川撮影には必要ですからね。ちなにみ、これはヤフオクでうん千円でした。


6月の土星

2013-06-05 00:07:07 | 惑星

今日の土星です。
今回は天城まで行って、赤道儀モードで撮影して来ました。
前回よりさらにデティールが出てきたのではないでしょうか。

前回の土星↓

本体の縞模様も南極(北極?)あたりまで見えるようになりました。
ただ、かなり色が違いますね。今まで土星は黄色っぽ物と思っていましたが、他の方が撮影した土星を見ると、結構白っぽいです。本体に多少黄みがあって輪が青白い感じです。ですので、もしかしたら、今回の方が実際の色に近いのかも知れません。

それと、直焦点撮影+2倍バローレンズだと、土星はこの大きさが限界です。
木星はこれで丁度いいのですが、土星は小さすぎますね。せめて3倍バローレンズが必要かも。 

低地は無風でしたが、天城は結構風があったので、決して良い条件ではありませんでした。大気が完全に安定していたら、もっとシャープ画像が得られるのでしょうか。例えば、天体写真の世界さんのページにあるような感じとか・・・ 

<Saturn>
2013_06_04 22:30 天城高原ハイカー用駐車場
MEADE LX90-GPS20  直焦点撮影+2倍バローレンズ
Webカメラ ToUcamPro 有効フレーム数 約1831
画像処理 Registax5 Photoshop CS6


土星 3年前と比較

2013-05-14 22:58:20 | 惑星

今日の土星です。3年前は右のように、ほとんど串団子でした。

太陽、地球、土星がほぼ直線に近い並びなので、今が土星の観測に最も適した時期のようです。ただ、真正面から太陽光が当たっているので、輪に落ちる本星の影が隠れてしまい、ちょっと残念です。これから、土星はどんどん遠ざかっていくので、大きさは小さく見え始めると思いますが、その分、太陽との角度ができて、輪にかかる影が見えやすくなります。

今回の写真は、これまでの中で最も良く撮れたのではないかと思います。カッシーニの間隙もしっかり出てますし、縞模様も見えます。自宅駐車場でこれだけ撮れたという事は、天城に行ったらもっと撮れたのでは?と思います。梅雨までの間に、一度行きたいですね。ただ、月がどんどん近づいてくるので、なるべく早い方が良いかも・・・

<Saturn>
2013_05_14 22:16 自宅駐車場
MEADE LX90-GPS20  直焦点撮影+2倍バローレンズ
Webカメラ ToUcamPro 有効フレーム数 約1600
画像処理 Registax5 Photoshop CS6

αNEXは液晶保護が必要

2013-05-07 09:30:26 | 機材

カメラを使う方の多くは「液晶保護シート」を貼って使用されていると思います。しかし、私は液晶保護をせずに使用してしまいました。その結果、ご覧のとおり、買ったばかりなのにキズだらけ・・・ショックです。どうやら首に下げて使っている時にシャツのボタンに当たって傷ができたようです。

実は、iPhone, iPadの液晶があまりにも丈夫なので、最近の液晶はそういうものだ、と思い込んでしまいました。(iPhone, iPadは少々の事では傷が付かないので、保護シートは貼っていません。特殊なガラスが使われているようです)

しかし、SONY αNEXシリーズの液晶面は非常にヤワです。
同機種をお持ちの方、気をつけましょう(T.T;)


標準レンズにプロソフトンフィルター

2013-04-30 14:36:11 | 機材

α NEX-6 ダブルズームレンズキットの18-210mmズームレンズのフィルター径は49mmなのですが、何故か標準レンズのフィルター径は40.5mmなのです。これは、フィルターを付ける事を考えたら、同じフィルターでも2個づつ用意しなければならず、とても非経済的です。

私は、あまり多くの種類のフィルターは使用しませんが、星空を綺麗に撮すための必需品?「プロソフトン」は無いと困ります。それで探してみたんですが、40.5mm径のプロソフトンはどうやら無いようなのです。(40.5mmのフィルター自体が少ない)

それで、今まで使っていたCanonのフィルターを使えないかと、40.5mm→62mmへの変換アダプターを探してみたら、これも無い・・・(20mmの差を変換するのも、不恰好で厳しいですけど)。結局、40.5mm→49mmの変換アダプターと49mmのプロソフトンを購入して対応することにしました。

これなら、49mm径の210望遠にも対応できますし・・・

装着した状態。あまり違和感はありませんね。
注意点としては、口径が49mmになるので、それまでの純正キャップは使えなくなります。
変換アダプターを買う際は同時にその口径に合ったキャップも必要という事ですね。


α NEX-6をLX90-GPS20に取り付け

2013-04-16 14:28:00 | 機材

<α NEX-6のリモコン>

α NEX-6はミニジャックのコネクタがないので、レリーズは使えません。(他の機種では当たり前の機能が何故無いのか、と思いますが)

しかし、高感度の露出撮影の場合、指でシャッターを押すわけにも行かず・・・結局別売りの「赤外線リモコン」を買うしかないのですが、他にも方法があります。それは、iPhone側に「PlayMemories Mobile」を、α NEX-6側に「スマートリモコンApp」をインストールして、iPhoneをWi-Fiリモコンとして使用するという方法です。

先日の観測テストの際は、まだ注文したリモコンが来ていなかったので、このやり方でやってみましたが、これは、カメラ側をWi-Fiルーターとして使うので、外出先でも使うことができて、案外便利です。また、iPhoneの画面にカメラ画像を表示させて確認できるので、赤外線リモコンにはない利便性もあります。

ただ、問題点としては、WI-Fiの接続ポイントとしてiPhone側にカメラを認識させると、通常のアクセスポイントは使えないので、インターネット接続が切られてしまう、電波が必ずしも安定していないので、時々失敗する、iPhone側には「撮影ボタン」(オンボタン)しかないので、オフボタンを押さなければならない「バルブ撮影」はできない・・・などがあります。

それで、上の写真の左にあるのが、別売りのリモコンですが、私としてはオン・オフさえできればいいので、中国製の450円のものを買いました。(純正のリモコンは機能が沢山あるようですが、私には必要ありません)α NEX-6は背後からもリモコン操作できるので助かります。※追記:屋外で確認したところ、やはりセンサーは前面にしかないので、背後からの操作はできませんでした。屋内では赤外線が壁に反射して反応していたようです。iPhoneリモコンと赤外線リモコン、どちらがいいかと言えば、やはり赤外線リモコンでしょうね。

<LX90-GPS20に取り付け>

それと、望遠鏡にカメラを取り付ける場合、Meade純正のカメラアダプタが必要ですが、そのカメラアダプタをカメラに繋げるには、それぞれのカメラマウントに合ったTリングが必要です。今まではEos Kiss X4を使っていたので、Canon用のTリングを使っていましたが、今回α NEX-6にした事で、ソニー用のTリングに・・・と思いましたが、Canonのカメラもまだ使う可能性がある訳で、いちいちTリングを差し替えるのも面倒です。

それで、CanonのEFマウントをSONYのEマウントに変換するアダプタを付ける事にしました。これなら、Tリングの差し替えより簡単そうなので。ただ、このマウント変換アダプタはオートフォーカス対応にしたら、かなりお高い・・・それで、天体観測にしか使わないという事で、マニュアルフォーカス専用のアダプタにしました。これなら、2000円ちょっとであります。

という事で、α NEX-6をLX90-GPS20に繋げた状態です↓


α NEX-6とEOS KissX4 高感度撮影比較

2013-04-14 21:08:54 | 機材

高感度の写り方が気になるので、もう少し厳密?に比較してみました。

どちらもISO6400、25秒露光、絞りF5.6でノイズリダクション有効です。

EOS Kiss X4 夜景撮影
 

α NEX-6 夜景撮影
 

EOS Kiss X4 拡大
 

α NEX-6 拡大
 

α NEX-6 の方が中間調がしっかり出ていて、デティールもシャープな印象です。
ノイズの量は同じくらいのような感じですが、よく見るとα NEX-6 の方が細かいでしょうか。
ただ、EOS Kiss X4の方が落ち着いて見える気もしますので、その辺は好みですかね。 


深宇宙へ(おとめ座銀河団)

2013-04-14 11:05:38 | 星雲・系外銀河・星団

天体観測を始めて7年めに入りました。
その間、天体望遠鏡を1度買い替え、一眼レフも600万画素、ISO1600のPENTAX ist DL2から始めて、今回のカメラを含めて 4台めです。(過去のカメラは売っぱらいましたが)

それで、当初の目的は何かと言うと「メシエ天体」を撮ること・・・だったのです。
それが、望遠鏡のアライメントの精度が比較的良くなったのと、高感度カメラを買った事もあり、やっと可能になって来ました。(この間、ライブビュー表示が飛躍的に進歩した事も大きいですが) 

昨晩は新しいカメラ(SONY α NEX-6)のテストも兼ねて深宇宙とも言える「おとめ座銀河団」にターゲットを絞りました。ただ、まだカメラの使い方に慣れていないのもありますが、バルブの操作がよく分からず・・・(EOS Kissのそうでしたが、露出秒数は30秒が最大で、それ以上はバルブとなります)バルブに設定して、シャッターを切っても全然開放になりません。

しかたなく、30秒露出でISO感度を12800に設定して連続撮影する事にしました。ISO12800とは言え、おとめ座銀河団は非常に遠く淡い銀河の集まりなので、やはり30秒では光量不足でしたが、なんとか姿は捉えました。

<追記>
シャッターボタンを押してもバルブ撮影できない、と書きましたが、どうやらできていたようです。一眼レフの場合、バルブ撮影をする時、シャッターボタンを押したら、ミラーが動いて「カシャ」という音が出ますが、ミラーレスの場合、バルブ開始音はしないようなのです。(通常撮影でのカシャ、の音は、シャッターが開いた時でなく、閉じた時の音という事なんでしょうか)音がしないので、バルブ撮影できていない、と思ってしまったようです。

 

それと、NEX-6にはレリーズというものがありません。別売りのリモコンを買うしかないのですが、別の方法もあります。今回は、NEX-6をWiFiのアクセスポイントとして使い、iPhoneのPlay Memoriesというアプリと連動させて、iPhoneをリモコンとして使いました。(これに関しては次回の記事で)

それぞれ共通設定は以下の通りです。
鏡筒:Meade LX90-GPS20 赤道儀モード
口径200mm 焦点距離2000mm 直焦点撮影
カメラ: SONY α NEX-6 ISO12800 30秒露光 各3枚
画像処理:Photoshop CS6
撮影場所:天城高原 ハイカー用駐車場(標高1050m) 


M87 楕円銀河 距離5000万~5900万光年?
実は銀河中心から右下に向かってジェットが吹き出しているのですが、よ~く見るとそれが写っています。6000万光年近く離れた地球からも観測できるという事は相当なエネルギーですね。もしかしたら、放射線量がめちゃくちゃ高く 、生命は存在できないかも・・・


M98 渦巻銀河 距離3600万光年
見た目はかみのけ座に属する銀河ですが、おとめ座銀河団に位置づけられています。ただ、違うのでは?という意見もあるようです。 


M100 渦巻銀河 距離5500万光年
これもかみのけ座にある銀河ですが、おとめ座銀河団に属しています。
よく見ると他にもいくつか銀河が写っています。

 
M85 楕円銀河 距離5500万光年
これもかみのけ座にある銀河ですが、おとめ座銀河団に属しています。


M86 楕円銀河 距離5500万光年  おとめ座内
よく見ると他にも沢山の銀河が写っています。

<以下はおとめ座銀河団ではありませんが、方角が近かったので撮った銀河です>

 
M65 渦巻き銀河 距離2400万光年
しし座銀河群に属します。手前に暗黒ガスの帯があるはずですが、写りませんね。


M64 コクガン銀河 かみのけ座の渦巻銀河 距離1600万光年
手前に濃い暗黒ガスがあり、黒目のように見えることから「コクガン銀河」と呼ばれます。

 
M104 ソンブレロ銀河 おとめ座の渦巻銀河 距離4600万光年
おとめ座にありますが、おとめ座銀河団には属さないようです。 

 
M51 子持ち銀河 りょうけん座の渦巻銀河 距離3700万光年

 

今後の課題はいかに露出時間を伸ばして、感度設定を下げられるかですね。
さすがにISO12800はノイズが目立ち過ぎます。明るく補正するのもこれが限界でした。

それと、寒さ対策。4月夜は言え、天城は気温3度。しっかり着込んでいったのですが、それでも3時間が限界でした。土曜と言うこともあり、かなりの数の天文ファンが観測に来ていたので、自分だけ車のエンジンを掛けて暖を取る、という事もできず・・・やはり簡易ストーブとか必要なのかな。 


SONY α NEX-6を購入

2013-04-12 18:57:29 | 機材

今までデジタル一眼はCanon EOS Kiss X4を使って来ましたが、本体だけでも重たいのに、シグマ18-200mm望遠を付けていたのでは、結構つらい・・・という事で、1年ほど前からミラーレス一眼がほしいなと思っていました。

最初はSONY αNEX-5N(ISO感度25600)を考えていましたが、スリムで軽い代わり、フラッシュとファインダーが付いていません。昼間の明るさで液晶画面だけ見ながら撮影というのも厳しそうです。しかし、上位機種のNEX-7はISO感度が12800しかない上、高価で手が出にくい・・・と思っていたら、昨年末、その中間のNEX-6が発売されました。こちらはちゃんとISO25600対応※で、フラッシュも液晶ファインダーも付いています。

※天体観測が前提なので、超高感度は外せません。

ただ、NEX-5Nより実売価格で20000円ほど高い・・・でも、後で外付けフラシュとファインダーを買ったらもっと高くなる、という訳で、思い切ってというか、ついにα NEX-6(ダブルズームキット)を購入してしまいました。

<α NEX-6ダブルズームキットの主な仕様>

・撮像素子:APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) HD CMOSセンサー
 これは、Canon EOS Kiss X4の素子とほぼ同等のサイズです。これまで、ミラーレスはデジカメの延長のような感じで捉えられていましたが、その認識を変えるサイズと言われています?

・有効画素数:1610万画素 
 EOS Kiss X4 の1800万画素に比べると多少小さくなります。

・画質モード:RAW~JPEG

・動画記録撮影モード:1920 x 1080(60p, 28M, PS) 約28Mbps(最高ビットレート)
 (AVCHDモード時)

・オートフォーカス:TTL二次結像位相差検出方式
 位相差検出方式とコントラスト検出方式のハイブリッド式だとか。フォーカススピードと正確さはEOS Kissよりかなり良さそうです。

 ・ISO感度:静止画撮影時 ISO100-25600 
 さすがに25600は実用に耐えないと思いますが、高感度撮影でのノイズ低減は定評があるようです。
(EOS Kiss X4は拡張機能を使って12800) 

・連続撮影速度:最高10コマ/秒
(EOS Kiss X4は 3.7コマ/秒)

その他、素人目には基本機能ではNEX-6の方が多少進んでいるという印象でしょうか。

さらに、NEX-6はEOS Kiss X4にはない機能も多々あります。(以下)

・追尾フォーカス
素早いフォーカスで被写体にピントを合わせ続けます。これは動画にも有効なようです。EOS Kissもフルハイビジョンの動画を撮ることはできましたが、フォーカスは手動で行わなければならず、被写体をズームしながらピントを合わせ続けるなんて、実際はほとんどできませんでした。

・可動式液晶モニター
天体観測をする場合、これは絶対必要だとつくづく思います。EOS Kissは固定式なので、真上の撮影をするには首と腰を痛める覚悟(^^;)が必要でした。

電子式ビューファインダー
光学ファインダーは、暗がりだと何も見えなくなりますが、電子ファインダーは回りが暗くても明るく補正してくれます。 暗がりでの撮影や、星のピント合わせには威力を発揮しそうです。また、視力に合わせて矯正できるので、老眼にも助かります(かなり高解像度です)

・本体にアプリをインストール
SONYから公開されているAppをカメラ本体にインストールする事で、機能をアップできます。例えば、微速度撮影(インターバル撮影)をする場合、今まではタイマーリモートコントローラーが必要でしたが、NEXシリーズ用のApp(タイムラプス)を1000円で購入、ダウンロードすれば、NEX-6にインターバル撮影機能が追加されます。他にも色々あるようなので、研究してみようと思います。

・WiFi対応
いちいちパソコンとUSBで繋がなくても、無線LAN経由でPCに画像をアップできます。iPhoneやiPadにも直に繋げます。

<ファーストインプレッション>

 
これで全部・・・ではなく、箱にまだACアダプタが入っていました。しかし、バッテリーの充電は、このACアダプタにUSBを接続してNEXを充電するという形式なので、その間カメラは使えないし、結構めんどくさいです。やはり、別売りのバッテリー充電器は必要かも知れません。

 
E PZ 16-50mm装着時


E 55-210mm F4.5-6.3レンズを付けた状態で、EOS Kiss X4+シグマ 18-200mm F3.5-6.3と比較。ちなみに、この状態での重量はNEX-6は737g、EOS Kissが1238g。

 
フルオート、ホワイトバランス初期値で薄暗い裸電球の光下で撮影。 
(どちらもISOは3200を指していたかな・・)

 
実寸画像。画質はどちらがいいか分からない程度。後ろの葉っぱのボケ方がNEX-6の方がはっきりしているように見えますが、この背景のボケは、設定で変えられるようです。ミラーレス一眼のネック?だったバックのボケ方の問題は解決?

まだ、よくわからない部分も多いので何とも言えませんが、ミラーレスとは言え、一眼レフのエントリー機と比較した限りでは遜色ないように思います。(ハイエンドモデルとは比較できないかも知れませんが)

それにしても、ミラーレスというだけあって、レンズ交換時は撮像素子が丸出しになります。その辺、気を使いますね。