10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

オリオン座大星雲(M42)リベンジ

2009-12-26 23:38:19 | 星雲・系外銀河・星団
今日はガスは多いものの、とりあえず風も弱く、晴れていたので、M42のリベンジをしました。

赤道儀の極軸合わせを慎重に行い、筒鏡を180度回転させても、北極星がほぼセンターに収まるように調整しました。しかし!何故か追尾がうまく行かない。筒鏡を回転させても北極星が動かなければ、極軸(高度、方向、水平)は合っているはずなのに・・・・何故追尾がズレるのでしょうか。1分の追尾でテスト撮影をしてみましたが、星像がミミズが這ったような線を描きます。

写真は一見奇麗に見えますが、1分の露光ではズレがひどかったので、感度を1600にして露光を30秒に短縮しています。web用の小さな写真では目立ちませんが、元の写真はノイズがひどい事になっています。(オリンパスE-410は感度が1600までありますが、ノイズがひどいので800ぐらいまでしか使えません)
追尾精度を上げるためには、やはりイージーアライメントではなく、ワンスター、もしくはツースターアライメントにする必要があるのでしょうか。しかし、前回、イージーアライメントではとりあえず成功するのに、ワンスターアライメントにすると、目の前にある「シリウス」が「地平線下」と判断されてしまいました。原因は不明です。

それと、他の問題として、ピント合わせがあります。どうやっても、一眼レフのファインダーでピントをズバリ合わせるのは不可能です。そう思って、ライブビューを搭載しているオリンパスE-410にしたのですが、ドットの粗い小さなモニタでは、ほとんど役にたちません。

とりあえず、今回は30秒と短時間露光だったので、フォーカスノブを微妙に触りながら数枚の写真を撮り、一番ピントの合ったものを選びました。(今のところ、オートフォーカサーを使わない限り、この方法しかありません。)これが5分、10分という長い時間になると、何枚も撮るのはかなり根気が要りそうです。

やはり、高感度カメラで、露光時間を短縮できれば楽なのに、と思ってしまいますね。
(追尾精度の悪さを補える)

<オリオン座大星雲(M42)>
場所:自宅駐車場
日時:2009.12.26 22:30
機材:MEAD LX90-GPS20
   直焦点撮影
   OLIMPUS E-410 ISO 1600 30秒露光

シリウス

2009-12-25 11:11:00 | その他
先日の観測の際にピント合わせ用にシリウスを撮っていました。
そういえばシリウスには伴星がありますね。
双子の恒星は結構あるのですが、シリウスの伴星は「白色矮星」で、恒星の寿命が近づき、収縮して小さく光る超高密度の星になった状態です。ですので、恒星ではありますが、大きさは地球の3倍ほどしかありません。

全天で一番明るい恒星のシリウスが従えている、小さく暗い星なので、なかなか観測はできないようですが、撮った写真を見ると、シリウスの左上に小さな点が! これなのか?!と思って調べましたが、全然違うようですね。

伴星はもっともっと本星の近くにあるので、この写真の場合、光るシリウスのスパークに埋もれてしまっているようです。

アライメントの失敗

2009-12-23 01:38:19 | 星雲・系外銀河・星団
久々に快晴でほぼ無風、空気も乾燥しているという好条件が揃いました。
こんな日は1ヶ月に一度あるかないかです。

なので、久々に家の駐車場で赤道儀アライメントを行い、オリオン座大星雲を狙いました。
しかし、見事失敗。

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こりゃ、経緯台アライメントより精度が悪いですね。
シュミカセの場合、赤道儀にするには、望遠鏡本体を使って極軸合わせをしなければなりませんが、これが一筋縄では行かない・・・ほとんど感をたよりに合わせる事になります。望遠鏡を魚を焼くように、何十回も裏返しながら、正確に北極星を向くように調整するのですが、やはりどうしても北極星がレンズの中心からずれてしうまいます。最後には「まあこの辺でいいか」って事になるのですが、それがやはり良くないようで・・・結果はこの有様です。

でも、ちょっと気になったのが、写真の下に走っている1本の筋です。星がすべてVの字に動いてしまっているのに、この線だけは真っすぐ走っています。つまり、一瞬でこの画角を通過した何か、という事ですね。流星なら線にもっと太い細いがるので、これは飛行機か人工衛星なのでしょう。

失敗したアライメントをもう一度やり直す時間も力もなかったので、オリオン座を撮影して終わりました。
写真の下の半円形のものは望遠鏡です。写っている木々は、うちの梅の木と桜の木です。
オリオンの三ツ星のすぐ右まで来ていますね。軸合わせをもう一度やる時間はありませんでした。