10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

9/17未確認飛行物体の正体

2007-10-28 19:54:26 | その他
9/18の記事で前日(9/17.22:45)に白鳥座デネブ近辺を撮影していた時、偶然輝くような飛行物体を捉えていた、と書きました。

本日、その正体が判明しました。

天体シミュレーションソフト「ステラナビゲーター」の人工衛星検索でこの時刻、デネブ付近を通過した人工衛星は「IRIDIUM 29」と言う衛星だった事がわかったのです。

このイリジウム衛星は、ネットで調べたとろろ、1990年にモトローラ社が提唱した携帯衛星通信サービス「イリジウム計画」用に打ち上げられえた数十個の衛星を指すようです。
当初、77個の衛星を打ち上げる予定だったので、原子番号77から、イリジウム衛星と名づけられました。(実際は66個しか打ち上げられなかったようです)つまり、写真に写っていたのはイリジウム29、と言うことで29番目の衛星と言うことでしょうか。

このイリジウム衛星、結構アマチュア天文家の間では有名らしいのです。衛星そのものは大きくはないようですが、反射率の高い平面アンテナを数枚開いており、そこに太陽の光が反射した時、非常に明るく輝いて見えるそうです。その輝きを「フレア」と呼んで観測対象にしています。見える時間は10~20秒・・・・

あの写真は、天体望遠鏡の非常に小さな画角で10秒ほど撮影しただけなのに、そこにイリジウム衛星の10秒のフレアが飛び込んで来るなんて、まさに天文学的確立の偶然ですね。