10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

極軸合わせメモ

2010-11-11 13:28:29 | 機材

Meade LX90-GPS20
赤道儀ウェッジを使った極軸合わせのコツ



※望遠鏡を乗せた後で三脚の平衡を合わせておく。
(望遠鏡の重みで傾くため、乗せる前と、乗せた後に平衡調整が必要)

●筒鏡とフォークアームの平衡をアームの角度目盛り90度で合わせておく。
●北極星をレンズ内視野に入れる。
●筒鏡がフラットな状態で、方位を正確に決める。
(ここで決まった方位が基本的に正しい)
高度は高度調整ノブでおおよそ合わせておく。
●アームを90度回転し、高度調整ツマミで高度を決める。(北極星をセンターに入れる)
(ここで決まった高度が基本的に正しい)
この時点で方位がズレて見える場合は筒鏡の平衡がおかしいと考えられるので、筒鏡とアームの平衡を微調整する。(方位微動ネジは触らない)
●アームを180度回転し、高度を確認し、微調整。
筒鏡とアームの平衡を微調整。(方位微動ネジは触らない)
●アームをフラットに戻し、高度を確認。
高度がズレテいる場合は、まだ筒鏡の平衡がおかしいと考えられるので、筒鏡とアームの平衡を微調整する。(高度調整ツマミは触らない)

以上を数回くりかえす。


アンドロメダ銀河全景と二重星団

2010-11-11 01:50:31 | その他の天体

昼間は濃い青空が広がり、夜はよく星が見えるだろうな・・・と思いましたが、強風が吹き荒れ観測は無理そうでした。しかし、夜になって気が付けば、風はほとんど止んでいます。

ただ、天城高原まで行くパワーがなかったので、自宅の駐車場で済ませました。駐車場からは天頂部しか見えず、観測できる対象も限られます。

今回は望遠鏡は赤道儀として使い、一眼レフを望遠鏡の背中に乗せて望遠レンズで撮りました。成果としては3分の露出まで持って行けたという事でしょうか。(まだ多少星が流れていますが、今までで一番の追尾制度だと思います)

<M31>アンドロメダ銀河全景

10_11_10 24:00 自宅駐車場
MEADE LX90-GPS20
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 200mm望遠 180秒
画像処理 Photoshop CS4

やはり天城に比べると空が明るく、街灯も近いので奇麗には撮れません。画像処理で背景を暗くしたら周りの広がりが消えてしまいました。ただ、倍率が低いので子供銀河も入っています。


<NGC869>二重星団
10_11_10 24:30 自宅駐車場
MEADE LX90-GPS20
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 200mm望遠 180秒
画像処理 Photoshop CS4

ペルセウス座の散開星団。カシオペヤ座の近くにあり、目の良い人は肉眼でも見えます。先日このすぐ近くをハートレー彗星が通過しました。


アンドロメダ銀河とオリオン座大星雲2

2010-11-06 00:58:15 | 星雲・系外銀河・星団
昨晩に続いて、今日も天城高原に行ってきました。昨日寒さにやられたので、今日はかなり厚着をしましたが、それでも2時間が限界でした。

またまたM42とM31です。
昨日よりはピントも合ってきましたが、まだ星が流れます。1分露出が限界ですね。しかし、ピントが合ってきたことで細かいデティールが出てきました。上を見ればきりがありませんが、オリオン座大星雲に関しては追尾がうまくいけば、結構完成に近づいたのではないでしょうか。
(初期のM42の観測結果を見るとひどいですね・・・)

今日の教訓。
ピント合わせは、カメラの10倍ライブビューで時間をかけて微妙なフォーカスを見極める。
極軸合わせは望遠鏡を三脚に乗せた後にも、水準器で平行を確認する。
カメラファインダーで確認できないほど暗い天体は、明るい天体で導入誤差を確認し、オートスターの十字キーを何秒押せばセンターに入るか確認しておく。

今後の目標は2分の追尾を目指し、他の暗いメシエ天体を観測することですね。


<M42>オリオン座大星雲
10_11_05 22:50 天城高原
MEADE LX90-GPS20  直焦点撮影+F6.3レデューサー
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 50秒
画像処理 Photoshop CS4


<M31>アンドロメダ銀河
10_11_05 23:00 天城高原
MEADE LX90-GPS20  直焦点撮影+F6.3レデューサー
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 60秒
画像処理 Photoshop CS4

アンドロメダ銀河とオリオン座大星雲

2010-11-05 00:52:32 | 星雲・系外銀河・星団
台風が去って、やっと秋空になってきましたが、風が強くなかなか観測できませんでした。しかし、今日はガスは多いものの風もなくまずまずの観測日和。

今回は赤道儀ウェッジの準備をして天城高原へ行ってきました。結構寒いだろうと思い、皮ジャンを着て行きましたが、甘かったですね。気温4度・・・完全防寒でなければ長時間の観測はできないとわかりました。他の観測者も数人いましたので、車のエンジンをかけて車内で暖をとる訳にも行きません。(自動車の排気熱で空気が揺らぐのと、ヒーターを付けるとエンジンが高速回転するので騒音になるという事で、天体観測では車のエンジンは切るのがマナーとされています)

それでも寒さに震えながら「今日こそは赤道儀アライメントを成功させるぞ」と意気込みましたが、写真の通り、星が流れてしまいました。さらに、ピントが甘い・・・おかしい、確かに木星の衛星で厳密にピントを合わせたはずなのに、なぜ甘くなってしまったのでしょうか?

赤道儀アライメントは、手順は慣れてきましたが、やはりうまく追尾しませんね。さらに悪い事に、ファインダーを忘れて行ってしまいました。ファインダーがないと、基準星の導入にかなりてこずります。やっと設定完了し、星を導入しようとすると、原因不明のモーター停止・・・へんな角度で停止してしまったので、その後星の導入はめちゃくちゃになり、結局アライメントをやり直しです。赤道儀アライメントを終えるのに、1時間かかりました。

高感度カメラのおかげで、1分弱の露光でここまで明るく写るようになったのが、せめてもの救いです。オリオン座大星雲は暗黒の雲と、明るい雲の帯が写っています。アンドロメダ銀河の暗黒帯もはっきり出る様になってきました。ただ、やはり大きくはみ出してしまい、子供銀河までは入りませんでした。


<M42>オリオン座大星雲
10_11_05 22:50 天城高原
MEADE LX90-GPS20  直焦点撮影+F6.3レデューサー
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 50秒
画像処理 Photoshop CS4


<M31>アンドロメダ銀河
10_11_05 23:00 天城高原
MEADE LX90-GPS20  直焦点撮影+F6.3レデューサー
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 50秒
画像処理 Photoshop CS4