先日の撮影の続きです。
<M1 おうし座かに星雲>
距離7000光年。1054年に超新星爆発した星のなごり。
MEADE LX90-GPS20 直焦点撮影 F6.3レデューサ
Canon EOS kiss X4 IR改造 ISO6400 60秒X3枚
しかし、以前はぼや~っとした雲にしか写らなかったのが、今回はなんとか筋状の模様が写りました。
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MEADE LX90-GPS20 直焦点撮影 F6.3レデューサ
Canon EOS kiss X4 IR改造 ISO3200 60秒X3枚
先日の撮影の続きです。
<M1 おうし座かに星雲>
距離7000光年。1054年に超新星爆発した星のなごり。
やっと改造したEOS Kiss X4を使うことができました。
まずはとりあえず、M42ですね。
久々に天城に行ってきました。
毎年言っていますが、今年の夏もガスが多く、ほとんど観測できませんでした。やっと秋晴れに恵まれたと思ったら、もう寒さとの戦いです。昨晩は月の入りが23:30頃だったので、それから3時間ほどの観測です。
<M42 オリオン座大星雲>距離:1600光年 散光星雲
まずは何と言っても主役を一枚。散光星雲を撮るにはやはり改造カメラが必要ですが、自分ではできないし、改造屋にお願いしたら5万以上かかります。今のところ、この辺が限界です。
今日は風も止んだので、昨日に続き、天城高原へ行って来ました。
今回は夏の主なガス星雲を撮るのが目的です。しかし、ガス星雲は赤外線に近い光が多いので、通常のカメラではなかなかうまく写りません。結局撮れたのは、三裂星雲と干潟星雲ぐらいになってしまいました。
M20 三裂星雲(いて座)
天体観測を始めて7年めに入りました。
その間、天体望遠鏡を1度買い替え、一眼レフも600万画素、ISO1600のPENTAX ist DL2から始めて、今回のカメラを含めて 4台めです。(過去のカメラは売っぱらいましたが)
それで、当初の目的は何かと言うと「メシエ天体」を撮ること・・・だったのです。
それが、望遠鏡のアライメントの精度が比較的良くなったのと、高感度カメラを買った事もあり、やっと可能になって来ました。(この間、ライブビュー表示が飛躍的に進歩した事も大きいですが)
昨晩は新しいカメラ(SONY α NEX-6)のテストも兼ねて深宇宙とも言える「おとめ座銀河団」にターゲットを絞りました。ただ、まだカメラの使い方に慣れていないのもありますが、バルブの操作がよく分からず・・・(EOS Kissのそうでしたが、露出秒数は30秒が最大で、それ以上はバルブとなります)バルブに設定して、シャッターを切っても全然開放になりません。
しかたなく、30秒露出でISO感度を12800に設定して連続撮影する事にしました。ISO12800とは言え、おとめ座銀河団は非常に遠く淡い銀河の集まりなので、やはり30秒では光量不足でしたが、なんとか姿は捉えました。
<追記>
シャッターボタンを押してもバルブ撮影できない、と書きましたが、どうやらできていたようです。一眼レフの場合、バルブ撮影をする時、シャッターボタンを押したら、ミラーが動いて「カシャ」という音が出ますが、ミラーレスの場合、バルブ開始音はしないようなのです。(通常撮影でのカシャ、の音は、シャッターが開いた時でなく、閉じた時の音という事なんでしょうか)音がしないので、バルブ撮影できていない、と思ってしまったようです。
それと、NEX-6にはレリーズというものがありません。別売りのリモコンを買うしかないのですが、別の方法もあります。今回は、NEX-6をWiFiのアクセスポイントとして使い、iPhoneのPlay Memoriesというアプリと連動させて、iPhoneをリモコンとして使いました。(これに関しては次回の記事で)
それぞれ共通設定は以下の通りです。
鏡筒:Meade LX90-GPS20 赤道儀モード
口径200mm 焦点距離2000mm 直焦点撮影
カメラ: SONY α NEX-6 ISO12800 30秒露光 各3枚
画像処理:Photoshop CS6
撮影場所:天城高原 ハイカー用駐車場(標高1050m)
M87 楕円銀河 距離5000万~5900万光年?
実は銀河中心から右下に向かってジェットが吹き出しているのですが、よ~く見るとそれが写っています。6000万光年近く離れた地球からも観測できるという事は相当なエネルギーですね。もしかしたら、放射線量がめちゃくちゃ高く 、生命は存在できないかも・・・
M98 渦巻銀河 距離3600万光年
見た目はかみのけ座に属する銀河ですが、おとめ座銀河団に位置づけられています。ただ、違うのでは?という意見もあるようです。
M100 渦巻銀河 距離5500万光年
これもかみのけ座にある銀河ですが、おとめ座銀河団に属しています。
よく見ると他にもいくつか銀河が写っています。
M85 楕円銀河 距離5500万光年
これもかみのけ座にある銀河ですが、おとめ座銀河団に属しています。
M86 楕円銀河 距離5500万光年 おとめ座内
よく見ると他にも沢山の銀河が写っています。
<以下はおとめ座銀河団ではありませんが、方角が近かったので撮った銀河です>
M65 渦巻き銀河 距離2400万光年
しし座銀河群に属します。手前に暗黒ガスの帯があるはずですが、写りませんね。
M64 コクガン銀河 かみのけ座の渦巻銀河 距離1600万光年
手前に濃い暗黒ガスがあり、黒目のように見えることから「コクガン銀河」と呼ばれます。
M104 ソンブレロ銀河 おとめ座の渦巻銀河 距離4600万光年
おとめ座にありますが、おとめ座銀河団には属さないようです。
M51 子持ち銀河 りょうけん座の渦巻銀河 距離3700万光年
今後の課題はいかに露出時間を伸ばして、感度設定を下げられるかですね。
さすがにISO12800はノイズが目立ち過ぎます。明るく補正するのもこれが限界でした。
それと、寒さ対策。4月夜は言え、天城は気温3度。しっかり着込んでいったのですが、それでも3時間が限界でした。土曜と言うこともあり、かなりの数の天文ファンが観測に来ていたので、自分だけ車のエンジンを掛けて暖を取る、という事もできず・・・やはり簡易ストーブとか必要なのかな。
今年の冬は寒くてもガズが多い日が続きました。
だからというわけでもないのですが、今年初めての本格的観測。
少し暖かくなってきたとはいえ、天城は気温0度。
他に人がいなかったので、車のエンジンをかけっぱなしで、暖を取りながらの撮影になりました。
※天城の駐車場にはトイレがありますが、冬期は閉鎖されています。
要注意です。
やはり一冬に一度はM42を撮影しなければ・・
M104 ソンブレロ銀河です。
数年前にも一度撮りましたが、その時はボケボケでした。
しかし、今回は暗黒ガスもちゃんと写っています。
まあ、この辺が私の限界かも。
気温も急激に下がり、やっと空が澄んできました。ただ、天城高原の気温は3℃。そろそろ限界です。
今回はピント合わせと、コンポジと用に複数枚撮影することを目的に行って来ました。
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<M31>アンドロメダ銀河
11_11_21 11:00 天城高原
MEADE LX90-GPS20 直焦点+F6.3レデューサ
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 20秒7枚
画像処理 Photoshop CS4
念入りにピント合わせしたつもりでしたが、やはり甘いですね。カメラのライブビューで目一杯拡大して微調整したんですが・・・なんか、これ以上無理な気がします。でも、うまく撮る人はすごくシャープな星像を撮ります。どうやってるんでしょうか。オートフォーカサーがあれば違うのかな・・・その日のシンチレーションにもよるかも知れませんね。星が瞬いていたらそれだけで星像は歪むので。
ただ、コンポジットはそれなりに効果があったようです。今までは星雲を捉えても、ボケボケだったり、暗すぎたりで、枚数を重ねても、効果がほとんど期待できなかったのですが、ある程度明るくシャープに捉えた状態ならかなり効果があるんですね。でも、僕のやり方が正しいかどうかわかりません。
撮影した画像をPhotoshopのレイヤーで重ねて、レイヤーモード「追い焼き(リニア)」で明度を上げる、その後トーンカーブなどで明度調整。それぞれのレイヤーの星の位置を正確に合わせる・・・合ってるのかな?
下の写真は、一枚を明度調整したものと、七枚を重ねて調整したものの比較です。
明るい部分の階調とノイズの量がかなり違います。
惑星の場合はwebカメラで何千枚もの画像を専用の処理ソフトで加工できますが、1枚30秒の星雲写真はそうは行きません。特に僕のようにアライメントがうまく行かない場合は長時間かけると、星像が回転しだすので、ぴったり合成するのが不可能になります。やはり10枚ぐらいが限界です。(今のところ)
↓おまけ:オリオンを撮影中飛行機が通過しました。
長らく天体観測を休んでいました。
仕事が忙しかったり、タイミングが合わなかったりで・・・
実際、天城に出かけた事は何度かあったのですが、毎回雲に邪魔され成果なく引き上げるというのが続いていました。
しかし、今日はなんとか観測できました。
うす雲が広がり、決して良い条件ではなかったのですが、他の観測者も結構います。
今回は(も?)とりあえず主要な星雲を撮ってきました。
<M31>アンドロメダ銀河
11_10_28 22:20 天城高原
MEADE LX90-GPS20 直焦点+F6.3レデューサ
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 30秒2枚
画像処理 Photoshop CS4
<M42>オリオン座大星雲
11_10_28 22:40 天城高原
MEADE LX90-GPS20 直焦点+F6.3レデューサ
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 30秒
画像処理 Photoshop CS4
<M33>三角座銀河
11_10_28 22:33 天城高原
MEADE LX90-GPS20 直焦点+F6.3レデューサ
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 30秒2枚
画像処理 Photoshop CS4
<NGC869・NGC884>ペルセウス座二重星団
11_10_28 22:20 天城高原
MEADE LX90-GPS20 直焦点+F6.3レデューサ
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 30秒
画像処理 Photoshop CS4
<M27>子ぎつね座アレイ状星雲
11_10_28 22:20 天城高原
MEADE LX90-GPS20 直焦点+F6.3レデューサ
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 30秒
画像処理 Photoshop CS4
他の皆さんは、プロ仕様の装備を引っ下げて観測に臨んでます。
私のように、MEADEのシュミカセでオートスターの自動導入まかせ、30秒が限界の露光写真一枚写し、なんて人は多分いないでしょうね。私の装備では限界が近いのかな?という感じがしないでもないですが、天体観測開始当初の目標としたレベルには近づいているような気がするので、これで良しとしましょう。Canon EOS Kiss X4のおかげです。
昨日の失敗を期に、軸合わせの際に暗視野ガイドアダプタ(GA-2)を使うことにしました。これは古いビクセンのパーツをオークションで安く落札したものです。ボタン電池もすでに生産終了になった種類の電池でしたので、今の電池を使えるよう、これもアダプタを探しました。ガイド用のアイピースは20mmですので、今までより倍率が高くなり、ターゲットの星を導入しづらくはなります。(GA-2は24.5mm径、LX90-GPS20は31.7mm経ですので、変換アダプタを使っています)
極軸合わせをやってみましたが、赤いゲージが浮かび上がり、中心位置が非常によくわかります。その分、適当にはできず、結局北極星をきっちりセンターに導入することはできませんでした。センターに入れられないので、北極星のズレを考慮する、なんて事もできません(TдT)。
だいたいで合わせてみましたが、アンドロメタ銀河の1分露出が限界・・・試しに近くの回転花火銀河を80秒露出してみましたが、見事に流れます。
<M31>アンドロメダ銀河
10_11_10 20:00 自宅駐車場
MEADE LX90-GPS20 直焦点+F6.3レデューサ
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 60秒
画像処理 Photoshop CS4
<M101>回転花火銀河
10_11_10 20:30 自宅駐車場
MEADE LX90-GPS20 直焦点+F6.3レデューサ
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 80秒
画像処理 Photoshop CS4
※アンドロメダ座の隣、さんかく座にあり、距離はアンドロメダ銀河より近いが非常に淡いので、見えづらい。
今回、木星の帯を確認しようと、観測してみましたが、何故か青い惑星になってしまいました。
原因は不明です。(明るい部分も飛んでいるので、細かい模様が確認できません)