10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

オリオン座大星雲(M42)

2008-11-21 00:58:33 | 星雲・系外銀河・星団
<M42>
08.11_20_22:30/自宅駐車場
LX-90GPS-20/直焦点撮影
F6.3レデューサー/OLIMPUS E-410
露光60sec/ISO800/Photoshop CS3 レベル補正

長く天候不順が続き、いいかげんうんざりしていました。
東京ではとっくに木枯らしが吹き、寒い寒いと言っているのに、このあたりは暖かいまま・・・当然晴れても空は煙っていました。しかし、昨日からいきなりの寒さ! 空気もやっと乾燥し、大島もくっきり見えるようになりました。

もろもろ、失敗を挟んで、約2ヶ月ぶりの観測です。今回を含めて、今後は赤道儀アライメントの精度を上げる事を目標にしたいので、当分は遠征なしです。しかし、何度も言いますが、家のベランダからは北極星が見えません。

しかし! うちの駐車場からは、ぎりぎり見える事がわかったのです。ただ、駐車場から見える空は天頂部分のわずかです。さらに晃晃と街灯に照らされています。こんなので写真が撮れるのか、と心配でしたが、結構撮れるではないですか!?

僕のレベルでこれだけM42が写れば、成功ではないでしょうか。
ただ、赤外線カットフィルターを除去したカメラではないので、赤く淡いガスは写りません。

それと、ピントがまだ甘いようです。一眼レフで直焦点撮影をする場合、天頂ミラーを使用できないので、真上の天体を写す場合、体制的にファインダーを覗けません。なので、まず、低高度の明るい星でピントを合わせて、オートスターで目標の天体を自動導入します。アライメントがうまくできていれば、確認するまでもなく、ファインダー内に天体は収まっています。
(天体を捉えているという前提で、撮影を行います)

後は露光時間を決めて、リモコンでシャッターを押すだけです。

今回のM42は最初3分の露光で撮影しましたが、やはり星流れるのと、露出オーバーで飛んでしまいました。M42をISO800で撮影する場合、1分がちょうど良いようです。

これがアンドロメダ星雲になると、やはり3分以上の露光が必要になります。
今後は3分の露光を目指して、アライメントの練習です。極アライメントの成功率が上がり、自信が持てるようになったら、また遠征を始めたいですね。



M31  3分露光 ISO800
なんとか、星雲の暗黒ガスが写っている。この時間帯、アンドロメダは真上にあったので、ファインダーの確認ができず・・・結果、中心よりずれてしまっている。それにしても、でかい! 僕の設備では、これが最低倍率なので、M31の全形を捉えるのは不可能という事になる。アンドロメダ銀河の見かけの大きさは、満月より大きいという話は本当だった。