10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

微速度撮影(熱海峠、城ヶ崎海岸吊り橋)

2012-11-13 10:31:23 | 微速度撮影

煙に包まれる都市(微速度撮影)

天候にも恵まれ、比較的暖かく風も弱くなったので、微速度撮影をしてきました。
まずは、伊豆スカイラインの熱海峠手前、富士山と三島、沼津が一望できる駐車場からです。
残念ながら、出かけたのが遅く、富士山は撮影できませんでしたが、夜景と夜空を同時に映せないかと試してみました。しかし、夜景の方が圧倒的に明るく、星空と同時に映すのは無理だとわかりました。

さらに、駿河湾から吹き込む水蒸気に包まれているので、良く見えません。

元画像では、もっときれいに映っているのですが、Youtubeにアップすると、極端に画質が劣化して、夜景が光でつぶれてしまいました。

伊豆スカイラインは今、夜間通行止めです。(何故かはわかりませんが)夜10時以降は入れないので、注意が必要です。また、熱海峠までは960円。往復2000円近くかかるので、今度行くときは帰路は国道を通らないともったいなさすぎます。

水平線から昇りゆくオリオン(微速度撮影)

※2か所流星が映っています。

熱海から引き返して、城ヶ崎海岸の吊り橋で水平線から昇るオリオン座を撮影しました。こちらも、画像が劣化して、Youtubeでの公開画像は酷いものとなりました。何か対策を考えなければなりません。

今回分かったのは、星が海に映りこまないと、それが海だという事が分かりにくい、という事です。ちょっと前に爪木崎で星を撮影した時は、空が明るかったものの、海に星や夜景が映りこんでいましたが、今回は全く映っていません。この原因は、撮影場所の高度にあると思います。

爪木崎の時は海岸で撮影しましたが、今回は城ヶ崎の吊り橋横なので、標高が50mぐらいあります。せっかく東向きの水平線が見える好条件なのですが、やはり海面ギリギリで写せる場所を探す必要がありそうです。


森から昇るオリオン

2012-10-22 13:04:04 | 微速度撮影

森から昇るオリオン

↑これはプレビューですので、細かな星は映っていません。
画像内のタイトルをクリックしていただくと、大きな画像で再生できます。
(できれば全画面表示でご覧ください)

木星と同時に、昇りゆくオリオン座を微速度撮影しました。
今回はポラリエで追尾をしながらの撮影でしたが、ちょっと失敗。

星を追尾したため、星野が昇る醍醐味が失われてしまいました。
本当は、追尾ではなく、カメラを横に微速度スイングさせて、パンさせるべきでした。

しかし、おかげでポラリエの精度を確認できました。
星が微妙に揺れています。これがポラリエの限界かも知れません。

それと、今回はしし座流星群のピークと重なり、ちょっと期待したのですが、微速度撮影ではやはり厳しいですね。15秒露出で撮影したので、動画の1フレームは実際の15秒になります。しかし流星は一瞬なので、その1枚にしか映りません。つまり、動画にしたら1/30秒でしか入り込まないので、映ったとしてもほとんど気が付かない程度です。 

でも、動画の先頭あたりで、右上に流星のような光が映っています。でもこのスピードだと、実際はすごくスローな動きのはずなので、流星のはずがありません。見た目のスピードは飛行機程度というのを考えると、人工衛星ではないかと思います。しかし、一瞬で消えているので、以前記事にした「イリジウム衛星」ではないかと・・・ただ、イリジウム衛星にしては光が弱いので、通常の衛星に太陽の光が反射したのかも知れません。


ペルセウス座流星群・・・は撮れてないけど

2012-08-13 00:46:24 | 微速度撮影

 2012.08.12 銀河の微速度撮影練習01

Canon Eoskiss X4 ISO6400 15秒露出 約1時間。

ペルセウス座流星群を見に、天城高原に行ってきました。と言ってもうちから20分ほどの所ですが。結構流星は見れたのだけれど、シャッターが開いている間に流れてくれなかったみたいで、全く記録されていませんでした。ちなみに横に流れている光は全部飛行機です。

今回の撮影で一つの限界に気づきました。
使っているCanon Eoskiss X4の感度は拡張感度で12800ですが、拡張感度はノイズが多すぎて使えません。なんとか実用に耐えられるのは6400までです。暗いレンズを使っているので1コマ15秒の露出+15秒の現像(ノイズ除去機能)で1コマ撮るのに30秒は必要です。

そうすると1時間撮っても120コマにしかなりません。動画にする場合、1秒30コマ(フレーム)ですから、1時間の微速度撮影でも最大4秒にしかならないのです。

明るいレンズは超高価で手が出ません。
なので、コマ数を増やす(露出時間を短縮する)ためには、さらに高感度のカメラが必要になります。今気になっているのが、ソニー NEX5ND。ISO感度は25600もあり、あるサイトでは暗がりの撮影の綺麗さは、キヤノン5D Mark II、キヤノン60Dを凌ぐとも書いてあります。なにより軽量なので望遠鏡への負荷もかなり軽減されるでしょう。今後さらに高感度で軽量安価なカメラが出るのに期待します。

まあ、当分はCanon Eoskiss X4ですが・・・


金環日食の微速度撮影(福島にて)

2012-05-21 21:56:10 | 微速度撮影

Canon EOS KissX4 + 18mmズーム + Kenko フィルターMC-ND400 PRO
ISO100 シャッター1/100秒

今日は沖縄の日食から25年ぶり、大規模日食としては932年ぶりの金環日食でした。(なんと、前回は平安時代)一生一度の事なので、何としても見たかったのですが、伊豆の予報は曇時々雨、東京も曇り・・・という事で、昨日、福島まで乗り込んで撮影してきました。

撮影場所はいわき市塩屋崎灯台近くの美しい海岸沿い。
何とか晴れて、約2:30ほど微速度撮影を行い、今日夕方帰って来ました。動画はそれを編集したものです。微速度撮影初心者なもので、色々ミスもあって綺麗な画像にはなりませんでしたが、雰囲気だけでも・・・・

youtubeのコメントにも書きましたが、この撮影場所の後ろ側は被災地です。ほとんどの家は流されて、土台だけが残っています。町外れの学校も津波の痕跡をそのまま残し、校庭やプールは瓦礫置き場となっています。非常に沈痛な気持で日食の撮影に挑むことになりました。貴重な体験です。

  


金環食観測の練習1

2012-05-04 18:00:09 | 微速度撮影

 

Canon EOS KissX4  18mmズーム
ISO100  F3.5  1/100秒X6200F
1F=15秒
編集:Adobe Premiere Pro CS5


いよいよ金環食の日が迫って来ました。
しかし、観測方法を誤ると後悔だけが残ります。
色々考えて、僕は「微速度撮影」に徹する事にしました。

※僕の天体望遠鏡(シュミカセ)は太陽観測用にはできていない。
デジ一も200mm望遠しかないので、たいしたものは撮れない。
満ち欠けの連続撮影も皆既日食ではないので、あまりダイナミックな画像は期待できない。
以上のような理由からです。

しかし、微速度撮影は経験がなく、今試行錯誤しています。
必要な機材は以下の通り。
1)レリーズ操作できるデジタル一眼レフ。
2)タイマーリモートコントローラー。
3)しっかりとした三脚。
4)太陽観測に適したフィルタ。

タイマーリモートコントローラーに関しては前回書いた通りです。
フィルタですが、本当はND-100000という物が必要なようですが、これは太陽本体の観測に特化したもので、それこそ太陽しか写りません。(雲や風景は真っ黒)

微速度撮影の場合は太陽の欠けだけでなく、風景や雲もある程度写したいので、ケンコーのND-400 Proというものにしました。これは見た目真っ黒ですが、ある程度風景も透けて見えます。ただ、そのため、太陽本体が光のスパークで隠れてしまう可能性があります。

それで、どの程度見えるものか、というテストが今回の映像です。
ISO100で1/100秒でもやはり太陽はスパークしてしまいますね。でも、これ以上シャッタースピードを上げると、雲や風景が見えなくなってしまいます。難しいところです。
それと、15秒に1コマではまだ映像スピードが早すぎます。